となモの振り返り反省と御伴について

この長文エントリーの文章がまとまらず、公開に至らないまま、とあるきっかけでXの方でもう限界で決壊してしまったんですが。

途中まで書いてあった文章と、匿名でいただいたメッセージとの回答となる部分を交えながら、とりあえず公開させていただきます。推敲ができていないので読みにくくて申し訳ないです。

まずは、11/23に蒲田PiOで開催された「となりのモケイフェスティバル4」通称「となモ」会場にお越しくださった皆様、ありがとうございました。

「たくさん持ち込むのでのんびりきてくれれば大丈夫ですよー」と言いました。

だがしかし全然大丈夫じゃありませんでした。

たくさん持ち込んだのは本当です。今まで搬入量を読み違えることもあまりなかったんですが、ふわっとやった「となモ行くよ!アンケート」の回答数の倍以上の来場数で、結果的に一部男士はかなり早い時間帯に完売してしまいました。

御伴散歩ちゃん、人気なんだなあ(他人事)という感想です。

完売した場合は会場で受注するとも言いました。
実は、買えなかった方には、パスワードを記載した紙をお渡しして、後日、会場に来てくださった方限定でBOOTHのシークレット機能で通販を考えていたのですが、並んでいる方の人数を拝見して数量的にとても無理だと判断しました。夕方頃にちらほらという数を想定してのことだったので、本当に申し訳ないです。

五振りセットでの販売が行き渡ったら、二振りずつの通販もしたいなと思って、そういう予定のポストもしました。
でも、通販をしても行き渡らないんです。終わりがない。二振りセットで通販したいと思って告知した時とはもう状況が変わってしましました。

通販のメリットは、イベント販売だけの時よりもたくさんの方に手に取っていただけることです。でも、デメリットもたくさんあります。

ニトロプラス様のアマチュア版権には、販売許可の上限数があります。

例えば、売れたら十分な利益が出る物を無限に売ることができるなら、通販も積極的にやるのかもしれません。

でも、簡易包装でその場で手に取っていただけて、こちらの手間が最小限で済むイベント直販だけで上限数まで完売できるのなら、ビジネス的な考え方をすれば、通販は一切やらなくていいとなると思います。趣味だから利益を出すなという意見の方も多くみられますし、一定数以上を販売する事が正解だとも思わないです。

それでも、通販はやりました。
ビジネスではなく、好きな刀剣乱舞の作品だから、気にしてくださる方にはお届けしたいと思って、個人でできる範囲で十分頑張った!と胸を張れるくらいの数はやりました。

個人情報を含む話になるので、詳細はもっとよく考えてから書きたいと思いますが(晒すようなことは最終手段だと思うので)御伴がたくさん売れても、作っている人間のことはどうなろうが知らん、どうでもいいという方に複数対応した事で心が折れました。

通販で買えなかった方から、わざわざ通知が来る引用で暴言捨て台詞を吐かれた上で「もう何にも買わないから!バイバーイ🖐」とフォローを外されたりもしています🙂

本当にもうお供に関しては作り手が楽しく販売できる状況ではなく、パッケージに凝って、自分が思う形で販売できたのは最初の夏のWFと最初の通販だけでした。

ワンフェス以降は、また5月の「となモ5」(次はで用意するつもりだったんですが、お問い合わせの対応と同じものの量産に少し疲れて虚無って来たので、前回の「となモ4」の時ほどの用意はできない気がします。確約ができずすみません。

以下、ここからが正直な気持ちなんですが。

御伴散歩のキャラクターは他のディーラーさんも製作していますし、元絵のデザインがシンプルなので、公式絵を立体に起こす時に原型師の個性が出るような作品ではないと思うんです。私が作ったものは、実は各キャラクターあえてほんの少しずつアレンジはしているんですけど(他の方が同じキャラクターを作った時に全く同じにはならないように)塗装も公式絵にはないチークを塗ったりしてみました。が、個人的にはこれを自分の作品だとは別に思っていなくて、たとえば、デザイナーとパタンナーなら、パタンナー的な作業だと思ってやっています。

中でもあなたは優秀なパタンナーだよ!あなたが作る御伴が好き!と思っていただけているなら多少は救われますが、正直、誰が作ってもそんなに変わらないのだろうし、誰の作品だからではなく、推しキャラなら買うし、推しじゃなければ買わない。それだけのことだと思っています。

他人事、というのは、良くも悪くもで、勘違いもしていないよ、という話です。

実際に他の方がやっていたアンケートの様子を見たり、私のところに届く作って欲しいキャラのメッセージを拝見していても、ほとんどは誰が作るかは重要ではないのだなー、そうだよねー、と改めて確認した感じです。

作るのは楽しいけれど、同じ物を量産することはそれほどやりたくはないというディーラーさんは一定数いると思います。ひとつ作って自分の分の色を塗って作品を発表したら、そこでわりと満足だからです。

同人誌の場合は、100部と1000部の印刷では、原価単価が全然変わって来ます。頑張って宣伝して1000部販売できれば、できる装丁も豪華になります。

でも、立体物、特に出力品は1個作っても200個作っても、ひとつあたりの原価は全く変わりません。

それならなんで販売するの?最初から売るなよ?といわれるのかな。
販売が前提でないとディーラー活動の継続ができないので、ある程度の数の販売はします。

御伴や、ねんどろいどのパーツは、キャラクターの版権+デザインフォーマットという、二重に他人の褌を履いた作品になるので、繰り返しますが、私が作っているから買うんだよ!という方は少数だと思います。

よく、2.5次元俳優と似てるなーと思います。
キャラクターから入って、その俳優さん本人を推すようになる方もいますが、たいていの2.5次元俳優さんたちのXアカウントを見れば、ご本人の素のお顔でのお写真は、キャラクター扮装時の5分の1くらいしかいいねはついていません。ガワの人はどうでもよくてキャラクターにしか興味がない、そのキャラクターを演じている時の◯◯くんが好き!という人も多いわけです。好きの形は人それぞれ自由ですが。

俳優さんたちと同じように、まずは自分を知ってもらわなくてはならない。その後に、御伴がきっかけでガレキに興味を持ってくださった方が、私が見て欲しいと思う作品にも興味を持っていただける状況になれば、本当にありがたい事だと思います。実際、御伴きっかけからフォローしてくださった方数名が内番の鶴丸をお迎えしてくださいました。

なんであれ欲しいと言ってくださることは、ありがたいことではあるのですが、フォーマットありきの作業で制作した作品を延々と量産し通販をし、暴言を受け止める作業よりも、誰とも被らない自分の脳内妄想のアウトプットである、デザイナー的な作業ができる作品に時間を割き、そちらを認めていただけるように頑張るための時間が欲しいです。

麦わら帽子丸は、公式から絶対にこんなフィギュアは出ないじゃないですか。これぞガレージキットだと思うんですよね。違うのかな。わたしが間違ってる?

知ってもらうきっかけになるのであればたくさん作りたい、でもやりたいことの妨げになるまではやりたくない。

最低限、自分のやりたいことは大事にして忘れず、ディーラー活動をしていきたいなと思っています。

そういうあなたには興味はないよ、欲しいものの通販やらないならサヨウナラー、という方はもうフォローを外していると思うので

これで気が楽になりました。

本音をお伝えしたところで気持ちを新たにやりたいことをやっていこうと思います。


追記
「最初から通販を制限してはいないですよね?」という部分について。

「イベントで買える人はそちらでお願いします」という話は常にしています。お願いベースであってもちろん禁止ではありません。

通販を利用する方を制限して通販ができる方法があるなら、一度利用してみたいのですが、現状知るシステムではその手段がありません。

距離の問題だけではなく、本当にイベントに足を運べる状態ではない方もいらっしゃるはずですが、その個別の事情を私が知る方法はないわけです。

なので、ご指摘の通り、御伴については通販を取り止めることにしました。残りはお迎えがあればイベントで。イベントでのお迎えがなくなれば販売許可数に満たずとも終了にします。

とにかくこれだけが欲しくて、わたしのことなどどうでもよくて、買えなかったら敵意を向けてくる人がいることに疲れました。

何卒ご理解ください。



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