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安定的な皇位継承の在り方等に関する意見書案を読み上げます

今回はNHK党が今年2月に準備していた「安定的な皇位継承の在り方等に関する意見書」を読み上げます。
背景を説明した上で、NHK党が今年の2月に提出を準備していた意見書を読み上げたいと思います。

先に言っておくと、なぜ今年の2月に準備していたものを、その時出さなかったのかということなんですけれど、この時期は私自身が忙殺されていたわけです。
ガーシー議員の除名の前なんですけれど、その時には私が国会議員で、NHK党は国会議員実質1人、参議院でもNHK党会派で2人分の議席があって、さらに予算委員会、総務委員会、そして各種特別委員会なども私が全て質疑に立つという状態で、非常に忙しくて、ある意味、充実していた時期でもありましたが、本当にバタバタしすぎていて提出が遅れたということです。

最近、衆議院議長の額賀さんが動き出しましたので、それを紹介したいと思います。

各党に「意見を出してください」ということをプッシュされました。
この機会に、ちょうど良かったと今年2月に準備していたものを再度出すチャンス、ということです。

令和4年1月12日「天皇の退位等に関する皇室典範特例法案に対する附帯決議」に関する国会報告ということで、こちらに関しては皇位継承等に関するいわゆる有識者会議が菅政権の時にできて、一定の結論が出たわけですが、それを議会の意見も聞こうということで国会報告ということです。

概要を少し見ていきたいと思います。
ポイントのところだけ読み上げようと思います。

「天皇の退位等に関する皇室典範特例法案に対する附帯決議」に関する有識者会議 報告(概要)
【皇位継承と皇族数の減少についての基本的な考え方】

〇 皇位継承の歴史や伝統は、大変重いもの。
〇 皇位の継承という国家の基本に関わる事柄については、制度的な安定性が極めて重要。
〇 次世代の皇位継承者がいらっしゃる中での大きな仕組みの変更は、十分慎重でなければならない。
〇 現行制度の下での皇族方のこれまでの人生も重く受け止める必要がある。

⇒ 今上陛下から秋篠宮皇嗣殿下、次世代の悠仁親王殿下という皇位継承の流れをゆるがせにしてはならない。
⇒ まずは、皇位継承の問題と切り離して、皇族数の確保を図ることが喫緊の課題

【皇族数確保の具体的方策】
①内親王・女王が婚姻後も皇族の身分を保持することとすること
②皇族には認められていない養子縁組を可能とし、皇統に属する男系の男子を皇族とすること
③皇統に属する男系の男子を法律により直接皇族とすること

https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/taii_tokurei/pdf/houkoku_gaiyo_20211222.pdf

2022年1月に首相官邸から国会の方に報告がありました。
その後の4月に維新の会が一早く動き出しています。

その後、他の政党は基本的には動きがなかったと認識をしています。
我々の党は、今年の2月に維新の会に習って意見書を準備していたんですけれど、私が非常に忙しかったということもありまして、忙殺されていて、とにかく手が回らなかったということもありまして見送っていたんですけれど、今回、額賀衆議院議長が各党に取りまとめを促すということですので、この機会にしっかりとやっておこうということです。
我々も2月に準備しておりましたので、今回、提出ということです。
本日役員会がありまして、これに関しては了承を取り付けています。

衆議院提出と参議院提出の両方用意してあるんですけど、基本的には文面は一緒です。
私は参議院議員ということで、参議院提出の方の案を読み上げます。

令和5年2月17日
参議院議長 尾辻秀久殿、参議院副議長 長浜博行殿

「天皇の退位等に関する皇室典範特例法案に対する附帯決議に基づく政府における検討結果」に対する意見書

「天皇の退位等に関する皇室典範特例法案に対する附帯決議に基づく政府における検討結果」について以下の通り意見を申し上げます。

結論

1.「内親王・女王が婚姻後も皇族の身分を保持することとすること」について。
条件付き賛成。必要であるならば、皇室の「先例」に従って進めていただく。

2.「皇族には認められていない養子縁組を可能とし、皇統に属する男系の男子を皇族とすること」について。
賛成。可及的速やかに実行すべき。

3.「皇統に属する男系の男子を法律により直接皇族とすること」について。
賛成。可及的速やかに実行すべき。

以下、理由を申し述べます。

我がNHK党は「自由を守り自由度を高めるため行動する」ことを基本理念として掲げており、当事者の意思を最大限に尊重すべきという立場です。
皇位継承問題に関しましても同様の立場であり、秩父宮殿下の際には行われなかった立皇嗣の礼が行われたことから、将来は秋篠宮皇嗣殿下へ、更には悠仁親王殿下へ皇位を継承していくことが天皇陛下への大御心と解釈いたしております。

これは報告書にもあるように、第126代今上天皇陛下まで一度の例外もなく、皇位が男系継承されてきた皇室の伝統に則ったものと理解致しております。

現行憲法の下での、上皇后陛下、皇后陛下、皇嗣妃殿下の例に見るように、民間人の女性が皇族になった例は数多くあります。
一方、民間人の男性で皇族になった例は、日本の歴史で一度もありません。
皇位の男系継承は民間人の男性を排除する男性差別と見ることも出来ますが、それこそが皇室の伝統であり日本の歴史そのものでありますので、一時の価値観で判断し軽々に変更して良いものではありません。
皇位の男系継承という皇室の伝統を変更することは、日本の歴史の断絶を生むと考えます。
そもそも差別とは合理的な理由のない区別のことであり、民間人男性が皇族になることが出来ない理由は明確に存在するため、男性差別ではなく合理的区別であると理解しています。

NHK党は綱領の前文に「日本の国民、生き物、環境、文化、伝統など日本を守る保守政党であり続ける」と謳っており、皇位の男系継承という伝統を守っていくべきであるという立場であります。
しかし、現状の皇室典範のままでは、悠仁親王殿下が御即位されたときに、皇族が一人もいなくなってしまうという可能性が残されます。

我が国は、初代神武天皇の伝説以来、皇統断絶の危機の度に傍形継承により、その危機を回避してきた歴史があります。
絶対に子供が生まれる技術が存在しない以上、皇位の継承は常に不安定です。
だからこそ、その時代に生きる国民が、皇室の未来を守らなければならないと考えます。
歴史に学び将来の皇統断絶の危機に備えるためにも、有識者会議が提言した「皇族には認められていない養子縁組を可能とし、皇統に属する男系の男子を皇族とすること」「皇統に属する男系の男子を法律により直接皇族とすること」の方策を、可及的速やかに実行すべきと考えます。

この「皇統に属する男系の男子」とは、所謂「旧皇族」の方々であると理解しております。
この「旧皇族」の方々は伏見宮家の子孫であり、十親等以上も血縁が離れた継承は、確実な歴史においては第99代後亀山天皇から第100代後小松天皇以外、先例がないという点は慎重に検討し、国民の理解を得るべき問題です。

この問題は明治天皇も昭和天皇も御認識されており、伏見宮系統の方々との婚姻を進められました。
また、伏見宮系統の方々は皇籍離脱後も、「菊栄親睦会」を通じて皇室との交流が継続していると聞いております。
そして、伏見宮家は、本来は永代親王家であり、「五世の孫」の原則の重大な例外であり、神武天皇に連なる「もう一つの皇室」です。

皇位継承問題を考える際に「直系」は重要な要素です。
しかし皇室の伝統において優先されるのは「直系」よりも「男系」です。
そして、皇室が最も尊ぶ「先例」という点において、「旧皇族の男系男子の皇籍取得」には、例えば第59代宇多天皇や第60代醍醐天皇をはじめとする先例があります。

このような点を踏まえれば「旧皇族の皇籍取得」は国民の理解を得られるものと期待しております。

また、以下の点につきましても強く要望致します。

1.悠仁親王殿下を警備する体制の強化をすること
2.悠仁親王殿下の御公務を極力軽減し、御公務よりもお妃様探し、お世継ぎ作りに配慮すること
3.御学問所を再興し、皇族に適した学習環境を整備すること
4.根拠のない皇室バッシングには政府が毅然と対処すること
5.皇族の存続を経済面で支えるため、内廷費を見直すこと
6.「旧皇族」の方々に皇籍復帰していただき、皇室会議に占める皇族の割合を増加させること
7.敬宮愛子内親王殿下、秋篠宮家佳子内親王殿下、皇籍を取得していただく「旧皇族」の方々のご結婚に配慮していただくこと。
その際に「女性宮家」が必要であるならば、皇室の「先例」に従って進めていただくこと。

まだネットの方にはアップしていないんですけれど、近々こちらの意見書案についてはアップをしようと思います。
今回の件に関する背景、あと我々が準備していた意見書を紹介をさせていただきました。

コメントの方に、会派で出すのか政党で出すのかという質問が来たんですけれど、こちらは政党で出すと思います。
登記上の政党名に関しては「みんつく党」ですけれど、ここに関しては争っていますので、その立場で我々の立場として、あくまでNHK党ということで争っていることを前提で出す方向性でいます。
額賀衆議院議長とは来週話をする予定だったんですけれど、公務が入ったということで予定が合いませんでした。
今回、額賀衆議院議長が各政党にプッシュをされているということで、すごくいいチャンスだと思いましたので、我々の党としてもしっかりと進めていきたいと思います。

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