春香「どう見ても雪歩の着てる服が真の服に見える」

春香「雪歩の着てるパーカー、今日はいつものに比べると感じが違うね? サイズもダボダボだし」

雪歩「え? そ、そうかな?」

伊織「そう言えば、どことなく男物っぽいわね」

真「失礼な! ちゃんとしたレディースものだ―――よねっ、雪歩!? 」

雪歩「あっ、う、うんっ!」

伊織「そう言えば、今日の真の格好も珍しいわね、真がキュロットを履いてくるだなんて」

雪歩「そ、そ、それは―――」

真「ボクだってたまにはオシャレしたいときもあるんだよ! いちいち伊織は煩いなぁ、もうっ!」

伊織「…………」チラッ

春香「…………」コクッ

伊織「雪歩、そのスニーカー……どこのメーカーなの?」

雪歩「えっと、これは……」

真「ニューバラっ! ニューバランスだよね! 雪歩!?」

雪歩「う、うん! そう! そのミューバラ!」

春香「ミュー……?」

真「ニュー!!!!!」

春香「ふうん…………」チラッ

伊織「…………」コクッ

春香「真のアウター可愛いね? どこで買ったの?」

真「え~っと、これは……しまむ―――」

雪歩「ほら、マルキューのLIP SERVICEで買ったんじゃなかったけ?」

真「そ、そうだったそうだった! まるきゅー!」

伊織「っぷ……」プルプル

春香「ぅふ……」プルプル

伊織(まだ堪えなさい、春香!)ヒソヒソ

春香(~~~っはあ、おけ……おっけ)ヒソヒソ

真「いやあ、まるきゅーって、凄い品揃えで何を買うか毎回迷っちゃうんだよねー」

伊織「雪歩は腕時計もいつもよりゴツイの着けてるのね?」

雪歩「あ、うん……えっと、これは真ちゃんがプレ―――じゃなくて、ここを押すとバックライトでイルカが……」アタフタ

伊織「イルクジってやつよね?」

春香「それって、ペアで持つことが多いんだよね~」

雪歩「え……!? そうなの? 真ちゃん?」

真「…………//////」ポッ

春香(内緒にしてたパターンだ、これ)

伊織「つまり、真もお揃いで持ってるってこと?」

雪歩「えっ!?」

真「じ、実は……」ゴソゴソ

雪歩「あっ、バックライトにクジラのシルエットが……そっか、これペアだったんだ……それならそうと言ってくれたら良かったのに」

真「だって! 買ったのは良いけど、何か恥ずかしくて。それにペアって何か重いかなぁって……」

雪歩「そんなこと無い! すごく嬉しい……! ちゃんと大事にするね、えへへ」

真「う、うん……//////」

雪歩「真ちゃん……!」ウルウル

真「雪歩……!」ダキッ

春香「あー、何か食べに行こっか伊織」

伊織「そうね、都内に美味しい鯨を出す店があったからそこにしましょう」

                                                                おしまい。

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