優しく、甘く、とろけて、ほんのりしょっぱい。福岡の夜(2)
(続き)
スナックから屋台に移動し、気づけば午前3時。タクシーで送ってもらい、私はホテルのベッドに倒れこんだ。
アルコールが回りすぎて、耳元でさっきまで話していたみんなの声がする。幸せな空気のまま眠りについた。
翌朝、私は当たり前に二日酔いで、しかも芋焼酎の香りを身に纏っていた。
9時に待ち合わせをしていたのに、起きたら8時30分。絶対に間に合わない。急いでシャワーを浴びて地下鉄に乗り込む。
ここでねころちゃんと合流。私は前日に江郷さんからもらった「修正原稿」に手をつけていた……。
騒がしい朝の地下街。パン屋さん併設のカフェでパソコンを開く30代女子2人。しかし、ーアルコールのせいで全く資料が頭に入ってこない。
そこに登場したのは、「マイペースすぎて住んでいる世界線が違うんじゃないか」と(私の中で)話題のしゅうとくさん。想像よりももやしっぽくなくてイケメンだった。あと目を合わさないタイプの人じゃなかった。(ごめんね、想像の中のとみとく)
「これいくらやってもあかん、迎え酒しかない」と心に決めると、酒臭い勇者と優しい猫使い、中華のとみとくは焼き鳥屋へと足を運び、酒を流し込んだ。
「福岡に来て、私は酒しか飲んでいないな、怖いな」と思いつつも止まらないアルコール摂取。迎えたおかげで吐き気は止まったが、ずっと地面は揺れていた。
ライター交流会の会場へと進む。途中ドラッグストアという道具店でやくそう(キャベジン)を購入しお口へ投入。バイブスは満タンだ。
会場のビル前まで来た。ここで今話題のレベルカンスト編集ライター「宿木さん」と偶然合流。偶然て。お互い北海道から来て、福岡の街で偶然て。
久しぶり!元気にしてた!相変わらずかわいいね!なんて挨拶をかわそうと思っていたのに「あんころさん、酒クセェ!」と言われて感動の再会は終了した。
宿木さんとの初対面の記事はこちら
交流会の様子はこちら
3へ続く……
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