2月の借り本
周期的に克己心が高まり、読んでてつらいに決まってるような本を借りて苦しむということがある。
・中国史の本2冊
→いずれもよくまとまっていて執筆者独自の視点も盛り込まれておもしろいが、どうしても争いや為政者の悪政っぷりの記述が多くて疲れる。
・ロヒンギャ、ウイグル関連
→特定の民族が迫害されるということが起きる仕組みや過程が分析されている。取り組む手ごたえのあるテーマだが、当然苦しい内容になる。
・オウム真理教関連、北九州連続監禁殺人事件関連
→マインドコントロールで人間が虐待されたり、世の中にダメージを与える動きが生じる過程が知りたくて借りた。はたから見ていると「なぜ明らかに胡散臭い人間の言うことをホイホイきいてしまうのか」「おかしいと思った時点で反抗すればいいじゃないか」「被害者同士で協力して反旗を翻せばいいじゃないか」「隙をみて逃げて警察に駆け込めばいいのに」みたいなことは当然思うのだが、人は条件が揃えばわりと簡単に理不尽なことにも従ってしまうし意思が萎えてしまうこと、悪意をもって他人をコントロールする手法が確かに存在しそれを駆使するのに長けた人間がいるという事実を見せつけられて絶望的な気分になる。時代背景との絡みとか、最初人当たりよく振る舞い弱みを引き出して(狙いを定めた支配相手たちを)たくみに疑心暗鬼にして協力できないように分断させる手管とかなるほどね〜と思うところが多かったが、これもテーマがテーマなので暗澹たる気分になる。特に後者は倫理的にも感覚的にもエグすぎる内容なのであまりおすすめできない。北九州の事件はWikipediaの記事がやたら詳しく編集者の熱意がちょっと怖いが、おそらくこの本も読んでいるのではないだろうか。そっちの記事をチラ見して あ、ムリだと思ったらこの本は読まなくていいと思う。闇金ウシジマくんという漫画の洗脳くん編がこの事件を題材にしているのは有名だが、「事件そのものがキツすぎるのでマイルドにアレンジした」と漫画の作者は言っていてマイルドにしてこれなの!?と当時は思ったものだ。マジだった。
読書もそうだし、全体的に疲れたので帰省して久しぶりに親に会う。3月は楽しい感じの本を借りたい。
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