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戦闘開始ステップについて
はじめに
この記事はマジックのプレイはできるけど、細かいルールが、わからない初級者~中級者に向けての記事だ。
そうだ、上級者の君たちはさっとブラウザを閉じて、コーヒーブレイクでもしてくれたまえ。
私が書こうと思った理由
マジックについての文章は、ネットの海に溢れている。都会のスターバックスとサブウェイを足した数より多いだろう。そして、最も多い種類が『How to』の記事だ。これもそれにあたる。
そう、この記事はキャラメルマキアートぐらい平凡な記事だ。
しかし、多くの文章は
1、ゲームをはじめるためのゲームルールを学べる文章
2、中級者に向けての、プロや上級者からのアドバイス
3、個人の自分のデッキについて
それらがほとんどで、初心者から、中級者になるための、ノウハウ的な記事が少なく感じた。そのことがこれを書こうと思った理由だ。
本来、それらのことは、カードショップでの対面の対戦にて、自分より強い相手のアドバイスや、ゲーム後の感想戦にて得られる知識だ。
『感想戦は敗者のためにある』という言葉が示す通り、マジックにおいては、敗北から多くを学ぶことができる。
本来であれば……。
だが、『MTGアリーナ』の世界では、そうはいかない。負けて残るのは、自分が負けたという事実だけで、何が原因だったのか?どのタイミングで相手は打消しを本当に持っていたのか?それを知るすべはなく、負けから学べることが非常に少なく感じられる。
そういった、私が今までマジックを通じて、うまいプレイヤーから教わったことを少しでも共有できればと考えこの記事を書くにいたった。
といっても、基礎的な小テクの記事なので、マクドナルドでナゲットのソースが1個多く無料で頼めるぜ!ぐらいの記事だと思ってくれたらいい。
前置きが長くなったが本編へ移ろう。
今回のテーマは『戦闘開始ステップ』について
![](https://assets.st-note.com/img/1654272925700-RYvjUJBJfJ.png)
マジックには
『フェイズ』と呼ばれる大きなセクションがあり、この中には
『ステップ』と呼ばれる小さなセクションにわかれてターンが進行している。以下の通りだ。
ターンの構成
開始フェイズ
アンタップ・ステップ
アップキープ・ステップ
ドロー・ステップ
メイン・フェイズ(戦闘前メイン・フェイズ)
戦闘フェイズ
戦闘開始ステップ
攻撃クリーチャー指定ステップ
ブロック・クリーチャー指定ステップ
戦闘ダメージ・ステップ
戦闘終了ステップ
メイン・フェイズ(戦闘後メイン・フェイズ)
終了フェイズ
終了ステップ
クリンナップ・ステップ
上記のとおり『戦闘フェイズ』は5つのステップがありもっとも細分化されたフェイズだ。
それだけ、マジックの戦闘が繊細なものである証拠だともいえる。
要するに、戦闘フェイズを理解することは、戦略にも大きく役にたつというわけだ。
戦闘を征すれば、百戦危うからずと孫氏の兵法にも書いている。
そもそも戦闘開始ステップってなに?必要なの?
戦闘開始ステップは、ターンプレイヤーが攻撃クリーチャーを指定する準備をするタイミングだ。
『よっしゃっ!これから、攻撃したるでっ!』っと気合を入れる瞬間と思ってくれて差支えない。ケンシロウが、指をボキボキ鳴らすあのタイミングだ。
『えっ?そんなの必要ないじゃん?』
そう思うベイベーもいるかもしれないが、ここで能力が誘発するクリーチャーがたくさんいる。攻撃に入る前にパワーアップしたりするわけだ。
![](https://assets.st-note.com/img/1654259923246-ZLW06rr11R.png)
だがしかし、そんなことは、別に大したことではない。ケンシロウの破れた服が次の瞬間に直っているぐらい些細な問題だ。
より重要なことがある。
それは、『戦闘開始ステップ』がターンでないプレイヤーのために存在することだ。
![](https://assets.st-note.com/img/1654259541255-rVps9El0XS.png)
例えば、相手の戦場に召喚酔いの《輝かしい聖戦士、エーデリン》がいる。そして、2体の攻撃可能なクリーチャーがいる盤面を考えてほしい。相手の残りマナはアンタップ状態の平地3枚だ。
![](https://assets.st-note.com/img/1654269976063-hWDAyJWm8w.png?width=800)
そして、今は、相手のターンだ。
君が1枚のクリーチャーを除去するカードを持っているとしよう。
それを唱えるのならば、他のクリーチャーが攻撃する前に《輝かしい聖戦士、エーデリン》を除去したいと考えるだろう。
断言しよう、その最適なタイミングは、『戦闘開始ステップ』だ。
攻撃クリーチャーを指定する前に《輝かしい聖戦士、エーデリン》を亡きものにすれば、彼女の能力で1/1の兵士トークンが生まれることは無い。Oh、Yeah!!
ここで君は、戦闘前メイン・フェイズで《輝かしい聖戦士、エーデリン》を除去しても結果は変わらないのではないか?と考えるかもしれない。
OK!選択肢が出てくるのは非常によい兆候だ!そこのスニッカーズでも食ってくれ!
しかし、そうした場合、相手は手札で腐っていたもう一枚の《輝かしい聖戦士、エーデリン》を嬉々として着地させ、君にとって最悪の事態が訪れることになる。(悪いな)
というように、『戦闘開始ステップ』でクリーチャーを除去することは、大抵の場合、ターンでないプレイヤーが有利になる。
だから、『戦闘開始ステップ』がターンでないプレイヤーのために存在するといったわけだ。
クリーチャー化できる土地があった場合は?
OK。じゃ―別のパターンも紹介しよう。
![](https://assets.st-note.com/img/1654259552799-gucgm2KH83.png)
先ほどと同じく、今は相手のターンだ。そして、相手の盤面に召喚酔いした《輝かしい聖戦士、エーデリン》がいる。
更に、2体の攻撃可能なクリーチャーがいる。ここまでは同じだ。
![](https://assets.st-note.com/img/1654259479477-D5NrwjDNy5.png)
先ほどと違うのは、自由に使える4マナプラス《這い回るやせ地》が相手の場にあることだ。
この場合、『戦闘開始ステップ』でエーデリンを除去したとすると、《這い回るやせ地》をクリーチャー化されて攻撃されてしまう。
だが、上で述べたとおり、『戦闘開始ステップ』はやはり、ターンでないプレイヤーのために存在している。
なぜなら、その選択権を握っているのはターンでないプレイヤーだからだ。君は、ゆで卵の固さのように、自分が思うようにボードをコントロールできるのだ。
エーデリンを除去して土地を起動させることで、相手が持っているかもしれない《放浪皇》を唱えるためのマナを使わせることもできるだろう。
あえて、攻撃させた後にエーデリンを除去することで、トークンは出るが《這い回るやせ地》で攻撃させず、次の君のターンに全体除去をすることもできる。
まとめ
こんなことができるのは『戦闘開始ステップ』があるからだ。
君が除去するインスタントカードを使うなら、このステップのことを意識すれば、君は確実に強くなれるだろう。
そう、確実に!
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