あの頃の思い出。そして後悔

                                               あの頃の僕
僕は今年から〇〇高校通い始めた男子高校生だ。
通い始めてからおよそ一ヶ月たった。だがまだ気持ちが中学校に居るかのように気持ちが入らない。それはなぜか。四年前、僕は小学校の卒業式に居た。だが一ミリも悲しくない。全員同じ中学校に行くからだ。ただこの学校から離れるだけ、ただそれだけの事だった。
そして、僕はA中学に入学した。この中学校は付近にある三つの小学校から人がくる学校だ。そして僕は2組になり僕の隣は同じ小学校に通っていた女子のAさんだった。Aさんとは少し喋る程度で席が近くになる事すら初めてだった。そしてお互いアニメ好きと言う繋がりを見つけ少しずつ距離を縮めていたがそこで悲劇が。僕は胃腸炎になってしまい学校を半月ほど休む事に。そしてこれが原因なのかは分からないが起立性調節障害になってしまった。そして学校に行くのが辛くなってしまった。そこからいわゆる不登校の様な状態になった。心の中では「何故僕の体調が悪いのに周りの人達は信じてくれないんだ」とにかく自分の気持ちを分かって欲しかったのに誰も信用してくれなかった。家族も友達も先生ですらも。
でもそんな自分が、ほぼ毎日放課後だけは学校に足を運んでいました。その理由は先程話に出できた隣の席のAさんの存在でした。入学してすぐの頃ここの中学は絶対何かの部活に入らないといけなかった。でもどれも僕は興味がなかった。そんな時にA子さんが「何の部活入るの?」と聞いてきた。僕はまだどこにするか決めていないと言った。すると「私も入りたい部活無いんだよね。いっしょに部活選ぼうよ」と言い僕はA子さんと同じ文化部に入った。そう。この部活に行きA子さんと話すのが当時の僕にとっては何よりも楽しく生きる意味と言っても過言ではなかった。僕が学校に行くと周りの子達は必ず「なんでこんな時間に来たの?」「なんかあったの?」の聞いてきます。勿論悪意が無いのは分かってるけど何て言えばいいのか毎回考えてていました。「ちょっと体調が悪くて…」なんて言っても周りから見ても何も変わらない=もしかして仮病?と思われても仕方がないと自分でも思います。実際言われた事もあります。
否定したいけど実際周りから見たらそう見えてしまうしょうがないと思っていました。でもA子さんは違いました。そもそも僕が遅れて来ても理由は聞かないし聞いてきたとしても「体調悪かったんだ…大丈夫?」と心配までしてくれる。僕の周りで唯一と言っていいほど心配してくれる人でした。そして放課後だけ学校に足を運んではA子さんと話したい。ただそれだけの理由で行っていました。放課後になると必ず部活に行きA子さんと話していました。A子さんは他の人と変わらない対応で僕と喋ってくれる。それがとても嬉しかった。喋っている時も掃除をしている時も勉強している時もA子さんが居るだけで嫌な作業もとても楽しくなった。僕の学校生活に色を付けてくれたと言っても過言ではない存在でした。

それはもう「友達」ではなく「好きな人」に変わっていました。

日が過ぎていく毎に最初に比べ仲も良くなり何時しか一番の友達と言っていい程仲が良くなりました。しかしそれが仇となり「好き」と言う感情を伝えれませんでした。A子さんの性格はとてもキッパリしていて、もし仮に告白して断られたとしてもA子さんは友達として接してくれる様な人だと思っている反面「もし告白してA子さんとの友達と言う関係が崩れてしまったらどうしよう」「崩れて嫌われたらどうしよう」とマイナス的な考えの方が強くなっていきました。
そしてこの様な日々が過ぎ中学3年生になり皆進学先を決める時期に。A子さんは学年の中でも学力がかなり高く近くの高校であれば何処でも入れる位の実力をしていた。それに比べ自分は約2年近く不登校だった為近くで1番学力が低い高校でさえ入るのが厳しいんじゃないかと言う状況に。周りでは「お前どこ高行くの?」「お前〇〇高行くのかよすげー!」の様な進学先の話ばかり。
自分からすると高校を選べるなんて夢のまた夢の話。そんな中A子さんとは全くと言っていい程高校の話はしなかった。A子さんが気を使ってくれているのか、はたまた単に興味が無いだけなのかは分からない。
そして学年全体でもほぼ全員が進学先が決まったかと言う頃自分はまだ決まっていなかった。親や先生様々な人達と話し合った結果少し離れはするが自分の学力でも行けそうな所があったためそこに行く事に。まだ受験と言う難関が残ってはいるが取り敢えず一安心。その辺りで自分は吹っ切れて「もう周りからどう思われようと構わない」と思うようになりました。周りからどこの高校に行くのと聞かれる事もありました。前の自分だと「こんな学力の低い高校に行くって言ったら馬鹿にされるかな」など思っていましたが「別に思われたってかわまわない」と思い周りから聞かれても答えるようにしました。いわゆるFラン高だったので知っている人は少ないし知っている人は苦笑いしたり「あぁ…そうなんだ…」みたいな反応をされたりもしました。しかし僕はこの事をA子さんに何故か言えませんでした。こればかりは今思い出しても謎です。そして卒業式前日の夜中2時。僕は決心しました。

                                   「明日Aさんに告白しよう」と。

卒業式当日。何事も無く式典は進み泣いている子も当然いるし笑って先生に真面目にしろと怒られてる奴もいる中卒業式が終わり解散の流れに。少し離れた砂利だらけの駐車場に皆んな集まり最後の言葉を交わしていた。もちろん同じ高校に行く奴もいるが大半はここでお別れ。皆んなが電話番号やLINEを交換してる中、自分はただ見ている事しか出来なかった。卒業式の三日前。スマホを家族が誤って落としてしまい壊れてしまい修理に出してしまった。なのでその場でLINEなどの交換が出来なかった。当然A子さんの周りにも色々な子が「A子さんLINE交換しようー」と集まっていた。そんなA子さんに声をかける事は出来ずその場にいる事が辛くなった僕は親の車に乗り帰ろうとした。すると親が「みんな何かしてるがお前はもういいのか。」と言ってきた。

良くないに決まってる。

A子さんに告白したいし連絡先も欲しいしA子さん以外にも少ないが友達はいたからその子達の連絡先も交換したかった。

でもみんなが楽しそうにしているその場。

その空間は約2年間不登校だった僕に神が与えた「罰」としか思えなかった。

何故卒業式の前にスマホが壊れるんだ。
何故僕は不登校になっちゃたんだ。
何故昨日まであれだけ告白する気があったのにA子さんに告白しようとしないんだ。
「やっぱり俺ってダメだな」

そう心の中で自分に絶望し親にこう言った

「もういいよ。もう一生出会わないだろうし。」と言いその場を去った。

これは日記ついでに思いを綴ったものです。見にくいと思いますが知りません。続きもあります。

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