双極性障害の本① 20210401

市の図書館の利用登録をし本を予約し借りることができたので嬉しいです。多くの人にとっては他愛もないことでしょうが、鬱の症状に苦しんで何もできなかった時期の自分を思うと今調子が良いことの証拠だという気がしてしみじみとありがたいです。せっかくなので、読んだ本は日記につけようと思います。まず、加藤忠史監修の『これだけは知っておきたい双極性障害〜躁・うつに早めに気づき再発を防ぐ!〜』を読みました。

病気の当事者にも、病気のことを知りたい人にも有益な内容だと思いました。症状が辛くてこみいった文が読めない状態の人に配慮して、可愛いイラストと要点を短文で記した左側のページだけを拾い読みしても必要な情報は読み取れる構成になっているのが親切で良いと思いました。軽躁時のエピソード例の数々を見事に自分がなぞっていたことを見せつけられて思わず苦笑してしまいました。自分のことなんて既存の研究やセオリーで全て説明できると思うのと、自分は特別な存在で特別な経験をしているに決まってるから現在得られている知見なんかでは説明できないよと思うのと、どっちがハッピーなのでしょうか。状況に応じて二つの姿勢をスイッチさせるのが一番良いのかもしれません。何か新奇なアイデアを思いついた!と思っても既に過去の頭のいい人達によって論じ尽くされていたりすることはよくありますよね。話がとびました。病気の捉え方、治療法、本人が気をつけること、周りの人が気をつけたほうがいいこと、最新研究などがバランスよく網羅されているしイラストや平易な文章でとっつきやすい本という印象です。治療薬がやたらリチウム推しなのが気になりますが(私は今ラミクタールとサインバルタを併用しています)。

余談ですが、カウンターで本を受け取る時に利用者のひとりが水引きで作ったというしおりを貰ってささやかな喜びがありました。

今までしおりというものを使いこなすことが出来ず、読みかけの本を伏せて置いたりカバーを挟み込んだりとあまり行儀がよくない本の扱い方をしていたので今しおりを使いこなす練習をしています。

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