最近の日記

西武新宿のドトールから駅に向かって歩いていると、同年代くらいの男女とすれ違う。男の方はキャスターつきの椅子を転がしていて、女の方は、もう一つのキャスターつきの椅子に座ったまま、両足をバタバタさせて前進している。彼らにとっては少しだけ上り坂のはずなのに、二人とも笑っていた。

帰りの電車で、隣でギターケースを抱えて座るおじいさんが、メモアプリの「小説」のページに「んでいいことしようとしてる。きっと激しく求め合う事でしょう!」と打ち込んでいる。

コメダ珈琲で作業をしていると、窓際の方の席から大きな金属音がした。スプーンかフォークを落としたようだ。そのあとすぐに、「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい不注意だったんですごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」という女性の声が聞こえた。コメダのテーブルは木の壁で仕切られているのでよく見えないが、中年の夫婦と、小さな男の子が夕食を食べているようだ。店を出る支度をするとき、中年の男は子どもに赤いセーターを着せてあげていた。

上島珈琲に入ると、隣のテーブルで小さい女の子が折り紙を広げている。学校や町内会の催しのためなのか、鶴を20羽くらい折っているようだ。その向かいに見たところ30代の女性が座っていて、娘と同じ目線になるように頭を突っ伏して、右手で娘の頭をなでながら、「さっき〇〇ちゃんをおひざで抱っこしてたら私も眠くなってきちゃった。ねえなんでこんなにかわいいの〜〜?」と話しかけていて、女の子の方はなにも聞いていないようなそぶりで鶴を折っている。30分もするとテーブルの上は片づいてしまって、今度は小学校受験のためのワークブックを解かせられていて、母親は娘の手元を見張りながら、病院に予約の電話を入れている。この親子にさっきみたいな時間がこれからもたくさんあるといいなあと思って店を出た。

電車で乗り合わせた同年代くらいのメガネの男性が、大学一年のときの学科の友達にそっくりで、多分その人だったが、話しかけなかった。彼は二浪で入ったので僕の一個上で、なぜか彼とはよく中川家とおぎやはぎの話をした。目の前に立っている男性は、グレーのコートの上に赤いマフラーを巻いていた。


皆さん今年もありがとうございました!
またたくさん遊びましょう!
年始も暇なのでぜひ遊びましょう!



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