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蟲神器で強くなるために、その➁カードゲームは時間との闘いである。

 よく来たな!
 私は長らくカードゲーム(以下TCGと省略)をしている。しかも、それを仕事にしている。かれこれ9年ちかくになる。TCGのプレイ自体は、1996年から遊んでいる。人生の半数以上の期間をTCGしているクレイジーガイって訳だ。
 そんな、私が休日にふと思ったことを記事にしているのがこのシリーズって訳だ。
 私は蟲神器の大会にそれなりに出ている、そこで10回優勝をしている。しかも、私は全てのプレイヤーによりTCGの大会を楽しんで欲しいと思っている。そう、この記事はお前を強くする方法を伝授する場所って訳だ。良かったな。まぁ、そこのスコッチでもあおりながら気楽にやってくれ。
 さて、本題に移っていく訳だが、今回はタイトルの通りだ。
 カードゲームの大会ってのは、十中八九、制限時間が設けられている。これは、運営側の理由だったり、帰りにお前が深夜の荒野で野犬に襲われない時間に帰れるようにするだったりの理由からだ。
 でだ、制限時間が設けられるとプレイにどういう影響があるか?
 それが今回のテーマだ。

時間の中で最良の手を打て

 家で友人とカードゲームをすることは、最高峰の楽しみだ。その時に制限時間を設けるような野暮なことはしないだろう。時間を気にせずお互いにじっくり考え、最高の選択をし、ぶつかり合う。お前は勝つこともあれば、負けることもあるだろう。それは、どちらかがぶっ倒れるまで拳で殴りあう、そんな西部の風が似合うタフガイの遊びに似ている。
 だが、制限時間のある大会においてそれは許されない。
 なぜなら、制限時間のある大会では「限られた時間の中でどれだけ最良のプレイができるか」を競う闘いだからだ。
 フリープレイが荒野の決闘とするならば、大会はいわばボクシングのタイトルマッチといったところだろう。ラウンドには制限時間があり、全ての時間の中で強敵(トモ)をノックアウトしなければならない訳だ。
 はっきり言って、このことに気が付いているプレイヤーはかなり少ない。
 しかし、お前はこの真実に到達してしまった。もう後戻りはできない。な~に、心配することはない、そこの焚火で少し体を温めてから先にすすんでくれ。

お前は考える時間を作っているか?

 さて、時間は有限だ。6発のリボルバーで5発撃てば、残りが1発になるのと同様、時間を使えば使うほどお前はピンチになる。
 そこで、大会では、時間をどう作るかが重要になってくる訳だ。
 まず考えないとならないのは、お前のデッキではどのタイミングが重要なのか?だ。
 あぁ、頭のいいお前のことだから、全てのターンが重要であると答えるかもしれないな。それも、一つの答えだが、そこのバーボンでも呑んで落ち着いてくれ。
 ここでいう重要というのは、もっとも考えなければいけないタイミングだ。
 お前がアグロデッキなら、1-2ターン目にどうするかは、かなり重要と言えるな。だが、逆にお前がコントロールデッキなら、後半に多くができるようになった場合に重要なタイミングが訪れるだろう。
 まず、それを知ることが大切になってくる。いつお前の最大のチャンスが訪れるかを理解していなければ、お前の命ともいえる時間をどこで多く使っていいのかわからない。指針がなければお前は荒野をさまよい続け白骨遺体となって砂漠に転がることになる。そうだ、時間切れによる敗北や引き分けになってしまう訳だ。
 そして、これが最も重要なことだが、お前は考える時間を作るために重要でないタイミングではできるだけ、はやくプレイする必要がでてくる。お前がはやくプレイすればするほど、重要なタイミングでお前が考える時間を作ることができる訳だ。おっと、相手に伝わらないレベルで早くプレイしろと言っている訳じゃない、TCGにおいて対戦相手は宝以外の何者でもない、かならず相手に敬意を表してくれ。

お前は無駄に時間を使っていないか?

時間は命

 ここまで書くと、ベイベェなプレイヤーでない限り、どうやって時間を有効に使うかを考えているだろうが、まぁ、せっかくだから私がやっている有効な方法を記載しておこう。

相手のターンに考えろ

全ての時間を有効に使え!

 相手のターンに次の手を考えおくことは最も重要な時間の短縮と言える。相手も勝つために必死にプレイしている。お前はその様子をただ眺めているだけならば、それは戦場での死を意味する。相手がこうしてきたから、今の手札なら次のターンにこう返すと考えておく訳だ。
 あぁ、そうだ、次のターントップで引いたカードによってお前の考えは瓦解するかもしれないが、それは嬉しい誤算だ気にすることは無い。
 相手のターンであっても、お前は常に勝つために用意をしている訳だ。どの瞬間でも相手を倒すことを考えているお前が弱い訳がない。相手のターンに次どうするかを考えろ、お前はもっと強くなる!

ゲームプランをたてろ!

指針を持つことでより強くなる

 真の漢であるドウェイン・ジョンソン主演映画の話って訳じゃない。
 お前のデッキでどうゲームを進めていくかを初期の手札から考えろって話だ。これは、TCGにおいて重要な要素だ。ゲームの進め方に指針をもってプレイしているのと、そうでないのとではプレイスピードが大きく異なってくる。目的地であるサンクチュアリを目指し駆け抜けるのと、どこがゴールかもわからず彷徨い歩くのでは訳が違うって話だ。
 いきなりゲームプランと言われても、なかなかわからないってのが普通だろう。それにこれを説明しだすと、白夜でも朝日がが昇ってしまうくらい時間が必要になる。
 早いデッキなら何ターン目までに相手をしとめるのか、逆に遅いデッキならいつまで耐えて、どこから攻撃に転じるのか、その程度を考えるだけでも全然プレイスピードは異なってくるだろう。お前のデッキを最もしっているのはこの世界広しと言えどお前以外に他ならない。自分のデッキと食事を共にし、より分かりあってゲームプランをたててくれ。

最後に

 まぁ、今日はこんなところだ。上に書いたことがすべてとは思っていない。もっとお前にあった良い方法があるかもしれない。だが、今日知ったことは無駄になることは無い。知識は人間に与えられた最も強い武器だ、それをどう使うかはお前次第というわけだな。
 そろそろリブがいい具合に火が通ったことだろう。食って寝ることにする。そして、願わくば、より強くなったお前と戦えることを私は楽しみにしている。またな!

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