読書日記_2 『カラマーゾフの兄弟』

毎晩少しずつ読み進めるのを生活の支えにしているが、週末キャンプに行くことになった。知っているかもしれないが、夜の帳がおりたキャンプ場というのはかなり暗くて紙の本が読みづらい。こういう時にKindle端末は重宝する。ちなみに私はKindle Paper Whiteという端末を使っている。むかしiPadかKindle Paper Whiteかで迷った時、後者の方が容量が大きくてシリーズ物の漫画とか読むのにいいという紹介記事をみてそっちを選んだのだが、最近漫画読まなくなったし絶対カラーの方が読みやすいであろう雑誌とか(Kindleペーパーホワイトは白黒です)見開きにまたがるレイアウトを多用している書籍を買ってしまうなどしていて(ズームとかページ送りの操作がそこまでスムーズじゃなくて若干カクつくことがある)全然Kindleペーパーホワイトの良さを活かしきれておらず血の涙を流しています。前に買ったウシジマくん全巻消したいです。

って、そんなことはいい。暗闇の中ランプの灯で苦労しながら紙の本を読むのがだるそうだから、Kindle端末にもカラマーゾフの兄弟をダウンロード購入することにしたのだが、せっかくだから紙の本とは別の翻訳者のバージョンを選んだ。紙の本は原卓也が翻訳したものだがKindleの方は米山という翻訳者のものにした。こっちの方がより古めかしくて、趣きがあるともいえる。より最近の訳だと、亀山という人の翻訳のやつが結構売れたらしい。わかりやすいと評価する人もいるし、わかりやすさを重視するあまり原典の深遠さを犠牲にしていると批判する人もいて、翻訳って難しいんだなと思う。カラマーゾフの兄弟の第一編をしばらく読み返して思ったのは、たぶん原文からして一つの文が長くて複雑なんだろうなということ。読んでてたまに「え?ごめん、今なんて?」となることがある。今のところ、主要人物である父フョードル、長男ミーチャ、次男イワン、末っ子アリョーシャ、長老ゾシマの人となりは大まかに把握した。土地や金銭などの権利などをめぐってフョードルとミーチャの折り合いがかなり悪いので、末っ子アリョーシャと長老ゾシマのホームグラウンドである修道院で家族会議がひらかれますよ、という段階である。成り行き上、原卓也の翻訳と米山の翻訳を読み比べるという行為が発生するのでよりスピードが遅くなるがあまり気にしないで行く。

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