読了ツイートなるもの達
『あの人は蜘蛛を潰せない』彩瀬まる
自分のことがよくわからない人へ。
他人のことがよくわからない人へ。
違うということ。
理解するということ。
それが何か気づければ、独りを捨てて生きていくのが少し楽になりそう。
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『営繕かるかや怪奇譚』小野不由美
ぜひ、今夏の1冊にしてもらいたい。
ホラーで、ゾッとして、なのに、心に何か優しいものが残る。そんなお話が詰め込まれた本です。
怖いのは嫌だけど、夏だし怖い話読みたいな...なんて時に手に取って見て下さい。
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『神様のケーキを頬張るまで』彩瀬まる
不器用で、頑張ることも上手くできなくて、どうしようもない毎日の中で捨てられない自分と対面する。
器用そうに見える周りの人も、みんなどこかちょっとずつ、抱えきれないものを持て余してることがわかる。
理不尽をこんな繊細に描ける綾瀬まるはすごい。
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『ぬるい毒』本谷有希子
なんていうか、すごい本を読んでしまった。
こんなにずっと低温で沸騰し続けて、爆発しないで体内に感情を置いておけるなんて。
傍から見た自分、本当にそれは自分から見た自分と違うのだろうか。案外、外に見える自分が正しいのかもしれない。
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『異邦人』原田マハ
ただひたすらに、美術が好きで好きで好きでたまらない人と、その周りの人々の話。
複雑で、薄靄がかかったような京都の世界が、人間関係が、段々と見えてきて、読み終わる頃には惹き込まれているような感じ。美しくて、「こちら側」を痛感する瞬間が素敵。
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『珠玉』彩瀬まる
自分の憧れや理想から、どうしても目が背けられない人達の話。
私は、「本物」として憧れにされたリズの、周りの作る外側の自分と内側の自分に挟まれて潰されていく部分に惹かれました。
理想や幸せに対する憧れが強くて、でもそれが何かわからない人に読んで欲しいです。
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『蛇にピアス』 金原ひとみ
そのうちこの人は、誰かに殺されながら幸せだって思うんだろうな、と思った。一人でも生きていけるように感じられる内面と、誰かに愛されていないと生きていけないから誰かのことを愛し続けているような人。美しくないのに、目が離せない、そんな人の話。
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『泳ぐのに、安全でも適切でもありません』(江國香織)
愛することは、決して幸福とは限らない。けれど、気づいた時には自分のほとんどが投げ出されて、すっかり浸かっていることがある。苦しくて、それが自分を満たしてくれるのが、たった一瞬だとしても。
愛にだけは躊躇いのない女達の話。
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