京大 編入試験のためのTOEFL 攻略

 ご無沙汰してます。阪大と名大の経済学部編入に合格したアンコウです。今回は一部の方から依頼されたTOEFLの勉強法について書いていこうと思います。TOEFLは京大と名大の出願時に使いました。私はTOEFLを勉強しているときには編入試験を特に意識していなかったのですがTOEFLの勉強法がそれによって何か変わるわけではないので紹介しようと思います。

TOEFLの点数は京大経済の方は最低90 できれば100を目指しましょう。私のフォロワーさんに100点越えを2人知っています。

ちなみに、TOEFL90~の難易度をよく聞かれるのですが、英検1級を受けたら受かるぐらいのレベルだそうです。(もちろん試験が違うので多少の差異はありますが)

 TOEFLを勉強しようと思った理由は私が持っていた「英語コンプレックス」でした。私は高校生の頃英会話の部活にいて英語ディベートっていうのをやっていたんですが、本当にレベルが高くてついていけませんでした。
それでもそういった部活に入るぐらいですから、英語を習得したいという気持ちは強かったわけです。なので大学に入学した後必死に英語を勉強することになりました。ただ目標がないと長続きしないので「TOEFL」を勉強していくことにしました。TOEFLを選んだ理由は

1、4技能のテストであること
2、点数で示されるのでわかりやすい。

 英検1級とも迷ったんですけどTOEFL80<英検1級というのをネットで見たのでTOEFLから始めることにしました。それではTOEFL84を私がとるまでに取った対策およびやればよかったなと思っている対策を紹介していきます。

 (TOEFL対策)
1、リーディング対策
 TOEFLでまず一番最初に取り掛かったのはこのリーディング対策です。そして私はとにもかくにもTOEFL用の英単語を覚えなきゃ始まらんということで最初にTOEFL用の英単語を覚えていきました。使ったのは「TOEFL3800」と「TOEFL 5600」です。「TOEFL3800」はpart4まで覚えていました。
日本の英語教育はかなりのリーディング重視ですのでできればここでしっかりと覚えてリーディングで点を稼いでおいた方がよいと思います。実際リスニングとかで点数上げるより単語を覚えて点数上げる方が楽ですよね?

単語の覚え方についてはただひたすら繰り返すというのが私のやり方です。最初にざっくりとすべての単語に目を通しさらにまた1日100個ずつ目を通すを繰り返していました。そして「TOEFL必修5600」の方には英文が載っているのでその文章を読んでいました。これでかなりのトレーニングになったと思います。最終的には中国TPOというのをずっとやっていました。100題ぐらいは読みました。これを通して最終的にReadingでは初受験で25を取ることができました。リーディングではどれだけ単語を知っているかにかかってくるのでしっかりと上の2冊をやってみてください。そして各段落で何を言いたいのかをつかんでいくようにしてください。TOEFLはどちらかというと重箱の隅をつつくというわけではなく全体的にざっくりとこの文章は何をいいたいのか?ということがつかめていれば大丈夫なので。

本番では大きなパソコンのスクリーンを見て答えをポチポチとクリックしていく感じです。なのでできたらパソコンを使って英語の文章を数多く読みましょう。Googleで自分の好きなテーマの英文記事をググって読むというのも効果的です。

2、リスニング対策
 TOEFLの中で最も大変なのがこのセクションでしょう。私自身このセクションに費やした時間が一番長いです。そして何よりこのセクションは最後まで点数が上がりませんでした。
その反省を踏まえてTOEFLリスニングを分析していこうと思います。
 まず私がなぜ点数が上がりにくかったか 今思う原因は二つです。まあ言ってしまうと当たり前なんですが「文法力の欠如」と「リスニングにおいてステップを踏まなかった」の2点です。詳しく書いていきましょう。
 まず「文法力の欠如」についてです。これは高校生の頃に英語が得意だった人が陥りやすいらしいのですが(編入志望者の方には多いと思います)英文法が身についていないにもかかわらず英文法が身についたと感じてしまうことがあるんです。そしてその原因は大学受験の特殊な出題方法。実は文法知識があまりなくてもセンター試験なんかの穴埋め問題はわりと答えられてしまうんですよね。いわゆるなんとなくというやつ。
でも本当の英文法ってもっと怖いものなんです。つまり選択肢があってそこから選べるというのではなく、ちゃんと文法が完全に体に染みついている状態にまでもっていかないといけないんです。そしてこのレベルになりさえすればリスニングはすぐに完成します。すごく極端な意見になってしまうのですが今英語を喋れない人は文法を”絶対に”やった方がいいです。

なので私のリスニング対策は意外に思われるかもしれないですが文法対策からです。1冊何か文法書をきちんと仕上げてください。それの出来でこの後のライティングとスピーキングにも関わってくるので。

そして文法が終わったら何をすればよいか。ひたすら問題を解いて英語の音になれましょう。取り組むのは中国TPOEnglish best netです。これをひたすらやりましょう。そして聞き取れないところはどこかを特定→ちゃんと英単語とその音を結びつける というサイクルを繰り返します。
そしてリスニングの勉強法について。聞き取れなかった箇所をどこか特定しスクリプトを見ます。そしてその部分を軽く頭にいれて放送を聞きます。あまり完璧主義にならずにその英語の音とちゃんと結びついたなと思えれば大丈夫です。いかに音と結びついている単語や表現が多いかがTOEFLリスニングの出来を左右するのでこれを増やすように意識しましょう。

ちなみにリスニング対策では本を何か紹介しないんですかと聞かれそうなんであらかじめ言っておくとあまり買う必要はないです。というのも1500円ぐらいの本を買ってきてもついている問題の数があまりに少ないからです。つまりコストパフォーマンスが悪いんですよね。なので私が先ほど紹介した中国TPOEnglish best net をやりつくした!という段階になっていないなら買う必要はないです。私はこの他に公式問題集とかまずは80点のインプット編とかもやっていましたが今考えればこの2つのサイトを重点的にやればもっと早く目標点に達成できたのかなと。私のTOEFLリスニングは21点でした。

買うとしたら「Delata Key」とか「完全攻略! TOEFL iBT」「TOEFL iBT リスニングのエッセンス」あたりをおすすめします。これらの参考書は難易度が高いためよいトレーニングになります。高地トレーニングみたいなイメージです。

あと実はそもそもTOEFLってかなり難易度が高いので挫折しそうになる人もいると思います。そういう人はまずTOEICのリスニングパートで420越えを目指してください。今回はTOEFLの記事でTOEICだけでも書く量が多くなるので割愛させていただきます。一応TOEICの勉強法については名古屋大対策の方で無料公開しているのでよかったらどうぞ。まあ結局のところ音と英語を結びつけるっていうのをやっているだけなんですが・・・。

3、スピーキング対策
 スピーキングではまず17点を目指しましょう。というのもこの点数が一番コスパがいいからです。スピーキングには1、完全に自分の意見をいうパートと2.リスニングしたものをまとめる問題および3.リーディングとリスニングを合わせたものがあります。

あまりTOEFL対策では本を紹介しない私ですが今回紹介する本は買った方が絶対にいいです。その本とは「TOEFL iBTテスト 完全教本」です。

この本のすごさはTOEFLを何度も受験されている四軒家先生が編み出したよい点数をとるノウハウがつまっているところです。著作権侵害になるのであまり深くは言えないのですが知っていると知っていないとで点数が変わることが書いてあります。これは買うことを強く勧めます。またリーディングとリスニング対策も載っています。せっかくなので解きましょう。
テクニックといえばテクニックかもしれない・・しかし正攻法でもあるという参考書のお手本みたいな本です。私はTOEFLの本結構売ってしまったんですけどこの本はいまだに持っています。

そしてこの本でどうしたら点数が取れるのかを知った後で具体的な対策を書いていきましょう。
まず一つ目の自分の意見を言う問題はいろいろなサイトでも言われているんですが「連想ゲームにしていくつかのお決まりの話に無理やりもっていく」というものです。私の場合はすごい人物のエピソード、勉強、幸せだったことにフォーカスさせていきました。

さて連想ゲーム?と思う人もいるんで例を挙げると
Q「あなたにとって尊敬する人は?」→すごい経営者のおじいちゃん

「人生で感動したことは?」→すごい経営者のおじいちゃんの若い頃の話
こんな感じですね。

「人」に対するスピーキングアイデア
My favorite relative is my great grandfather Souichirou.
He was an entrepreneur and ran many companies.
According to my father, he always studied economics and world situations in his room. He lived in New York for 11 years, so he can speak English well as if he was an American.
However, he died when I was a junior high school student. I wish I could talk to him again.
He always asked me to be honest. In fact, he always kind to me.

The best teacher for me is James.
The teacher who is best for me is James.

「性質」に対するスピーキングアイデア
I think that a sense of humor is the most important part of forming a good character. It makes people laugh and happy. Also, I can enjoy the time with them. For example, I had no friends when I entered this university because I came from far away areas. So, I tried to talk to a lot of unknown people. When I always felt the importance of a sense of humor. If I could make people laugh, I would make friends easily and quickly. I studied some topics to talk about. After I learned it, I am able to have a lively conversation. As in this example, I strongly believe that a sense of humor is the most important part of making a good character.

こんな感じで自由スピーキングは対策していってください。コツとしては短文を多く作ること、そしてそれをbecause, by the way, althoughなどを使ってうまくつなぐ力を身に着けることが大事です。

つづいて聞き取ったものや読んだものを要約していく問題です。これは無理に要約する必要はなくてそのままでいいんですが,どうしてもここで自分で英文を瞬間的に組み立てる必要があります。文法をやっていたとしてもこれだけでは厳しいでしょう。そこで鈴木先生の「TOEFL iBTテスト必修フレーズ100」を強くおすすめします。

かけ算九九のようにこの本の暗記すべきことを覚えてすらすらといえるようにしてみてください。(小学生のときのかけ算九九だって何も見ないでいえるくらいまでやりましたよね?それと同じです。)そして実際に問題を解いてこの100パターンになれていってください。

後はリスニングの対策をしっかりとすることですね。メモを取る必要がある人はメモとりの練習もしましょう。いずれにせよリーディングとリスニングの力を身に着けてTOEFLに臨んでください。

本番はたしか記憶が正しければリスニングの後に1回10分ぐらいの休憩が入ってその後にスピーキングだった気がします。そして最初にマイクテストを行います。なんか住んでいる町について紹介してくださいみたいなやつです。
 その後スピーキングテストが始まります。コツとしてはとにかくしゃべることです。なるべく黙る時間を短くしてください。

4、ライティング対策
 このセクションもとりやすい(らしい)です。ちなみに私は21点でした。
ライティングでは正しい英文が書けるかどうかです。そしてここでは特に文法についてよく知っているかが試されます。文法書を1冊買ってそれを熟読しましょう。先ほどの「必修フレーズ100」も使えます。
それと私が大学受験でもお世話になった竹岡先生の「英作文が面白いほどかける本」もおすすめします。

 あとは四軒家先生の「TOEFL TEST対策 iBTライティング」「TOEFL TEST スピーキング+ライティング完全攻略」、「完全攻略! TOEFLスピーキング+ライティング」も私は持っていました。練習という意味でいいかもしれません。先ほどの中国TPO を当時知らなかったので購入したのですが中国TPOで問題ないという人はそのまま中国TPOを使っていけばいいと思います。

ちなみにもしライティングのコツがよくわからんなという人はぜひ上の2冊を買ってください。そもそもTOEFLって受験するのが25000円ぐらいするので本買って点数上げて受ける回数を減らした方が結果的に安いんですよね。なので本を買ってみてください。TOEFLを勉強している間はお金減っていくかもしれないですが短期バイト少し入ったり英語力身に着けたら普通に元がとれます。

あ、重要なことを言い忘れるところでした。中国TPOなり本なりで問題を解いていくにしろ英文を書いていくと思うんですがその文章が正しいのかどうかわからないですよね? そこで私が使っていたサービス「Grammarly」をご紹介します。

このサービスはたしか人工知能を使って書いた英文を添削してくれるというサービスです。プレミアム版を申し込んでみてもいいかもしれません。使い方についてはGrammarlyはシンプルなのでそこまで迷うということもあまりない気がしますが一応のせておきますね。

  あとは練習あるのみです。そしてお決まりのパターンを作っていきましょう。自信を持ってかける構文を増やしていくことが大事です。ライティングのテンプレートはないですかとたまに聞かれるのですが基本的には「序論・本論(理由3つ)・結論」を意識して書いてください。

 以上が私がやってきたTOEFL対策です。これらを通して1年近く勉強して84点を取ることが出来ました。色々と書いていきましたがTOEFLは勉強法よりも「忍耐」です。リスニングが上がらないならリーディングをやったり専門科目の勉強をやってみてください。この後何かTOEFLの記事について思うことや質問があれば直接質問箱なりリプなりDMをお願いします。適宜わかることならお答えしていきます。

それではTOEFLの勉強頑張ってくださいね!

(持っていたor使った参考書・問題集一覧)
いろいろと紆余曲折といってたけど具体的に何をやったのさということを聞かれそうなので私がTOEFLの勉強をしていたときに実際に使用した問題集とサイトの一覧(順不同)を示しておきます。どれだけ私が迷走していたかがわかると思います(笑)。みなさんはとりあえず上の勉強法を参考にやってみてください。







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