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真・女神転生考察:なんでトール?篇

本稿は思い付きをちょこっと書き綴ったものであり、篇とはあるが何か続きがあるわけでもありませぬ。TRPG話をしたいだけともいう。

真・女神転生のLAW陣営は基本的に西アジアのヘブライ神族ですが、1のそれにはちょっとだけ異物が混入しています。
北欧・アース神族のトールと南アジア・ディーヴァ神族のヴィシュヌです。
単に「世界ごちゃまぜだから」とか「初期作ゆえの練りこみ不足」とか言ってしまえば御終いですが、
メタでない設定を捏造してみようというのが今回のお題。我田引水なのは百も承知でれっつらごー。

さて。
真・女神転生のTRPG版(と偽典)には『覚醒』というルールがあります。
基本的には過去世からもたらされる力を発現するイベントで、おおよそその過去とは辿り辿れば何らかの『悪魔』となります(メガテン的意味で)。
悪魔と出くわした、母親が殺された、核攻撃で死にかけた、異界で修業をした……などでその力が呼び覚まされる訳です。
(余談:上記のイベントをこなしたザ・ヒーローは『アダム』として覚醒するはずが神族から外れ、純粋に人間として超人化しているものと思われます)

んで。
米駐日大使トールマンは魔神トール、の『転生者』だったと考えると辻褄は合わせられるのです。
トールマンが(もちろん作中描写はありませんが)メシア教徒であったならば、LAW陣営として行動し、ICBMでもろともに消し飛ぶことも不思議では……まぁ強引ですが何とか筋は通るかと。

同様にヴィシュヌも『神』(あるいは一歩手前)にまで覚醒してしまったメシア教徒であると考えると、都庁に配置することで強力な外様を遠ざけると共に捨て駒にするという策が見えてきます。一石三鳥。
それに見事にひっかかったラーヴァナ親子は良い面の皮、となってしまいますが、あっちも相応の事情があったりして?

さらに言えば、真2の四大天使-1がああも堕したのもこういう事情かも、なんて想像もできます。
元々元老院として牛耳っていた連中が覚醒、そのため前作の格も持てず……と。

(おわり)

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