ディーディー

急にディーディー・ラモーンの話をしたくなったので、する。ディーディーはラモーンズという昔のパンクロックバンドのベーシストだった。ラモーンズは音楽性やファッションなどの面で軍隊のように統率されたバンドでもあったと言われているが、ディーディーはかなり自由な性格で、怖いリーダーに逆らって「おれはラップをやりたい。ラッパーの服装もしたい。長髪革ジャンジーンズはもう嫌だ」と宣言していきなりソロでラッパーデビューをした。出来はかなり残念な感じで各所で酷評されたようで、本人も後のインタビューであっけらかんと「あれは失敗だったな」と認めていてなんか良いなと思った。
もうひとつ好きな逸話がある。ラモーンズが音楽的な業績を称えられ表彰式かなんかのセレモニーに出席して、他のメンバーが皆さんのお陰です感謝します的な殊勝げなコメントを付け加えているのに、ディーディーだけ「オレは本当に自分を誇りに思う」と得意顔で述べていてなんか良いなと思った。

終わり

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