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AV新法について

浜田聡:
去年の6月の国会で成立した、いわゆるAV新法というものがあります。
これは、私が唯一の反対者だったと思うんですけれど、いろいろと問題が指摘されています。
その最たるものが、出演者がいちゃもんをつければ、販売を停止できてしまうという、むちゃむちゃなルールがあって、そこは問題だなと思いました。
あとは、撮影前後ですごい縛りがすごく強いなと思って、こんな商売の邪魔をするような法律を成立させるわけにはいかないだろうということで、私のみが反対をしたという経緯があります。
この問題のある法律について関わられた方がいますので、そういったところの人間関係について話を聞かせていただきたいと思います。
話がややこしくなると思いますけど、可能な範囲で興味を持って聞いていただけたらなと思います。
まず議員の方で、特に中心となって進められてきたのは、代表的なのは立憲民主党の塩村文夏さんになります。
議員立法という形で成立したわけなんですけれど、その時に頑張って成立させたという発信をされていたのが山下貴司さんです。
あとは、足立康史さんも議員立法の時には、質疑とか、むしろ答弁側にいたのかな。
議員立法は国会議員が答弁側に回るという、私はまだ議員立法でも答弁側とか、そういうのは回ったことないんですけど。

森めぐみ:
足立さんは立法した側、作った側になります。

浜田聡:
塩村文夏さん、足立康史さん、音喜多駿さん、上川陽子さん、そして山下貴司さんという名前を挙げさせていただきました。
他にもおられるかもしれません。
関係者には賛成側の方もいれば反対側の方もいます。

まず賛成側の方、AV新法を働きかけた側の方を紹介をさせてもらいます。
NPOということで、"ぱっぷす"、金尻カズナさんが代表ですね。
"ぱっぷす"というとWBPC問題ということで、言葉悪いですけど、公金チューチューの可能性が指摘されている、若年被害女性等支援事業に関わっている団体の一つでもあります。
私も国会の方では適宜取り上げていきます。
WBPCの、Cが一番有名かなと思うんですけど、Colaboということで。
でも、WBPCについてはColaboが一番小規模で、他のWBPについてはColaboより規模が大きいので、そこは私も慎重になって話はします。
そのPである"ぱっぷす"と、あとは伊藤和子弁護士、ヒューマンライツ・ナウ、この辺のNPOですかね。
私も名前ぐらいは知っているというところです。

一方で反対意見も多いです。
反対の活動をしっかりされていた代表者としては、AV女優の月島さくらさんが、皆さんご存知かなとは思います。
あとは中山美里さん、翔田千里さん、あと葵マリーさん。
村西とおるさんが、反対の意見をSNSなどでは述べられておられたかなと思います。
元官僚の宇佐美典也さんも、かなり活発に活動されておられます。
今は活動されていて、来週ぐらいに内閣府の方と話をさせてもらおうと思います。
先ほど挙げた議員のほかに、米山隆一さんも関わっています。
今回のAV新法に関する大きく関わった議員連盟として、性暴力のない社会を実現する議員連盟というのがあります。
ワンツー議連って私も詳しくは知らなかったんですけれど。

森めぐみ:
議連って、オフィシャルにされているわけではないので、議員の中でもそんなのあったんだ、というのがあります。
映画議連があったの知ってます?

浜田聡:
いや、わかんないです。

森めぐみ:
野田聖子さんは映画議連とか、ブライダル議連はびっくりされたと思うんですけど。

浜田聡:
議員連盟というのは、超党派の議員連盟が一般的で、いろんな目的に向かって、党派とか会派関係なく協力して目標達成を成し遂げようじゃないか、つまり議員が協力し合って、いろいろと活動していくのが議員連盟になります。
たくさんあって、私も調査して把握しようと思ったんですけど、無理です。
だから、それぞれ非公式という扱いになっています。
あと議員連盟の総会とか、あまり公表されないんですよね。
私は、映像とかでどんどん公表すればいいと思うんですけど、なかなかそういうわけにはいかない議連が多いです。
話せる範囲で何かありますか?

森めぐみ:
米山隆一・室井佑月さんご夫妻がなぜ登場してくるか、みんな知らないかもしれないんですけど。
実は塩村文夏さんと月島さくらさんが、当時Twitter上でギクシャクしたというか、バチバチしたんです。
それを知って米山さんの奥様である室井さんが仲立ちをするんですよ。

浜田聡:
塩村さんはAV新法を成立に向けて活動されていた方で、月島さんはAV新法をとんでもないということで、反対されていたという。
その中でギクシャクされていたということです。

森めぐみ:
この夫妻が仲立ちして、塩村さんと月島さんが実際にお会いされて、その後ろに仲人のように二人が立たれていて、それで握手までもしないとしても分かり合えた、バチバチが一瞬なくなった、っていうことを尽力されたご夫婦です。

浜田聡:
実際に会って話するって、すごい大事なことですよね。

森めぐみ:
本当にそうですよね。

浜田聡:
NPOの"ぱっぷす"を中心とするグループと、あとは自民党の議員の方ですよね。
山下貴司さんと上川陽子さんです。
いずれも法務大臣、経験者という。

森めぐみ:
自民党でも有力な二人ですよね。

浜田聡:
山下議員と上川陽子さんは、議員連盟で中心になって活動されている。
性暴力のない社会を実現する議連ということで、ワンツー議連です。
ワンツーって意味が分からないですけどね。

森めぐみ:
性暴力は一つだから大したことないとかではなく、一つも二つも大変なんだという意味合いが欧米の方の考えであったんです。
その言葉を持って、ワンツー議連って縮小されて、この界隈、自民党の中では通称として使っています。
これはもともと十数年前に上川陽子さんが、当時法務大臣の際に、上川さんがよく知る宮崎さんとか山下さんたちが作って、当時法務大臣だった上川さんが議連を認めます、みたいな証書を渡しました。
その後、上川さんが法務大臣を辞められましたから、今はトップは上川さん。
実は性暴力のない社会を実現する議連、ワンツー議連には姉妹版がいくつかあって、性暴力じゃなく、全体的に暴力をなくそうということで、例えば宮路拓馬さん、鈴木貴子さんも関連性のある議連の中には入っていて、自民党の中では結束が強いんです。

浜田聡:
議連も基本的には超党派が多いと思うんですけど、中には自民党自体が大きいので、自民党の中での議連というのもそれなりにあります。
私があまり手出しできないですね。

森めぐみ:
自民党の中でも、かなり司法系の有力な議員さんたちがいる、それがワンツー議連。
当初から、勉強会の中で参考人として招致して勉強していたのが、"ぱっぷす"とか伊藤和子さんのヒューマンライツ・ナウなど。
他にも婦人団体系のDV被害者支援団体とかも勉強会に登場しては、彼女たちの言うことをベースにしながら、暴力がないような社会を作っていこうとしていました。

浜田聡:
議員連盟が、議員側がいろんな団体、特にいわゆる有識者と言ってもいいのかな。
業界に詳しい方から社会的な問題について話を聞くというのは、それは一般的によくあることです。
その是非はさておいて。

森めぐみ:
2022年の4月に、成人年齢の引下げが行われまして、参政権で18歳から投票が可能になりました。
それと同時に、契約事項に関しても18,19歳でできることが生じてきます。
例えば、AV出演なんかも18,19歳が親の同意なしにも契約できるということで、成人年齢引下げによる被害があるんじゃないか。
AV出演被害として、18,19歳たちの少女が、この被害に巻き込まれてはいけないということで、マイクを持ってくれたのが立憲の塩村文夏だったんです。
でもですよ。
じゃあ実際に、その数ヶ月後、2ヶ月後にできたAV新法の中身は、当初とは全く違います。
出演する18,19歳のAV女優だけじゃなくて、お母さん役で数秒しか出てない女優、いわゆる汁男優でも「この作品出ちゃうと困るからやっぱやめた、嫌だからやめた。」と言って、出演した人は、年齢問わず、男女問わず、誰でも、理由を問わず、その作品を販売停止にすることができるという、とんでもない内容にどこかがすり替えてるんです。
こんなとんでもない議員立法に、浜田さん以外の人たちは全員、起立賛成したんです。
信じられないです。

浜田聡:
議員立法って、国会は立法府とも言われるので、確かに国会議員が立法に働きかけるというのは、すごく重要な仕事の一つだと思います。
一方で最近の議員立法というのは問題が多いものがあるかなと思います。
国会で成立する法律の大半は内閣法といって、いわゆる官僚が作って、各省庁が提出して、審議されて成立するというのが、ほとんどなんです。
いいか悪いかは別にして、なんだかんだで官僚は法律をそれなりに熟知していて、我々国会議員より詳しいことがほとんどです。
その官僚が作る法律が多いというのは、ある程度いたしかたないかなと私は思っています。

森めぐみ:
じゃあどこがその中身を変えたのかというと、ワンツー議連が塩村さんから奪うんですよ、簡単に言うと。
「あなたそれじゃダメよ」っていう感じで、上川陽子さんが言ったかわかりませんけど、この案件を奪うんです。
塩村さんの手から離れるんです。
そして手際よく各党に2人ぐらい選出させて、維新は足立さんがその中に入って、超党派のPTを作るんです。
自、公、維新、国民民主、といったような主要のところから2人ぐらい選出させて、各党の取り付けをするんです。
理由は問わず販売停止ができるという内容に切り替えて、各党の人たちに配布して、各党に取り付けてくださいって言って、国会提出しましょうってしたのがAV新法です。
わずか2ヶ月でこの手際の良さ、さすが法務大臣経験、さらに男女共同参画大臣もやっている上川さんだと思います。

浜田聡:
上川さんは法務大臣をされていて、今回外務大臣もされるということで、このAV新法成立の関わり方については詳細を把握はしていなかったところで、いろんなものの見方があると思うので、意見をお寄せいただけたらなと思います。

森めぐみ:
国民としては、どういう経緯でできたか、絶対知っておかなければいけないと思います。
どういう経緯なのか、実際に被害があるってことを証明しなければいけません。
ちなみにAV新法が出来上がる過去3年は、AV被害犯罪は検挙数ゼロです。
つまり立法事実がないんです。
だけど、"ぱっぷす"が性暴力系の支援をしているNPOは、いっぱいあるんだっていうわけです。
いっぱいあるって、"ぱっぷす"が言っているだけで、別に被害者が登場しているわけじゃないんです。
だけど上川さんは、いっぱいなんだって記者会見で言いました。
でも、検挙数はゼロで、"ぱっぷす"が多いって言っただけなんです。
そして、"ぱっぷす"と金尻さんは何をしたかというと、ある人を登場させて記者会見をしました。
くるみんアロマっていう元AV女優の方です。
ただ彼女は作品はありません。
10年前に彼女が音楽活動をしていたかった、でもなかなか芽が出なかった、その時にグラビアをやったらと誘われたそうで、それだったら水着ぐらいはと思ったら、あれよあれよと脱がされて、AV出演をさせられた、その十数年前の被害者である、くるみんアロマさんたちを連れてきて、記者会見をして事実があったんですって言いました。
でも10年前なんですよ。
ちなみにくるみんアロマさんというのは、その時の芸名なんですよ。
10年経って被害に遭っているのが嫌なのに、その名前を使い続けているという、不思議なところがありますね。
実際、立法事実はないけれども、ヒューマンライツ・ナウと金尻カズナさんたちが、10年前の被害者を登場させることによって、すごく被害があるんだということを強調させた、そういう演出だったかなと思いますね。

浜田聡:
これについては引き続き、私は宇佐美さんにご協力いただいて活動の方はしていこうとは思います。

森めぐみ:
質問とかいただければ、掘り下げみたいなのはしていきたいと思います。

浜田聡:
森さんはX(Twitter)がメインですか?

森めぐみ:
はい、あとnote。
DMは開放していますので、AV新法のここのところが知りたいとか、なぜこうなのとか、不思議なところがいっぱいあると思うので、ぜひご質問ください。

浜田聡:
AV新法は、規制が強すぎるというところは問題意識がありましたので、今回、森さんにいろいろと話を聞かせていただきました。

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