「笑いのツボを憶えておく愛」

拝啓、すずめ園さま

すずめちゃんこんにちわ！今日が水曜日だと思っていて、一日遅刻しちゃった‥(あちゃちゃ)
もう木曜日の昼ですが、水曜日の夜のテンションでこれを書いています。

先日は山梨のラジオ、お疲れ様でした！
すずめちゃんと今月2回も遠征できるなんて‥ほんとうに楽しかったです。

人生初の山梨、ほうとうも食べれたし、信玄餅アイスも食べれたし、無事ハッピードリンクショップも目撃できて、日帰りでしたが充実でした⛰🍐

山梨には大きな文字の看板が多くてキュンでした。わたしは古い看板の塗り文字がすごく好きなので、天国だった‥どんぐり落下注意の看板は笑っちゃいましたね🐿また行けますように　これからもたくさん遠征しましょう！(お仕事お待ちしてます!)

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前回のすずめちゃんの自由律俳句は、冬を迎え入れるための準備みたいな回だと思いました。こたつを出して、石油ヒーターを出して、干し柿をこさえて‥そんな冬の始まりがわたしは好きなのですが、まさにその空気感でした

・こんな時間の夜を知る

秋から冬へ向かう時の夕暮れの速さは異常ですよね、ついこの前まで明るかった19時にはもう真っ暗で何も見えない。まさに、「こんな時間も夜だ‥」とおもいます。シンプルで切実で、とても好きです。

・せっかく掴んだ雪がもうない

表題の句ですがまさに表題ですね。雪、掴んだのに体温ですぐ消えてしまう。実家にいた頃、猫にどうしても雪を見せたくて部屋に持ち込んだ瞬間溶けてしまったことがあります。ゆき、普通に溶けてしまうのに、あんなに降り注ぐなんてちょっと不思議ですね。この句には切ないけど可愛らしい感情が文字に表れている‥

こんど是非雪を掴みに行きましょう。

・あなたでさえ長袖

・たぶん冬毛の犬のせなか

の二句の連なりがとても好きでした。人間は服装で冬に立ち向かい、犬は自らの体毛で冬に立ち向かう。そう思うと、人より犬の方がかっこいいな‥

それではわたしも自由律俳句行きます🐿

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・夢で食べた物の味は

・えーちょっと待って何を

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・引越し業者運ぶ春色のカーテン

・山崎パンのトラックが朝焼けを連れて

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・お焦げを多めに盛ってやる

・ネギ買って帰ろか

↪︎ この前高円寺でネギを持った人と3人すれ違ったので、高円寺はネギがブームなのかもしれない。

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・甘党やけんと二個目の大福を

・なくなるまでたべちゃう

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・ラジオネーム考え耽る夜もある

・笑いのツボを憶えておく愛

↪︎ 先日出演したYBS山梨放送のラジオ「キックス」によせて作った句です。テーマは「ラジオ」と「お笑い」でした。

「ラジオネーム考え耽る夜もある」は、実際にわたしが眠れない夜によくやっていること。ハガキ職人の力量はラジオネームで八割決まるのではないかと思うくらいみんな面白く、敵わないな〜と思う　わたしだったらなんて付けようかな‥「山村紅葉おろしクラブ」「蒼井優になりかけ」とかにしようかな　

「笑いのツボを憶えておく愛」は未発表の句。わたし、変なところで笑う人が凄く好きで、人と一緒にお笑いを見る時の楽しみだったりします。笑いのツボは十人十色、目玉焼きに何かけるかくらい違う。君は小学生と同じところで笑うから、そんなとこもいいなと思う

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・傷治すために生きてる

・いいともって言ってよ

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・何かをさっと渡した影

・赤子を抱いた女が消えた

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・うすあじかもしれない

・余裕綽々で梨を剥いたばかりに

↪︎ 余裕綽々の“しゃくしゃく”と、梨の食感“シャクシャク”がかかっているくだらないトリックです　
シャクシャクって擬音、梨とサクレ食べる時しか使わないな

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・信玄餅のルールをしらない

・人の可愛さたとえば寄り目した眉間

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・宝石をくちにいれてみせてくる

・瞳光ったからアメジスト

↪︎光る石がこの世界に存在することは奇跡のようで、赤ちゃんがごはんを食べるのと同じくらい尊いことだなあと思う。
宝石、別に持っていないけれど憧れている。何年も眠って、掘り起こされて磨かれて指先とかでぴかぴか光る。まさか、石たちは、そんな風にされるとは思っていないだろうけど、縄文人が生活の為に土器を作るように、宝石を見に纏おうとした先人はそれが必然だったのだなと思う。(だってぴかぴかしてたらきれい)

まばゆい、という状況を「宝石のようだ」と例えることもある。夕日はどちらかといえば、温かいお湯のなめらかな輝きに近いけれど、朝日は宝石のようだ。眩しく、鮮やかな光。あとはゼリー、ゼリーは見た目も味も宝石みたい。あとは歌。歌も宝石のように感じることがある。
考えてみると、抑えきれない不可思議なきらめき＝宝石　なのかもしれない

最近よく永原真夏さんの歌を聴きたくなる。まなっちゃんの音楽は紛れもなく宝石だ。きらきらの光をこれでもかと浴びせてくれる。たまに苦しいくらいで、ひたすらに格好いい。「こころ」と「ホームレス銀河」がわたしのお気に入り。これを読んだ後に聴いてくれたら、きみとわたしはきっと同じ気持ちになれるかもしれない。

宝石、魅力的な言葉だと思う。
小さい頃、プロポーズされるなら飴でできたルビーの指輪がいいなと思っていた。苺味の。
いつかの、どこかの未来、ちびちびのわたしが描いていたロマンチックなプロポーズは、本物の宝石になって、指先で光ることはあるのだろうか。想像すら出来ない、まだ手に届かないきらめきだけど、それがきっと宝石だから、わたしは未だ、このロマンチックを胸に秘めて、今日も眠ろうと思う。

胸で未来の宝石が、ふんわり光っている。

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今回の自由律俳句は図らずしも二句ずつのペアみたいになりました。上から、夢、トラック、夕飯、おやつ、夜中、痛み、不気味、キッチン、かわいさ、宝石 です。

毎回テーマは決めてないのですが、勝手に形成されてゆくので、自由律俳句は生物なのかな‥

「余裕綽々で梨を剥いたばかりに」はすずめちゃんの句、「急に梨を買ってきた」に感化されて作ったものです！アザーストーリーみたいな。読んで、ふふって笑ってもらえたら嬉しいな。

お話変わりますが、一人暮らしの寒さ対策事情、わたしはもうヒーターを出しちゃいました‥！

冬、エアコンだけだと心許なく、温風の出るヒーターを買ってから人生が変わりました‥ 石油ストーブはあったかいですが若干怖いので、コンセントタイプのものを購入したのですがこれとても良いです。毛布とセットで使うと擬似こたつにもなります‥！最強

ちなみにヒーターの前から離れられなくなるので注意です　冬は所作がほとんど猫だな‥🐈

寒いので、どうかあったかいココア飲んでください
それではまたね〜すずめちゃん！

にっきより

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次の更新は11月3日 すずめ園ちゃんの番です🍵

『ひだりききクラブ』プロフィール
出雲にっき、すずめ園による自由律俳句ユニット。毎週水曜日にnoteにて自由律俳句の交換日記、「 #ひだりききクラブの自由律俳句交換日記 」を更新している
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