見出し画像

F.D.F.F.

先日、Anisoninとして初のミュージック・ビデオを公開しました。
楽曲は、1年半ほど前にリリースしたセカンド・アルバム[Human Disruption]より、“F.D.F.F.”です。

アルバム全体の中では、トリッキー且つ飛び道具的な楽曲で、リード曲という立ち位置を誇るタイプではありませんが、MVという一つの作品・領域に及ぶに相応しい、ある意味特質性を帯びた楽曲です!

映像総監督、及び制作のすべてを、コラージュ・アーティストであるkyabeshiさんにご担当頂きました。
[Human Disruption]のジャケット写真もkyabeshiさんにご担当頂いておりますが、全編コラージュ・アニメーションのMVは、静止のコラージュ画像とは全く違った熱量と、その上に立つ歴とした情報量があり、見応え抜群の映像作品となっております!
是非ご堪能下さい。

F.D.F.F.は、最初楽曲を聞いた時に、「狂気じみた道化」のような事をイメージしました。
あくまで象徴としてのピエロって、小さい頃凄く怖いと思っていたのですが、そういう感じで、周りの人間たちを笑わせたり、時には驚かしたりするけれど、目がずっと合わない、心が一生通わない、みたいな、そういう「人間味の逆」を示唆する感じ。
そして、そういう「人間味の逆」を知る人は、多分自分が少数派である事を理解し、心に刻み込んでいて、どこか自分だけがみんなのいる場所に立ち帰れないような、そんな境地に居るのではないかと想像し、私は歌詞を書きました。

とはいえ余り細かい意味を持たない、なんとなくぞっとする言葉を選んで制作しましたが、そのある意味深く、時にグロテスクな部分がMVにも顕れていて、やはりMVというのはこうあるべきだよな…と、僭越ながら感動しました。
勿論「ミュージック」ビデオなので、楽曲がまずあるけれど、それとはまた別の作品として存在する破壊力があって、でも楽曲の向かう先を片目で見据えているような、こういうのが理想だなと、公開後も変わらず貴い思いです。
Kyabeshiさん、本当にありがとうございました!

そして改めて、楽曲も天才的なあしらいが随所に光り、時にはくすみ澱み、本当にずっと大好きな曲です。
楽曲担当は言うまでもなく、加藤俊一さんに担当して頂いております。
今更ながら、毎度感服の嵐です…。

さて、ミュージック・ビデオは無事公開となり、アーティスト写真も刷新しました!
その上で来月4月7日に、新曲をリリースする事も決定しております!

「春に薄氷(はるにうすらい)」という、タイトルからして春めきたつ、きれいな作品です。
今までの楽曲たちとはまた違ったぬくみを持つ、ドがつくほどの名曲となっておりますので、是非さまざまな角度からご期待頂き、リリース当日を楽しみにして頂ければと思います。

[Human Disruption]というセカンド・アルバムをリリースしてより1年半。
「Anisonin」というチームの方向性も然り、探求し、試行錯誤を繰り返しながら過ごした1年半でしたが、漸く春の芽吹きと共に、心から湧き上がる泉の飛沫たちを、表現し、放出してゆける日々が続きそうです。
「Anisonin」とは別で、挑戦してゆきたい事々もいくつもあり、それらについても次期、お報せしたいと思っています。

季節にたいする感度が鈍る、ひどく難しい時期ですが、体調を崩さず無事、大好きな次の季節を迎え入れたいものです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?