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フラニーとズーイ

フラニーとズーイ、フラニーでの読みやすさと話の面白さにこのままで行くだろうとズーイまで行ったら急に何言ってんだ?!ってなって、最終的に宗教哲学の話になって討論小説になるの本当に良くて、2章の序盤で作者の語りに入って長すぎて途中で読むのやめたけど再開してしまえばあっという間の速度で終わりを迎えた。

久しぶりにこんな面白い小説に出逢えた!と思った。
私は議論や討論が好きだ。
映画のなかでもなんでも映像媒体の中で人が永遠と話し続けているシーンが大好きでこれはもはや癖なのかもしれない。
タランティーノ映画を見ているのも好きだった。ずっと喋ってるので。

物語系の本読む時はほぼ全てのシーンを頭の中で映像化して読んでるので読む速度はかなり遅くなってしまうけど、それがとても心地いい

映画表現の中で、私はセリフがないシーンや無駄な長回しなどが苦手で、それに意味をみいだせなければ寝てしまいがちであった。
村上春樹の翻訳の小説や絵本が大好きだった。(遠回りな言い回しに感じる部分が好きだからだ)映画を見ている気分になる。

その前にムラサキスカートの女を読んでたけど、最初らへんの間延び感が苦手で読むのを辞めた。ネタバレを呼んだらずっと起伏がないまま続くっぽくて、久しぶりに本を途中で投げた。

翻訳でここまで引き込まれる書き手はなかなかいない。私は外国文学の翻訳版が苦手で、それは多分直訳だからだ。それが悪いわけでもなくただ苦手だった。

ハリーポッターとかは図書室で呼んだ時映画そのまんまじゃん、と思ったことがあって、もしかしたらだけど映画よりの翻訳だったからなのでは無いかと思っている。

カズオ・イシグロは英語で書いてるから原著を読みたいけどそこまでの読解力は無い気がして手が出せないでいる

村上春樹は賛否両論合う合わないがある作家というイメージで本人の作品は全然避けてきたけど、今回のフラニーとズーイ読了後に やっぱり私ってこっち側だったのかよ!と思ったりした

宗教や哲学、人が議論してるのを見るのが好きな人は絶対ハマるし、音楽好きとの相性はおそらくどんぴしゃだろう。

本当に読み終われてよかったと思っている

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