縮毛矯正

お金。おかね。ないよねー。本当にお金は貯まらない。なんだ?金貯めてるやつはやたらと節約術みたいなのを誇らしげに語ってくるけど、どういうつもりなんだ?自分と同じようにお金を貯めた方が幸せだよってことなのか?それともただただ自慢がしたいだけなのか?そんなに偉いのか貯金してるやつは。偉いわボケ。偉いに決まってんだろうがよ。金なんて溜まってるに越したことねえだろ。無限にあった方がいい。なんなら自分で作れるなら作りたい。キッチンに立って作りたい。
僕の財布が薄い理由はたくさんある。普通に浪費癖がある。楽しいことってお金がかかる。楽しくないことはお金がかからない。お金をかけずに楽しいことをするためには、頭を使わなきゃいけない。その脳みそを働かせる行為をめんどくさがってるから、お金を使っちゃうんだろうな。簡単に楽しめるんだから。全然スポッチャとか行きたいわ。ロデオマシンってスポッチャ以外で見たことないでしょ。あれってスポッチャのアイデンティティなんじゃないかなって思ってる。スポッチャ以外の場所に置いてあったとしても絶対やらない。ゲームセンターのドラゴンボールヒーローズの隣にあってもやらない。大学の喫煙所にあってもやらない。親から仕送りでもらってもやらない。つーかロデオ送ってくるなら肉送ってこいや。強い牛のおもちゃいらねえんだよ。
そんなこんなで浪費してしまう。だが、もう一つかなり痛手な出費がある。それは縮毛矯正だ。生まれつき南米系のチリチリとした髪質の僕は、大学生になってから美容室に行って縮毛矯正をしてもらうようになった。これがまあ高い。そんなんだったらしなくていいじゃないかってよく言われる。黙れよ。簡単に喋んな。頭使えよ。頭使って喋れ。しなくていいって思ってたらしてねえわ。禿げろそんなやつ。縮毛矯正しなかったとしたら、僕はフランツ馬場を経由してパパイヤ鈴木になる。そんなの嫌だ。本当に嫌だ。気分が悪い。そんな頭で街を歩きたくない。恥晒しである。
やっぱりサラサラヘアーに憧れる。弱風でサラサラと靡くあの髪の毛が欲しい。僕の場合は縮毛矯正しているにも関わらず、靡かない。ゴワゴワっと動く。すすきのようである。一度幼稚園生たちが遠足で、僕の髪の毛を見ながら団子を食べた。フラワーアーティストが何本か譲っていただけませんかと頭下げてきた。小猿がかくれんぼしていた。他人からしたら貴重な素材なのだろう。
この縮毛矯正、どうにかして卒業したい。そのためには毛根を総入れ替えする必要がある。なんとかして頭皮マッサージだのなんだので形を変えたい。俺はもう悔しい。シャンプーとかリンスの気休めじゃ治んねえのよ。この頑固な油汚れはよ。
縮毛矯正してる人よかったら僕におすすめの美容室教えてください。本当に困ってます。
さいなら。

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