「ま」の季節
今年もこの「魔」の白いものが地を覆う季節となりました。
寒さにめちゃめちゃ弱く、冬季はもれなく自分の部屋にストーブを2つ常備している私の嫌いな言葉は「西高東低の冬型」「冬将軍」「寒波」「雪かき」…。おおよそ雪に関する言葉は 大が100憶つくくらいは嫌いです。
「雪見酒」「雪見鍋」「雪見温泉」「雪融け」は例外(笑)。
7年前に秋田に帰ってきてから、雪と暮らす厳しさを知りました。高校を出て東京に行くまでは、雪かきは「父と一緒にやる遊びの一つ」であったり、11月になれば雪が降るなんて小さいころから当たり前のものであったので、あまり生活の厳しさには結びつかなかったものなあ。
父も亡くなり母も高齢、頼みの弟は冬囲い(雪で家や窓がつぶされたり割れないよう、家の周りに板を張る、10月終わりの雪国の風物詩)をしたら富山の支社に異動になってしまいました。
これは去年の4月の初め ↓↓↓ 屋根から落ちた雪で2階から出入りできるほどになります。↓↓↓
必然的に雪かきは私の役目。
こちらの積雪の厳しさを、私の一日から追ってみましょう。
除雪車の音が目覚まし時計。朝4時…。
ご飯を食べる前に、家の前から道までの雪かきをして、車庫の前にこんもりとある除雪車がかき分けていった硬~い雪の塊をどけ、車のエンジンをかけてご飯を食べに帰って、それから出勤。
これが朝の車庫の様子 ↓↓↓↓ 除雪車が寄せていった雪の固まり。重くて泣きそうになる。ちなみに帰ってきてからも、コレ↓↓↓↓。
帰りは駐車場に停めた車の上や横、周りに積もった雪をよせ帰宅…するとまた駐車場の前には朝から降り積もった雪と、これまた除雪車が昼にかき分けていった雪の重~い塊が。
やっとのことで雪をどけて車を車庫に入れ、また家に入る前に家の前の雪かき。夜も雪が降り続けば、ご飯の後、お風呂の前にもうひとかき。
これが通常運転。早ければ12月中旬から4月の初めまでの。
そこに車や車庫の維持費、住居暖房費、高齢者の家では雪かきや冬囲いを頼んだり、一人暮らしの高齢者なら買い物に行くのにタクシー代とか。。。
秋田だけではないんだろうけど、高齢者の自殺や歯止めの利かない過疎化につながっている感じがします。
こうなったら、もう冬だけ住む場所変えようかな?!
…と思って去年は静岡や四国や九州に働いたり住む場所を求めたのですが、やりたいことができちゃって、行くことはかないませんでした。
でもこの時期にこの場所に住んでいるからこそ、冬以外のことを語れるんだと思うし、生の言葉が語れなければガイドではないし。
そう思うと、それが私の強みにもなっているんだろうなあ。
ずいぶん身をネタにしてはいるんですけどね。あははは(乾いた笑い)
これからもきっと毎年、「雪イヤ!」「寒いの大嫌い!!」とわめきつつもこの場所で冬以外の季節を楽しんでいくんでしょうね。
とりま、今日は歩いて5分の温泉入ってくるわ…。
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