歌うこと。

昨日、所属クワイアの定期演奏会クリスマスコンサートが終わった。
私は歌うことが好きなだけの下手っぴ。
クワイアにいて、音楽的に貢献出来ているとは思っていない。
分かっている。それでも、ここにいたい!と思って入ったクワイア。
25周年のクワイア。昨日は50回目の公演。
私は2回目…。
今回のコンサート当日を迎えるまでの半年、色んなことが与えられた。。
父の癌闘病のサポート、妹のドナーになる覚悟、認知症の義母のこと。
心がざわついて、落ち着かない日々の中で練習に参加してきた。
そして、前日に診断された…夫が癌?!
こんなで歌えるか自信が持てないまま会場に向かった。

開演前リハーサルの後半でディレクターの指示が飛んだ。
目の前にマイク!私にマイク…ふざけてはいけない。
怖くて、恥ずかしくて、逃げ腰になる私。
思い切り歌えなくなるではないか💦
一曲歌ってみた…モニターの返りの音も聞こえない。
励ましてくださる先輩メンバー。
覚悟を決めて歌うしかなかった。

夫が来てくれた。
ここ数日眠れない夜を過ごしていた夫。
「楽しそうで良かった」と言ってくれた。優しい。本当に有り難い。
そして、私の声が聞こえた…と言う。
男性の声、声量にかき消されるはずのテナー女子の声。
聞こえた…そんなはずはない。
きっと、彼にだけ私の声が分かった、聞こえたということだろう。
届いたのなら…良かった。

改めて、これからも歌っていたい。
どんな形でも、歌い続けたいと思った。

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