朝顔の花が咲いた

　16日は断続的に大降りになったり小降りになったり、1日中雨が降り続いていたが、台風というほどの風はなく、暴風警報が出ているとは思えないほど静かで、台風なんて来ないんじゃないの？　と思っていた。

　朝になってラジオのニュースをつけたら、関東地方では電車が止まったり停電になったところもあったと言っていた。

　朝起きて真っ先に、台風に備えて取り込んでおいたベランダの日除けの布を洗濯ロープに掛けようとしていたら、グリーンカーテン用のネットの端に白い大きな花が２つも咲いていた。

　夜顔と朝顔のツルが上の方で絡み合っていて鉢の水分を取られるので、10日ほど前にグリーンカーテンの支柱の上でツルを全部切った。
　ツルが上に伸びていけなくなったので、朝顔は下の方から脇芽が出て何本もツルが伸びてきた。
　それを空いているネットの紐に絡めておいたら、花芽がたくさんついた。

　咲いていたのは夜顔と同じような白くて大きい花で、花びらが柔らかいので少し裂けていた。
　私が気付かずに日除けの布をロープに止めるときに触ってしまったのかもしれない。
　そう思っていたら、昨日の朝もまた2つ咲いていて、1つは花びらが裂けていた。
　薄いから咲くときに裂けてしまうらしい。

花を手で持ってこっちを向けて撮った
向こうの花の花びらが裂けている

　この間、斜向かいのご主人に夜顔の写真を見せたら、白くて大きい花が羨ましそうだった。
「こういうのが欲しいんだよ」
「タネができたらあげる。って言っても、タネができそうもないのよ」
「そうなんだよ」

　奥さんは花が咲かないで蕾のまましおれてしまうと言っていた。
　うちのも蕾のまま開かなかったのがあるし、開いたのもタネができている気配はない。
「蕾のまま開かないから」
　そう言うと、ご主人はそれは知らないようだった。
　咲いたのを見届けずに出勤してしまって、咲いたと思っているのかもしれない。

　ご主人に、
「うちのは大きいけど、お宅の薄紫の花が好きなのよ。これはお宅の花。この色がいいのよねぇ」
　と言って、薄紫の夜顔の写真を見せた。
　タネができたらもらおうと思っていたが、果たしてタネはできるのだろうか？

　夜顔はタネができなくても、朝顔のタネはできるのではないかと期待している。

　それにしても不思議だなぁ。
　去年、あの家で咲いていた朝顔は赤紫の花ばかりで、白い花なんてなかったのに。
　あの家でまいたタネから出た苗をもらってきたのだから、タネはあの朝顔から採れたはずだ。
　私が見なかった日に咲いていたのだろうか？

　今朝も1つ咲いていた。まだたくさん蕾が付いている。
　ゴミ出しに行ったついでに斜向かいの家に寄って、ご主人に朝顔の写真を見せて聞いてみた。
「去年、白い花なんて咲いてた？」
「タネは買ってきたのも混ざってたから」
「あぁ、それで」
　と、腑に落ちた。
「うちの白い朝顔のタネができたらあげるわね。まだいっぱい蕾が付いているから」

　朝顔が夏の間に咲いて良かった。これからまた咲くのが楽しみだ。
　ちゃんとタネができるといいな。

おはよう！
と言いたくなるような美人の朝顔