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【未定事件簿】瞳の形が同じなのはなぜだ【原神】

今回はmihoyoが提供する乙女ゲーム、「未定事件簿」と絡めたお話です。
全てにおいて妄想、確定要素なしのたわごとです。

原神やってるけど未定事件簿もやってるよ!という方が意外といなくて悲しい。
今中国では結構な数の女性向けゲームが乱立しているのだが、そのなかでも未定事件簿はかなりクオリティが高く、舌の肥えた日本の乙女ゲームユーザーもきっと満足してくれると思う。

今回は本国から1年近いラグを経て、現在日本でも配信されている未定事件簿を知らない方向けに説明しつつ、個人的にちょっと面白いのでは、と思っている原神に絡めた考察も少しだけ書いてみる。

未定事件簿とはどんなゲームか


未定事件簿は先程書いた通り、mihoyo初の乙女ゲーム(女性向け恋愛ゲーム)だ。
舞台は我々の世界よりももっと科学が発展している「ステラ市」
ステラ市の難関大学のひとつであるステラ大学法学部を卒業し、初級弁護士の資格を取得した女性が主人公だ。
彼女が自らの大学の先輩も所属する「テミス法律事務所」で働き始めるところから、この物語はスタートする。
なお舞台となるステラ市は、明確にどういった国に所属するのかは、未だ明かされていない。
ただし世界各地と非常によく似た観光地などに頻繁に旅行に行く描写があるため、地球のどこかではあると思う。

ゲームシステムとしてはほぼオートモードが使用可能なカードゲームパートと、逆転裁判のような捜査パートに大別されている。
ストーリーの結末では、法廷で他の弁護士や容疑者との弁論バトルが行われる。
とはいえヒントもたくさん出るし、オート戦闘でなんとでもなる。ゲームが苦手という人にも安心してお勧めできる。

攻略対象は4人 憧れの男性像は国は違えど同じ?

乙女ゲームなので、当然攻略対象キャラがいる。
彼ら4人は「NXX」という秘密組織に所属し、とある事件を追いかけている仲間たちだ。
それぞれに得意分野が存在するプロフェッショナルだが、そのいずれもがエリートと言って差し支えがない。主人公を含め、皆が秀でた何かを持った優秀な人物たちの物語でもある。
未定事件簿はこのNXXが追うある事件を主軸に、物語が展開していく。

彼らとの甘い恋愛を楽しむには、それぞれのキャラクターのカードを入手し強化する必要がある。この辺は、他の乙女ゲームに近いシステムを採用している。
だが個別ストーリーはかなりのボリュームでボイスの数もかなり豊富。
攻略キャラを絞っているからこそ、充実したシナリオやシナリオの提供に繋がっているなと感じさせられる。

水無瀬夏彦:CV梶裕貴

主人公の幼馴染で長年音信不通だったが、ストーリー序盤で主人公と再会を果たす。
彼はステラ大学のライバル校である首都大学にて生物工学を専攻し、修士号を取得。現在は探偵家業を営む傍ら、タイムズショップというアンティーク専門店の店主もしている。
なにやら健康上の重大な問題を抱えていると見られる描写があり、また主人公の幼馴染でありながら謎が多い。

左京静真:CV諏訪部順一

テミス法律事務所のエースであり業界内で知らぬものはいない敏腕弁護士。
ステラ市が位置する国の弁護士制度史上最年少で上級弁護士試験を突破し、担当した際の勝率は99%を超えるなど、まさに超のつくエリート。
彼をきっかけとして主人公はNXXに所属することになる。
現在恩師が行方不明となっており、NXXのストーリーの中でも重要な謎の一つになっている。

森月黎:CV福山潤

上述の左京に紹介され知り合った謎の多い精神科医で、現在は自身の名を冠した研究所に所属している。
四人の攻略対象の中で唯一ステラ市以外にルーツを持つ人間で、現在は帰化している。
ちなみに彼の趣味はポロで、それに絡めた個人ストーリーの中で彼自身がかなりスウォルト王国で立場が高かったであろうことと、帰化前の名も仄めかされている。

和泉景:CV石川界人

海外の大学を飛び級で卒業した後、現在大学院で油画を専攻している。
また作中で度々登場するパックスグループの御曹司でもあり、自身で複数の事業を経営する実業家でもある。
とある事件に巻き込まれ、主人公が彼の弁護をすることとなった。
彼の父親や兄もパックスグループの運営を行っている重要人物なのだが、どうにも兄には謎が多く、表に出てくることが少ない。
ちなみに中華乙女ゲームでは若い大企業CEOはあるあるキャラ。いわば男性向け中華アプリの釘宮理恵といえるのでは。

と、長々書いたが、個人的に気になるのは彼らのキャラクターデザインだ。
ここからが本題。(前置きが長くてごめんなさい)

なぜ彼らは瞳に星を持つのか?

主人公の幼馴染夏彦の瞳には星の印がある

そもそもこの物語の舞台は「ステラ市」だし、単純にそれに準えただけと言う可能性もある。
ただ、原神では現状瞳に星のマークを持っているのはカーンルイアの民だけだ。
以前考察した際に「カーンルイアは錬金術が発達した結果、滅ぼされたのではないか」という話をした。
ステラ市は、現状の地球よりも科学的には発達している様子が見受けられるから、もしも錬金術=科学であると考えれば、人類が神の力以外で発展し続けた場合こうしたマークが出現する…というのも面白いな、と思った。

さらにもっと妄想するならば、これは「虚数の樹」では観測することのできない、カーンルイアが存続し続けた場合の未来であったならそれも面白そうだ。
その場合カーンルイアは科学を発展させ続けても天理の怒りに触れる行為をしなかったということになるので、随分と齟齬が生まれるので、別の可能性も考えてみた。

カーンルイアの民がそもそも神の怒りを買った理由として、「天の神座を手に入れようとしたから」と考察していたのだが、「テイワットの外の宇宙へ出ようとしたから」だったらどうだろう。
ステラ市の人々は皆、テイワットから脱出したカーンルイアの人々の末裔であり、そのために星の印を継承している…というのもちょっとロマンチックだし、何よりも崩壊シリーズっぽさがあっていいなと思う。

また話には特に挙げなかったが、実はちょっとした小ネタとしてはMIHOYO作品の他のキャラクターがちょこちょこ出現している。
実は未定事件簿の世界でも原神がヒットしてたり…なんてことは十分有り得そうだなと思う。

崩壊シリーズではないからできる表現

現状の「未定事件簿」では、他のMIHOYO作品との関連性は全く明言されていない。崩壊シリーズのスピンオフ作品という側面を持った原神などとも、そういった面では一線を画している。
また登場するキャラクターにスターシステムを採用しがちなMIHOYO作品には珍しく、同じ容姿や似た名前を持ったキャラクターも今の所登場しない。
つまり未定事件簿はMIHOYO時空の中ではほぼ唯一、他作品との関連性をほとんど見出すことができないタイトルでもある。

これは、この「未定事件簿」という作品が女性向けであるというのも大きな理由だと思う。
崩壊シリーズは崩壊3rdまでほとんどかわいくってちょっとエッチな格好をした女の子キャラクターが中心で、男性がメインターゲットであることを全面的に押し出してきた。
また、シリーズものであるが故に抵抗感を覚え、ゲーム自体に手を出しにくくなる危険もある。
そういう部分をうまく克服し覆い隠すことで、男性にも女性にもうまく需要を生んだ結果、爆発的なヒットに繋がったのが原神だと思う。
そこで未定事件簿はさらにもう一歩踏み込んで、初めての乙女ゲームというジャンルだからこそ一新した世界観を導入している。
今後、女性向け作品にはこれまでの崩壊シリーズのような共通の世界認識が生まれる可能性もあるし、まだまだ新しいMIHOYOゲーを楽しみにしながら応援したい。

とはいえ原神を考察する前はフロム脳を拗らせていた私だ。
どうしても共通する符号を見つけると関連させて考えてしまいたくなる。
ありえないとは思うけれど、今後未定事件簿に崩壊現象が現れたら…ファンタジー作品ではないため可能性は限りなく低いものの、ちょっと楽しみにしている自分もいる。
あまり共通点のある世界観ではないが、原神や崩壊で匂わせが出るかもしれないので、ちょっと構えてしまうのもMIHOYOゲーの楽しみ方の一つだな、と思う。


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