POPの世界観と映像と
自分の子供の頃からの夢はクラシックの演奏家になることで、進路もそちらのほうに進んだ。最終学歴は音楽系である。
ただ、学生時代にジャズに目覚め、あるジャズピアニストに師事し、実はデビューもフュージョン系のインストバンドだった。
それなのに、なぜ、今、ポップスをやっているのか…。
ありきたりな言葉で陳腐な表現になってしまったら申し訳ないが、ポップスはおもちゃ箱。いろいろな音楽の要素が全部詰め込まれている。
さまざまな音楽のスタイルだけではなく、その時代の空気さえも…。
だから、気がついたらポップスの王道をやりたい、って思うようになっていた。
さて、ポップスといっても、実にさまざま。
SNSのタイムライン上では、プロ、アマの垣根を越えて、さまざまな音楽が作られ、みんな「聞いて、聞いて〜っ!」と言わんばかりに音楽が溢れ、賑やかな状況になっている。
なんて素晴らしい!
ちろん、ポップス以外の音楽…クラシックもジャズもエスニックもみんな好きだけど、ジャンルや形態にかかわらず、「ああ、好きだな」と思うのは、聞いていて、造り手が伝えたかった世界観や、演奏者のその時の感情が見えてくる音楽…かな。
特にユニークで強烈な世界観を醸し出しているような音楽は大好物。
ただスタイリッシュなだけの音楽は、正直、すぐに飽きてしまう(汗)。
最近は映画やドラマのOST(Original Sound Track)をやってみたいと思うようになった。あくまでもポップス枠として。
かつて、舞台のプロデュースをやっていた関係で劇伴に力を入れていた時期があったのだが、今はストーリーのある映像のOSTにものすごく興味があって、映像と音楽の相互作用で劇的に感情を揺さぶる効果…とでも言うのかな、…一番チャンレンジしてみたいところ。
「藤原ナオヒロ w/JOMI.K」のプロジェクトでMusic Videoにこだわりたいのも、映像と音楽がひとつになって、強烈な世界観を出せると信じているから。
最近は、ウチらの「CAROUSEL EL DORADO」を聴くと、あの不思議でちょっと不気味なMusic Videoが目に浮かんでくる…と言ってもらえるようになった。シメシメ(笑)。
あのビデオ、ホント、すいません。映像素人の自分たちが、演出も撮影も編集もやっているので、プロの映像関係の方が見たら、きっと酷い作りかもしれないです(汗)。
でも、世界観はしっかり伝わったと思う。
「LOST」のMusic Videoも、ディストピア感は出ていると思うんだよね…。自分的には良く出来たと思っているのだが…(汗)。
Youtube発信があたりまえの時代に、こういうユニットをやっているというのも、きっとそれは必然だったのだと思っている。
MTV全盛の80年代のあのエネルギーとはちょっとベクトルが違うけど、いまやっていることは、決して間違いではないという手応えを感じる今日この頃。
荒削りではあるけど、まだまだ前に進みます。
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