老いるという事

老いるという事、
それは裸のまま生まれてから、
前世で満たせなかった、達成できなかった課題を
思い出し、失敗を繰り返し、持ったフィルターを通しながら
見失ったパズルのピースを入手し、
完成図をできる限り埋めていく。
その過程で自分の課題が終わりかけると、
その生を全うでき、何かしらのきっかけでコロッと逝って
残った人々に宿題を残す。
または、記憶を失いながら、周りの人を巻き込んで
気づきや、学びを与え
いつの日か、裸のまま生まれた赤ん坊に近い状態で
魂が抜けていく。

認知症の母親、先日は78歳の誕生日
自分の年はわからない。
『もう数えるのをやめてだいぶたつ』と言い訳を言う。
普通であれば、考えておかしいと思うだろう。
しかし、それさえも感じなくなっている。
食事の時、愛犬が何度も何度も母親の足元に行く、
そのたびに
『あれ、まだ食事していないのかな。』といい
我々が、『もう食べたよ。』と繰り返す。
今回は珍しく1時間の間に5回は繰り返した。
小学生の息子は、それを見て最初『クスクス』と笑っていた。
数回経つともう笑えない。
こうして家族は学んでいく。
記憶を失う過程を。

うちの母親はラッキーなことに数年前音響療法でヒステリックさが
消えていった。
あの状態が続いたら、短気な父親は今頃気が狂っていただろう。
 いつも笑顔でいてくれる。
それだけでラッキーなのだ。

数日前、生命保険の事で父親が書類を色々探していた。
83歳になる父親は後に残す息子たち家族の事が気がかりなんだろう。
ボンクラな私は父親の30歳下。
去年から仕事がない。収入が無い。
スピリチュアル的に生きている私は変な理由をつけている。
実際努力をしていないわけではない。
200社ぐらいの会社に申し込んだが、、、、
年が年で、実績もそれほど残してきていない自分が働ける場所は、、、
いつもいつもタクシードライバーの求人がきている。

自分は海外が長かったから、貿易、英語、ビジネス上での交渉事は得意としているが、じゃぁ大手でやっているようなフォーマルな形式が型にハマるかというとそうではない。
ローンウルフ的に海外を渡ってきたので、グループに属する事は得意ではなし、特殊はシステムや書類関連に関しては無知である。
だから、英語、スペイン語が話せたとしてもビジネス上では中途半端。
それに家の事がある。
嫁は外国人、無理行って日本に来てもらって既に10年。
日本語検定をこの間ひそかに受けていたみたい。

嫁は嫁なりに仕事を念頭に置いているのか?
以前日本に帰ってきたばかりの頃、
日本に不慣れな、幼稚園入園前の子供の事や嫁の事があったので
一緒にいたかったので、4年間仕事をしなかった時期がある。
そんなとき嫁は不安を感じたのか、ちょっと切れた状態で
『仕事をしないなら、私が出るわよ。』と言ってくれた。
女性は男性よりも現実的だから、旦那が仕事が無いというだけで
相当不安だったんだろう。

お金は貯金等で数千万あったから、それを使って遊んでいた。
地元の内科の先生は若かりし頃数百億の借金をしていたらしい。
その人が言ってくれた『子供が小さい頃は借金しても一緒にいたほうが良い。』と実際、現実的な良識のある人間であれば、それは思考の中にないだろう。
しかし、先ほど言ったようにスピリチュアル的に生きている人間なので
どこかでどうにかなると思っている。馬鹿だと思われるかもしれない。
だけれども、起きていない事を心配するよりも
今を楽しんだ方がいい。
人はいつか死ぬ。
明日死ぬかもしれない。
姉は30代で突然この世を去った。
原因不明で解明しない方が良いとある『見える人』に言われた。

人生は一度。
縛られて生きるよりはインスピレーションを感じ
実行するほうが良いと思う。
そりゃ、不安はあるが、4年間家族と一緒に遊びボケていた時は
不安は感じなかった。
が、いまは流石に50過ぎていると、200社ぐらいから却下されると
不安を感じないわけがない。

だが、人間は視点を変える事が重要だと思う。
200社も自分を受け入れなかったのは逆に良かったのかもしれない。
もしかしたら、こき使われて、また時間に追われて、
くだらない人間たちに翻弄されて、家族との幸せすら
感じなくなってしまうかもしれない。
人は流されやすい。
自分もそうだ。

だから、あえて逆境を選ぶ。
人に言われたことをやらない。
自分を信じて生きる。
ワクチンは打たない。

そう言いたかったのは
以前の会社を辞める時には既に在宅が一般的になっていた。
家でできる仕事。それができれば
親の事で嫁に迷惑をかけなくてもいい。
自分の中では『なんで嫁は親の事を面倒見てくれないのだろうか?』と
思うところは正直ある。
だが、それは甘えなんだと自分に言い聞かせる。
好意でやってくれるのであればいいが、それでも
彼女の負担は避けなければいけない。
家庭で女性がハッピーでないとその家族はばらばらになってしまう。

家にいてお金を稼げる方法。
それは投資や投機である。
周りの人に、『また独立したら?』
『独立して働く方があなたにはあっている。』と占い師にも言われた。
過去に独立していた経験を持つ私は、それは否定できない。
潜在意識的にはわかっている。
しかし、一般的に独立やある会社で重要なポジションにつくと
仕事が忙しく、仕事に翻弄され、家庭がそっちのけになる。
そう決めつけているのかもしれないが、
自分の今までの価値観はそうだ。

だから、家でできる、時間が自由にできる収入源。
数か月前から色々勉強し始めた。
頭をよくする記憶術、株の学校、FXの学校、自己変容のセミナー
自己投資をする事で今までにはない自分の世界を作り出す。
嫁には家庭を守るためにお金は入れているし、
家もあれば食事もできる。
自分は恵まれている。
数年後、嫁に何百万円かするダイヤモンドの指輪をあげる。

色んな事をあり余った時間の中やっている。
しかし、時間が経つのは矢のごとし、
最近親父の記憶も危うい。
先に述べた生命保険の件、『死んだら、お前にお金が入るようにしているから。』と書類を見たら、誤解しているみたいだった。
空喜び。
保険はいくつか入っている。
オリックス保険のはがきを見て、8年も前に受けた手術や入院費を請求したいという。もう無理だと思っていても父親自身は確認したいようで、
保険会社の人を呼んで話をするという。
それで来た人はアフラックを取り扱っている人。
さっきまで、オリックスの話をしていたのに、アフラックかい!

結構数日前に話をしていたことも覚えていない感じで、
やっぱり在宅での収入源が必要だという私の読みは間違えていない。
一緒に住んでいる以上、自分が面倒を見ないといけない。
ここで数億円当たればと宝くじを買ったりもする。
それほどラッキーじゃないから、当たらない。

さぁて、勉強をまた頑張ろうっと。

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