本当にやめて欲しいこと(仕事編)

ここ1ヶ月半の間、2年に1度ぐらいしかやらない仕事が来ていた。時節柄の破産手続き。こっちは淡々と資料作りをすれば良いのだけど、破産する会社の代表者も同時に個人破産をするやつ。

でもね、これまでの経験とはちと違う。株式会社とは言え、代表者1人の会社。従業員なんかいない。挙句の果てに代表者が個人の(わかりやすくすると)財布と会社の収支をごちゃごちゃにしている。

普段なら絶対に受けない依頼であるけど、顧問先に泣きつかれて仕方なく受けた仕事。代表者の「わけがわからんちん」な話に弁護士も私等もやる気が全く湧かない仕事を淡々と続けてきたこの1ヶ月半。破産をするのだから通常だと相談初日にクレジットカード類は全部受け取るのだが、生活が出来ないのでヤダとか言われるので、そこから説明。結局最後まで理由がわからず、「先生とは確認済みです、このカードは大丈夫!」とか言い出す始末。他の金融機関に受任通知を送って続々と色んなものが利用停止になると、今度は「話が違う」と怒鳴り続ける有様。そうカードが使えなくなった。頭がおかしいのだと言うことでとにかく仕事を終わらせて申立する準備してさっさと終わらせようと言うことになった。

法人・個人の同時破産なので管財人が付かなきゃならない事件だし、どうぞ管財人さん頑張って!な仕事になるはずだった。この時点で弁護士は報告書を書いて退場。私だけが取り残された。それが1週間前。

私と言えば、現在抱えている依頼が遺産相続手続き3件、不動産絡みの事件が2件、医療過誤が2件でめいっぱい忙しいのにこの狂った破産騒ぎである。元々破産は悪い気が漂うからやるのやめようと弁護士達と話していたのに。時節柄である。

そして、私は23日(金曜日)を申立日に設定し、粛々と作業を進めていた。問題は申立先が横浜地裁であること。これが本当にやめて欲しいことなのである。

(続)

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