あほな上長K

二歳年上のこの男性は小柄で、
私が会社に入ってきた数年前頃、
私に向かって『切れた事ないですか? 』を数ヶ月で
2度ばかり聞いてきたことがある。

武道をやっていて多少やんちゃだった人生の私は
少々威圧感があったのかもしれない。
その逆で武道をやっていたからこそ人には優しく
怒ったりしない。よく娘に『パパ声がでかい!』と
嫌がられたりはするが、、、

上長Kは話好きで、どちらかというと技術系であり
教えるのは頭がいいからこそ陥る一方的傾向型。
要は相手が分かっているかどうか?確認せずに進めてしまう。
気が弱いからこそ何度となく教える事は吝かではないが
当人は心ではあまりよく思っていないんだろう。

先程技術系と言ったが、上長Kは一つの事に集中すると他の事が耳に
入らなくなる。そこで、他人の話を聞いているようで聞いていないから
おもむろにそっけない返答をしてしまう。
皆にバレバレである。
しかも、自分の気の弱さや短所を自慢げに言うのである。
例えば、
『今違う事を考えてた。すまないもう一度言って!』
『長いものには巻かれろ。ですよ。人にぶつかっても意味がない。疲れるだけでしょう。』
『一度に一つの事しかできないんですよ。』
『村田のような心の無い人間は最終的には誰も助けてくれないですよ。
この間、村田のオーダーを工場に言って全部遅くしてやった。』

こんな話を普段から聞いている社員はどう思うのだろうか?と
少しも考えないのであろうか?
今日気になって朝5時に書き始めた理由が彼の
『私は一つの事しか出来ない。それは男性だから。』
昔本を読んで男性は何々が得意で、女性は何々が得意。
そういう内容に自分が一致していたものだからそれを信じそこで
そういうものだからしょうがないと決めつけたのであろうが、
ある意味マインドコントロールされてしまった感じ。

情報というのは一方方向から入手したことが全てという捉え方は危険で
それを現実の世界に当てはめ、(自分の経験だけでなく)違う方向からも
検証する事が重要で、特に自分自身をカテゴリー決めする際には
他の多くの情報がないとポジティブな場合はいいが彼のようにある種の
諦めてきな思考には不利益しか及ぼさない。

上に立つ人間は一度に多くの事をこなさないと色々な管理が出来ない。
特に部下がいるのであるからマネージングする力は多種多様な出来事に
出来るだけ多く同時に対処できないと務まらない。
であるならば自分で自分をマネージャーには向いていないと断言している
ようなものである。上長失格。

また、世の中の社長郡を見た時にどうだろうか?
何十人、何百人、何千人という社員を抱える社長さんが上長Kと同様な事を
言ったら、恐らくその会社はだれも人がついてこないし、潰れるだろう。
それだけの社員がいる責任者は時間がない。尚且つ普通の社員がハンドリングする何倍もの判断する事柄がある。
数人であるが私も何年か社長をしていた事があるから分かる。

思い出してきた、今私は日本だけで700人ほどの社員がいる会社にいるが
そこの社長さんは2国の管理を行っている。
その人に直接ある会社の決断に対してクレームをぶつけたことがある。
その内容は決して自分だけの不利益ではなく、会社の不利益になる内容であったからだ。ある意味その会社の決断はリスクマネージメントが出来ていないと言う会社に対しての指摘であった。

結果として、その事が原因で会社の決断は1年持ち越された。
しかし、上長は言う『我々を飛び越えて社長に直談するのはルール違反だ。』『我々のようなレベルが直接相談事をしに行ったら、社長はどうなると思う?』
『毎日メールが多くなり、パニックになるでしょう。』
『上には上に立たないと見えない景色がある。』
あほらしくなってきた。

会社が現場の声を聴かなくなったら、その会社は終わりであり
上司が下の声を聴かず良いジャッジ出来ないから飛び越えたわけで、
それを垣間見て『はッ』と気が付かないのはあほとしか言いようがない。

社長は当然上層部の声を一番聞くわけだが、それだけであったとするならば
上層部が無能であれば、その会社は傾く。
良くも悪くも、特に悪いのは下から吸い上げないと駄目だ

あほな上長を変えるのに苦労している。自分が見本を見せないといけないのだろう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?