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【原神】音楽の塩梅がうまいよな~って話

タイトルの通りです。
あと結構急いで書いたのでいつも以上に内容にまとまりがないです。

明日からスメールに我々も旅立てるわけですが、このBGM、完全にイントロがこれ。

完璧にBGMはリスペクトで、どんどん全く別の曲へと進化していく。
コード進行が似たり寄ったりなので大まかな音は似ているけれど、全然違う仕上がりになっているのがすごく面白い。

原神作品にディズニーの影を見る

スメールは熱帯雨林やアラブ世界をモチーフとしているが、BGM的に影響力が半端なく強いディズニー音楽から、その雰囲気づくりのスキルを獲得してることが分かる。
つまりこういう音楽=アラブ的な世界という西洋世界からの刷り込みを活用して、我々にはなかなか理解することの難しいアラビア風世界や、熱帯雨林の世界を表現しようってことなのだと思う。

ほとんどの西洋世界の人々、そして極東アジア圏に住む我々は、中東やアラブの世界のことはフィクションを介して知っていることがほとんど。
そして、その中でも大きな影響力を持っているのがディズニー映画であることは言うまでもない。
世界中の人々が、ディズニー映画だからという理由で、アニメーションを身に劇場に足を運ぶ…こんなことはほかのブランドではなかなかできることではないし、いい年した大人がキャッキャ言いながらパークに遊びに行くなんてこともそうそうない。
そして「アラジン」はそんなディズニーが「ディズニー・ルネッサンス」と呼ばれた、ディズニー手書きアニメ黄金期に製作された大成功作品で、影響力もすさまじかった。
つまりすでに世界観として完成されていて、アラジンっぽいな=千夜一夜=アラブ世界という方程式が一瞬で成り立つんだから、その音楽に近い楽器や構成を借りた方がプレイヤーの理解は絶対的に早い。

「イチから世界観をすべて作り上げるよりも、すでに世界的に認識されているイメージを活用する」という手法をうまいと言わずしてなんといえばいいのかと感心してしまう。
スメールのBGMはそういうすでに確立されているイメージも大切にしているなと分かる。

世界観は耳からも作れる

アラジンのモチーフであり、スメールのモチーフにもなったアラブ圏の音楽は、めちゃくちゃ範囲が広く定義が難しい音楽でもあり、めちゃくちゃ歴史もある音楽なので、この動画の2曲以外も楽しみだ。
稲妻の時みたいに、伝統楽器だけのBGMも欲しい。

なおこの独特な曲調だが、中国や日本の場合は伝統的な音階、つまりドレミファソラシドの音が5つだけなのにくらべ、アラブ音楽の場合は7音階。
ドレミとは微妙に違う音が7つ使用されていて、これをマカームという。
単音(モノフォニー)なので、いわゆるハモリは存在しないことを大きな特徴としている。

つまりめちゃくちゃ乱暴なことを言えば、独自の7音階のマカームを使用したモノフォニーで、伝統楽器を突っ込めば、アラブっぽい音楽が完成する
ここにオーケストラを乗っければ、原神BGMになる。

それと全く同じように、原神の音楽も基本的にはこの「音階をその音楽独特のものにすること」と、「それぞれの独自の楽器を使う」ことによって、その世界ごとの雰囲気を表現している
これは璃月のときも、稲妻のときも同じで、恐らくこれからもそうだ。

つまり、原神というのは「国ごとに非常にこだわって世界観を構築し、そのモチーフの地域の文化を組み込んだ」世界を作りつつも、その実「西洋世界で広範に受け入れられているフィクションを活用している」ともいえるかもしれない。
この例から大きく漏れているのは璃月なので、その話もちょっと書きたいな

ちなみに上の原神BGM動画で2:40ごろから登場する弦楽器はウード、そのあとに登場するめっちゃでかい弦楽器は恐らくリュートかラバーブじゃないかなぁと思ったけど、セタールの可能性もあるのか…
2曲目で床に座った女性が抱えているのは、セタールで確定。
3:46ごろから登場する打楽器は、恐らくサントゥールと呼ばれる打鍵楽器です。

この辺がっつりオーケストラ音楽に取り入れて…というのはゲーム音楽としてはかなり珍しいと思うので、これを無料で聞けるのかと思うと頭痛くなりますね、どんだけかねかけてんだろ。

とにかく、明日からみんなまたスメールに旅立って一体何が起こるのか、メインストーリはどうなってしまうのか、気になることがたくさん。
さて神様は誰なんでしょうねってことが、個人的には一番気になっております。

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