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あんこ作り教室

先週末、あんこ作りのワークショップを開催させていただいた。

私が人前で偉そうに「あんこの作り方」をレクチャーするようなことになるとは。。^_^;

今から3年ちょっと前に「あんこ屋」を始めたのだが、それまで私は自身であんこを作ったことはなかった。
そんな未熟な私がこんな事をしているとは。。恐れ多くて仕方ない。。

そんな不安を取り除くために、当イベントの数日前に、実際の会場で一人リハーサルもやった。^^;

このイベントを通して、改めて「あんこを作る」ということに向き合えた気がする。毎週のように、そこそこな量のあんこを仕込み続けてきた自分にとって、「あんこ作り=作業」という感覚が大きい。いつもと同じ厨房で、いつもと同じ量の材料を使い、あんこ屋でお出しするためのあんこを作る。多少出来上がりにバラつきがでたり、バラつきを抑える多少の工夫を足したりはするが、ただただ黙々とあんこを作り続けてきたような気がする。

まあ「お店で食べていただくあんこ」を作るだけなら、それでもいいのかもしれない。

ただ、今回のイベントでは、ご参加いただいたみなさんに「あんこを作る」ということを教えなくてはいけない。

私は「あんこ作り」を誰かに習った経験が無い。私のノウハウは「レシピ本」であり、私自身のたった3年間の「経験」である。あんこ屋を始めて、あんこを作り始めて、いろんな失敗をしてきた。正確に時間を計り、正確に計量しても、不思議なくらい違うあんこができた事もあった。油断して鍋から目を離したことが大失敗となり、焦げ付かせた鍋を捨てたこともあった。

そんな数々の失敗を経た背景があるからだろう。

なぜ煮汁を捨てるのか?、なぜこの砂糖を使ったのか?、といったいろんな「なぜ?」に対して、私なりの回答が思い浮かぶ。(間違っているかもしれませんが。)

「それなりにあんこ作りに向き合えてたのかなぁ。。」

と思う反面、

「ちゃんと正確な情報を知らないなぁ。。」

という事にも気付かされた。

それと「伝えるのって難しい!」という事も実感させられた。

今回は「私があんこを作る」姿をほとんど見せず、皆さんが作っている作業に対してアドバイスをするスタイルだった。
「百聞は一見に如かず」の逆で、「見せず」に言葉で伝える難しさも改めて感じた。その伝え方がもっと良ければ、もっと美味しいあんこができた気もしている。

このように色んなモヤモヤを感じながらではあったが、ご参加いただいたみなさんの作り終えた後の笑顔や、「また参加したい」とのコメントにかなり救われた。その点は感謝しかない。

イベント終了後、会場のオーナーさんと次回開催の日程も決めた。

次回はもっと美味しいあんこが作れるように、教え方を工夫したいし、ワークショップのバリエーションも増やせると楽しいのかも。。なんて考えたりもしちゃいました。(相変わらず欲張り。。^_^)

★イベント当日の写真提供:中林正太さん(分校カフェharuhi オーナー)

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