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客寄せパンダ

客寄せパンダ(きゃくよせぱんだ)
イベントなどで特に人気がある、または、多くの人の興味・関心を引く力があり、集客の要として扱われる存在。イベントの目玉。動物園にパンダを見に来る人が多いことに由来する表現。
(出典:実用日本語表現辞典)

普段から私は、

「あんこ屋=客寄せパンダ」

だと思っている。
夜中しか営業していないために「行きたくても行けない」というストレスが慢性的に潜んでおり、その反動で昼間の出店にお客さんが集中してしまう。Facebookで前日にご案内したイベントでも結構ご来店いただく。

この現象はうまく活用しないといけないと思っている。

要するに、

お客さん→夜中しか食べれないあんこ屋のスイーツが昼間食べれる
あんこ屋→夜中に来店できないお客さんにあんこを食べてもらえる

という主たるメリットにとどまらず、副産物的なメリットまで欲張りたい。

①会場となる店の周知になる

佐賀市内では珍しくモーニングをしている喫茶店「CAFE RETRO」さんとのコラボイベントを例にあげる。
同店は昨年秋にオープンし、自家製の厚切りトーストが名物の店舗。
こちらで、あんこづくしの「モーニングプレート」を早朝からお出しするイベントを実施。

同店はいつも朝7:20からモーニングをされているのだが、普段はモーニングを食べに来られる方はいるかいないかといった感じだ。
しかしイベント当日は朝7:00くらいから店の前で待たれる方が見え、開店の7:20にはそこそこの行列ができ、お客さんに入店いただくと、20席くらいある店内が満席で、外に待たれる方が行列を作られていた。
同店の常連の方もいらっしゃったが、あんこ屋を追いかけてご来店いただく方が多く、オープン間もない店舗を知っていただくいいきっかけになったし、名物の厚切りトーストを実際食べてもらえ、しかも「美味しい!」との感想をたくさんいただけた。

<メリットのまとめ>
・店の周知になった
・モーニングをやっているお店というアピールができた
・厚切りトーストを食べていただけた

②自店の商品の購入につなげる

こちらも佐賀市内にある第一園芸センターさんを例に説明する。
同店でのイベントは夕方からの時間帯に「あんこ」と「植物」をセットにして販売した。
そもそもこのコラボイベントの発案者は第一園芸の若いご主人。考え方も若く、私ととあるセミナーで一緒になった時から、当店と何か一緒にやりたいと思っていたとのこと。要するに、第一園芸さんのお客さんと、あんこ屋のお客さんの層が似通っているために、従来のお客さんにはさらなる顧客満足を、あんこを食べに来た新規のお客さんには園芸の魅力を伝えて囲い込む第一歩になることを想定していたのだ。

今まで2回イベントを実施したが、両方とも大盛況で、園芸商品もたくさんお買い上げいただけた。初回は「ミニ多肉植物」と「ぜんざい」をセットで(700円だったかな?)販売したが全く違和感がなかった。
クリスマス時期にやった2回目は、そこそこな大きさの「ポインセチア」をセットにして1000円で販売。こちらも大成功でした。さらに「クリスマス=ポインセチア」という意識づけするきっかけになったと思う。来年のクリスマスに今回のお客さんがポインセチアを買い求めてくれたら嬉しい。

<メリットのまとめ>
・自店の商品を短時間で販売できた
・既存のお客さんに喜んでいただけるイベントができた
・購入を通して「クリスマス=ポインセチア」という意識づけができた

③広域からの集客

当店の集客力は、若干遠方でもものともしないパワーがある。簡単に隣の市町からでもご来場いただくし、場合によっては福岡市、佐世保市、久留米市、大牟田市などの県外からでもご来場いただける。
広域からの集客が必要な週末型の施設やお店でのイベントにお呼びいただくと、ご来場いただいたお客さんから「初めて来ました」「こんな機会がないとなかなか来ない場所です」などという声を聞く。

嬉野に「分校カフェharuhi」という山の中で営業されているカフェがある。そこで先日「屋外でこたつに入ってくつろぐ」という斬新なイベントがあった。当然、近隣の地元の方もご来場いただいたが、「福岡から来ました」とか「佐世保から来ました」などといった方がいらっしゃった。
さらに興味深いのは「佐賀からきました」という方。夜中に営業している近所の店舗よりも、片道1時間以上かけてでも昼間やっているイベントの方が来やすい人がいることを改めて知った。
このイベントでの来場を機に、普段遠方からでもいらっしゃる方がいればいいと思う。

<メリットのまとめ>
・遠方から集客できた →新規客の獲得

まとめ

あんこ屋の「客寄せパンダ」っぷりはいかがでしょうか?

今後もいろんな方々と、いろんなイベントでコラボして、あんこ屋とイベントをするメリットを享受いただき、あんこ屋お客さんでの「WIN-WIN」だけでなく、イベントにお呼びいただいた方々も含めた「WIN-WIN-WIN」の関係を築きたい。

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