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仏教では、
過去世(かこぜ)
現世(げんせ)
来世(らいせ)
という三つの世を、人間は生き続けると考えられています。

あ、先に書いておきますが私は特別信仰深い仏教徒と言う訳ではなく知識もそんなありませんが、
なんとなく価値観としてはこれに近いのかなと思いながらこの記事を書いています。

で、
私達は現世に今、生きている訳ですが、
この現世に生まれる前に、すでに魂があって生きていたと考えられています。
生まれる前の過去世は、長い長い無限の時であり、
その過去世から、私達は現世に産まれて来ました。

私達は、いつか必ず死にます。

死んでも、魂は生き続けるというのが仏教であり、
死んだ後の世界を来世と呼びます。
来世も過去世と同じく、やはり無限のはるかな時間を持っているそうです。

仏教の考え方からすると、
私たちの今生きている現世は、ほんのほんの短い時間のようです。

そこで、ふと気付いたんだけど、
今この地球上に生きている人間や全ての生物よりも、肉体は死に消滅したけれども来世で生きている人間や生物の方が圧倒的に多いという事。

私達は、大谷翔平という素晴らしい野球選手と同じ時代に生き(めっちゃ流行りに引っ張られてますが)
コロナ禍を生き抜き、他国の戦争の凄惨さを目にしながらスマホを弄り、
夢や大気汚染や物に溢れる豊かなこの地球の上で、
今、現世を生きています。

全人類たまたま同じクラスになっただけ、みたいな。


今この地球上に、ベーブルースも志村けんもレイチャールズも織田信長も私の妹もいないけれど、
アイルトンセナも美空ひばりもヘレンケラーも来世で生きている。

…仏教徒でない人達は違う場所かも知れないけどね。


ついこの間、憧れだったイトコが来世に行ってしまったけれど、
これからさらに人生を重ねるうちに、私の大切な大好きな人達が先に来世に行ってしまって、
いつか来世の方が賑やかになるだろう。


来世で会える日を楽しみにしているよ。

そうやってそう言い聞かせて、
別れを経験した現世を生きる人達は生きて行くんだろうかね。

来世なんてあるわけない。
そんなんどうでもいいから今会いたい。
死んだら意味ない。

そんな風に思った事もあるけど、
来世という場所が、
本当にあるのかな。
あったらいいなぁ。
あるんだろなぁ。
と私の中で少しずつ確信に変わっていき、

おぼろげだけれど当たり前に、
とても近くに感じられる場所になりつつあります。

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