『ブルシット・ジョブ』の本

『ブルシット・ジョブ  クソどうでもいい仕事の理論』というタイトルを見て平静でいられる人は少ないのではないか。自分のいまの仕事はブルシットなのかな?どうかな?という自問自答が生じるから。

本書のはじめのほうに、お役所の勤め人だったのにほぼ出勤せず何年も過ごし(上司と折り合いが悪く仕事を干されていたらしい)その時間をスピノザ研究に充ててスピノザ研究で有名になってしまった人のエピソードが紹介されていて、著者は「こういうのがブルシットジョブですよ!!」とはっきり言っているわけではなくあくまでも労働全般への問題提起の一部として述べているに過ぎないのだが、自分の置かれている職場環境が少しこの人と似ている気がして(さすがにここまでではないが)考え込んでしまい、読むのが滞っているうちに返却期限がきてしまった。おもしろい本だと思ったのでまた借りると思う。そもそもブルシット・ジョブという単語が気になったのは100分de名著というテレビ番組で『資本論』の解説しているのを見たのがきっかけなので、その回のテキストを改めて読み直している。『資本論』の原著はすごく難しいらしいので、こういう解説をしてもらえると大変助かる。

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