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英検一級の英作文で満点を取る方法

こんにちは、コペルニクスです。

先日の24年度第一回の英検一級一次試験で、英作文(要約は除きます)で満点を取ることができました。
過去3か月ほど、英作文の高得点を目指して時間を費やしてきたため、努力が報われた形となり、大きな喜びがありました。

そこで本日は、英検一級の英作文で満点を取った勉強法を志高き"純ジャバ"の英語学習者、および大学受験などで英検一級(は無理でも準一級)を取りたい皆様に向けて記事を書きたいと思います。


コペルニクスの"英語歴"

・ 年齢38歳
・ 外資系製造業/ITで約9年勤務。インド、アメリカと英語で開発経験あり。海外出張は慣れている。
・ 英語学習歴自体は長い、某オンライン英会話や、会社全額補助の英会話、洋書の精読などに取り組んでいた。
・ 20年度第3回 英検準一級取得
・ 23年度第3回 英検一級取得
  ※ 要約が課されない"旧課程"でしたが、英作文は25/32でした。


24年度第1回の英検一級で実現したかった事

23年度第3回で、待望の英検一級ホルダーになることができました。
といっても、一次、二次ともに英検バンドはG1+1であり、まさにギリギリ合格でした。

実際、合格までに真剣に取り組んでいたのはパス単の暗記のみであり、もうちょっとどこかの技能を伸ばせないかと思い立ち、目を付けたのがW(英作文)でした。
というのも、私のなんとなくの直感ではあるんですが、RやLの技能を高めるのは大変時間が掛かる気がしました。
ボキャブラリを数千レベルで増強したり、シャドーイングを年単位で繰り返したり・・・。

それと比較すれば、Wはテンプレ使いまわしとか、過去問分析で点数を伸ばせるのではないか、そうすれば、英検バンドもG1+1から飛躍できるのではないかと仮説を立てました。

とりあえず、素点で28/32くらいとりたいなあと。
23年度第3回の一級合格後に、下記のようなツイートをしています。


それを踏まえて自分に課した課題: 英作文20本暗記

これだけです。
洗練された勉強法が思い浮かばなかったので、泥臭く覚えていくことにしました。
決めたのは英作文20本!

ご存知の通り、英検一級の英作文は、200-240語が推奨ですから、20本覚えると4000語以上になります。
洋書1ページは、本にもよりますが400語くらいでしょうか、つまり洋書10ページ分くらいの分量を丸暗記することになります。

では、何を覚えるかというと、大別すると二つあって、
 1. 英検一級の模範解答(公式サイトや旺文社の過去問を見る)
 2. ChatGPT大先生に作っていただいた高尚な英作文

それぞれ解説します。

まず、1.について。
単に英検のサイトや、旺文社の過去問から模範解答をコピーし、Googleドライブに保存します。

Googleドライブに保存した英作文たち

あとは、ひたすら通勤中に暗唱する、家族でみなとみらいに行っても妻がコーヒーを買いに行っている間に暗唱する、フードマーケットマム(注: 地元のコペルニクス推奨のスーパー)に行っても隙を見て暗唱する、お風呂ではスマホが持ち込めないが、覚えたフレーズを暗唱する。

当然、覚えたと思っても、数日後には忘れます。
忘れたと思ったらまた暗唱する。
以上です。
勉強の基本を思い出した気がしました。

続けていると、途中でこれって本当に英語力向上に寄与するのか、とか、もっと効率のいいやり方がないのか、とかいろいろな邪念が頭をよぎりました。
それでも、次の英検までの3か月は真剣に取り組もう、という気持ちで頑張りました。
この勉強がどれだけスコアアップに寄与するのか、という興味が強かったです。

2.ChatGPTについて。
現代の英語学習には欠かせない大先生、いや仙人と言うべきか、ChatGPTに英作文を執筆いただくことにしました。

"英検一級の英作文〇〇〇(テーマ)を、序論、理由1、理由2、理由3、結論という構成で書いてください"などとお願いします。
その際、"難単語をふんだんに使ってください"とお願いしてください。

作成してくださったものの例の一部が下記です。

ChatGPT師匠執筆 高尚な英作文

はじめのSecondlyから始まる文をご覧ください。
inexorableとか、賢明な英語学習者の皆さんご存知です?(ちなみにこの単語、アルク社の究極の英単語 Vol.4に掲載されています)
私は当然知りませんでしたし、アメリカ人の同僚に先日聞いたら知りませんでした。
(もしかしたら、そんなに難しい単語ではないのかもしれませんが・・・読者の方情報ください)


こんな難単語に満ちた英作文を、1.で述べた英検の模範解答と同じやり方で暗唱します。
やっているとその意義に疑問を感じ始めますが、とにかくやります。
やって結果が出なかったら、考え直そうと思いました。

ちなみに、私の場合、難単語だらけの英作文の方が、模範解答より覚えるのに時間が掛かりました。
体感として、模範解答の1.5倍はかかるのかなあ、という感じでしたね。
これをやると、英検の模範解答が中学生レベルに見えてきます。


続いて、模範解答にせよ、ChatGPTのものにせよ、暗唱が板についてきたら、実際に書くフェーズに移行しました。
覚えた英作文をスラスラとノートに書いていきます。

当然スペルミスはありますし、中学生レベルのミス(三単現とか)も頻繁に発生します。
いかに自分が書けないか、ということに直面する日々ですが、A3のノート100ページ分ぐらいを使って繰り返し繰り返し書きました。


なかなか平日は時間がないので、週末に一日数本書きます。
5月に妻が結婚式でいない日があり、私は小さい子供がいるのですが、その子を抱っこしたままスタバで書いたりしました。
この勉強の意味っていったい・・・と自問自答する日々でしたが。


覚えた英作文の数が増えていくと、復習に時間を取られます。
はじめたころは3日で一本くらいのペースで"新規の"英作文を暗記できていましたが、復習の量が増えると、一週間に一本くらいのペースまで落ちてしまいました。
その復習の難しさもあり、目標の20本暗唱に達することはできず、18本の暗記にとどまりました。

本番 (24年度第1回)

本番のお題は、下記でした。
 Will governments be able to keep up with energy demands in the future?

内容はあまり覚えていないのですが、英作文18本暗記したことにより、比較的すぐに答えが頭に浮かびます。
本番では、Yesで回答すること、そしてその2つの理由はすぐに頭に浮かびました(3つ目の理由に苦戦した記憶があります)。
この"直感的にすぐに答えが出る"というのも、英作文丸暗記のメリットだと思います。

さらに、どこで使ったかは忘れましたが、下記のChatGPT師匠の文章をそのまま、文字通りそのまま使用しました。

 Breakthroughs in photovoltaic technology, for instance, have precipitated a precipitous decline in solar panel costs, rendering solar energy a financially viable alternative to conventional energy sources.

格式がある文章?なんですかね。
それすらわからずに書きました。

余談ですが、英作文には35分(100分中)くらい費やしました。
結果、要約には時間を回せず、素点が23/32でした。

結果 (24年度第1回)

試験終了後から、合格発表までは、難しい単語を使いすぎて点数出ないのではないか、などと心配しました。
固すぎる、自分でもまったくニュアンスのわからない単語を使用したけど、大丈夫だったかなあ。
RとLでは合格レベルにどうにか乗っていたので、時間をさいたWで落ちたら嫌だなあ・・・と思っていました。

が、結果的にはそれは杞憂で、下記の結果が出ました。

英作文満点


驚きの満点でした。

所感

今、この"英作文18本丸暗記"で得たものは何なんだろう、と考えることがあります。
というのも上述の通り、私の要約の素点は"23/32"です。
つまり、根本的なWの力がついているのかは疑問です。

それでも、模範解答やChatGPT先生の格調高い英文に触れて、分詞構文や接続詞を巧みに使い、また難しい単語を使う書き方の第一歩は身に着いたのかと思います。これからも、せっかく苦労して覚えた英作文なので、定期的に振り返り、暗唱したり書いたりしていくつもりです。

また、たったの3か月、集中して取り組むことで、英作文の点数を"爆上げ"できることもわかりました。
これはRやLではなかなかできないと思います。
とりあえず資格が欲しい、という方は試してみたらどうでしょうか。



初めてのnoteということもありましたが、拙い文章を読んでいただきありがとうございました。

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