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ニューノーマルは世界でもう広がっている。新しい日常へ

私達の生活が一変して数ヶ月が経ち、ピークは過ぎつつあるものの、いっこうにコロナ収束の兆しが見えない状態が続いています。

そして、戦いの長期化は免れないと誰もが覚悟を固めつつある昨今、使われるようになったワードは“ウィズコロナ”。

いかにしてコロナウィルスと共存して生活していくか

これが、今後日常生活を送る上で常に考えなければならない課題となりました。

世界中で広がりつつある新しい日常「ニューノーマル」とは、一体どのようなものなのでしょうか。

旅行が変わる!?旅の新ルール

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これまで旅行に求められていたものと言えば、非日常的体験、出来る限りスリムな旅費、人気観光地、現地料理など、人によって様々でした。

しかし、これからの旅のニューノーマルは、感染リスクを極力抑えた「安全で衛生的な旅」です。

ウィルス感染拡大に伴い、世界中の観光業界が大打撃を受け、前例が無いほどに業績が悪化しました。

世界各国では今、再び観光業界を盛り上げるべく、新しい旅行の常識を打ち立てています。

USトラベル(全米旅行産業協会)は2020年5月4日、コロナ収束後における“新しい旅行の常識“をまとめたガイダンス「Travel in the New Normal(トラベル・イン・ザ・ニューノーマル)」を米ホワイトハウスおよび各州知事に提出した。同ガイドラインでは、業務上の慣習から公共スペースのデザインまで見直し、「タッチレス・ソリューションの導入」、「ウイルス感染防止に効果的な衛生対策」、「従業員の健康チェックと情報開示」、「飲料サービスの健康対策」などに言及している。

こうした政策はアメリカだけに留まらず、シンガポールでは宿泊客の体温を必ずチェックするなど、7個ある基準を満たしているホテルや観光施設に対して「SGクリーン」に認定する事に決定。

また、5月11日に3ヶ月半ぶりの営業を再開した中国・上海のディズニーランドでは、入場者を5分の1に制限した完全予約制、マスク着用の義務、アトラクションの順番待ちは距離を取るなど、感染リスクを最大限に減らせるよう対策を取っています。

もはやこれまでの旅行の常識は過去のもの。

今後は、新しいルールの元で旅を楽しみましょう。

「active transport」で三密回避!

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感染の要因として、日本全国で叫ばれている「三密(密閉・密接・密集)」ですが、毎日の満員電車に疑問を抱きながら通勤や通学をしている人は多いのでは無いでしょうか。

これは世界共通の問題として議論されており、移動手段を見直す動きがすでに始まっています。

その中でも注目されているのが「active transport(自転車や徒歩など、人力による移動)」です。

これは、三密を避けて健康的に移動できる、というシンプルな理由だけではありません。

「active transport」が広がることにより、自動車交通量が減り、空気汚染が改善するという利点もあります。新型コロナウイルスの致死率は、空気の汚染度と関係があるとする研究も出ており、「active transport」はコロナ重症化対策としても効果があるかもしれません。さらに、二酸化炭素排出量が抑えられるため、地球温暖化対策にもなります。

温暖化や空気汚染といった社会問題は、コロナ以前から早急に解決すべき課題として何度も取り上げられてきました。

これを機に、移動手段のニューノーマルとして、真剣に取り入れていくべきです。

現在、各国で整備・対策が進められています。

【イタリア】 ロックダウン解除後に車道を削減し歩道・自転車道を増幅予定

【メキシコ】 80マイル(約129キロ)の車道を、一時的に自転車用レーンとして使用予定

【イギリス】 歩道幅増幅のほか、一部道路を自転車・歩行者専用に変更予定

【フランス】 自転車修理補助金を50ユーロ(約6000円)を国民に支給予定。

「active transport」は、いずれ日本でも浸透していくでしょう。

どうしようもない長距離移動は別として、自転車で数十分の距離であれば、積極的に取り入れてみませんか?

新時代の教育!加速するオンライン化

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目下子育て中の親としては、感染拡大防止策として子供達の休校が決まり衝撃を受けたと同時にホッとしたのも束の間、繰り返される延長で先が見えない状態に「教育の遅れ」という不安は日に日に膨らんでいきます。

同じく休校問題に直面している世界各国では、すでに対策が取られており、中でも積極的に取り入れられているのが「オンライン授業」です。

IT先進国のアメリカでは、休校が決まった3月に一早く導入され、子供達が暇を持て余す事がないほどの充実した内容と課題量だとか。

また韓国でも、全国の小中学校で段階的にオンライン授業を4月から取り入れていて、100%近い出席率に手応えを感じている様子。

なかなかオンライン化が進まない日本と比較しては焦ってしまうのですが、こうした急速な授業のデジタル化が進む一方で、ある問題も浮き彫りとなりました。

ユネスコ=国連教育科学文化機関は21日、世界で休校の影響を受けたすべての子どもたちのうち、43%にあたる7億600万人は自宅にインターネット環境がないという推計を発表しました。またおよそ半分の8億2600万人は、家庭にパソコンがないとしています。こうした「デジタル格差」は特にサハラ砂漠より南のアフリカ諸国で深刻で、この地域では82%がインターネットにアクセスできないとみられるとしています。

国ごとの格差、貧富による格差、また私立・公立での格差など、子供達の教育に関しては、あらゆるどんな格差も本来生じてはならないものです。

また、デジタル格差は今後の大きな課題ではありますが、ウィズコロナ時代の教育においてオンライン化の流れは必用不可欠であり、加速していくでしょう。

今後は、問題点を解決し試行錯誤を繰り返しながら、教育のニューノーマルとして急速に整備されていくのではないでしょうか。

未来を担う世界中の子供達が、平等に教育を受けられるような新時代が訪れますように。


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