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私と酒①

無類の酒好きです。
殆ど毎日、夜はお酒を飲んで過ごしております。

お酒を飲むようになって、彼此凡そ6年程経つ訳ですが、マイブームや趣味嗜好と同じで、お酒の飲み方やすき好みも、その時々の年齢や局面で、変化を遂げてきたように思い出されます。

少し昔になりますが、一人暮らしを始めた当初、途端に一人での自室飲みの美しさに打ちひしがれ、そうやって過ごした事もありましたが、その後大好きな作家、坂口安吾さんの小説、「いずこへ」の一説より、
“私は本能というものを部屋の中へ入れないことにしていた”
に感化されたのか、家での飲酒を一切禁止した事もあったなあ……。

これらの深い(?)歴史は、またいつか書きたててみるもよしという事にして、今の飲み方、お酒との付き合い方について、記録的な意味で書いてゆきたいと思います!


生活に寄せて、お酒の飲みだしは基本的に夜です。
なかなか、「一杯引っかける」とか、「すこし嗜む程度」みたいな、軽やかで上品な飲み方が出来ない性質で、ゆっくりではありますが、大体3~4時間くらいかけて、日々放熱される想いと共に、飲みこんでゆきます。
ストレス発散を目的とするような飲み方ではない(と思いたい)のですが、個人的には、一日一日のリセットみたいな感覚、“私の人生”という名の小説に、「本日はこれにて」という意味の栞を挟むような感覚で、お酒を心に浸し、現在地をマーキングします。

お酒は、殆ど自分の家で飲んでいます。
一人、近所の酒場へ飲みに出かける事に凝った時期もありましたが、1年と少し前に引っ越し、近所に滅法お酒を飲めるお店が無くなってしまいました……。
それに伴い、昨年は、如何に自分の家で豊かな飲酒ライフを送れるか、という事に拘った1年となりました。

飲むお酒の類は、季節やブームにも影響しますが、基本的にはチューハイをつくって飲む事が多いです。

まず、チューハイに欠かせないのが、キンミヤ焼酎ですね(!)。
まあそれは人それぞれとしても、私はどうにもこうにもキンミヤのチューハイを好みます。
近所の、巨人なら一歩で到達出来るであろう距離にスーパーがあるので、当初はそのスーパーで、1.8リットル容量の、紙パックのキンミヤ焼酎を購入していました。
が、生憎巨人では無いので、少々重たい液体を、日々買い足し乍ら暮らす事に辟易しだし、現在は4リットル容量の、幾分太い容器に密閉されたキンミヤ、別名「好きやねん」が、4本入り(計16リットル!)で定期的に発注されております。

居酒屋さんと、やり方は殆ど一緒です。
配達屋さん、いつも本当にありがとうございます。

そのようにして発注され、納品された「好きやねん」さんらは、昨年購入した、ガラス仕様のウォーター・ジャグに入れられ、金属質の小さく可愛らしい蛇口から、いつでも好きな時に、好きな量を堪能出来るようになっております。
このウォーター・ジャグにて送るお酒づくりが、想像以上に快適で、これは2022年に購入して良かったモノの中でも、トップ3に入るくらいの品物です。
とても気に入っております。

続いてチューハイに欠かせないのが、炭酸水ですね。
こちらも、当初は近所のスーパーで買い込み暮らしておりましたが、やはり巨人ではない……ですし、ペットボトルのごみを地球に大量廃棄する事も、気に入りませんでした。
そこで遂に、憧れの炭酸水メーカーを、これまた2022年に購入致しました!
炭酸水メーカーは、言葉にするまでもなくほんっとうに良くって、昨年購入して良かったモノ第1位を、見事に飾りたててくれています。

“aarke(アールケ)”という、スウェーデンメーカーの炭酸水マシンを購入しました。
デザインが最高級に美しく、所持しただけでもワクワクするような逸品です。

あとは、今使用している冷蔵庫が、一人暮らし用の小さなそれで、製氷機がついていない為、製氷器も購入しました。
製氷器は、水を注いで冷凍庫にて凍らせ、完成した氷を手作業で取り出す一般的な仕様なので、少し時間は掛かりますが、氷って凄く綺麗なので、私はとても好きです。
心地良く、取り出すという作業そのものを気に入っています。


上記のような事柄たちが、私の健やかな飲酒生活を支えてくれています。
氷を詰めたグラスに、ガラス・ジャグでお酒を注ぎ、生まれたての炭酸水で割る。
初めて言葉にしましたが、文章だけでも、狡猾なほど美しい所作のように思えてきました……。


余談ですが、これらの豊かなモノたちを、自宅に迎え入れた事により、家で缶ビールを飲まなくなりました。
ビールは、居酒屋にて日々の溜飲を下げるありがたさとイコール、として、考えて居たいと思います。

普段飲むのはチューハイですが、今は何を隠そう冬であり、氷たっぷりのお酒が、少々痛々しく感ぜられる日もあります。
冬は、年末が迫るとリンゴを下さる方が居るので、そのリンゴと、レモンをウイスキーに漬けて置いて、お湯で割って飲んでいます。
すこしずつ分けて瓶に詰め、大好きな人たち皆に配って歩き回りたいほど、美味しいお酒が出来上がります。


タイトルのお尻に「①」と付けましたが、「②」と続く記事の投稿を予定する訳ではありません。
お酒を飲みながら生き抜く限り、いつか現状のスタイルを破壊して、新たなる創造が生まれる事でしょう。
その時、また素敵で素朴な、酒飲みの新しい発明について、自慢げに書きたてる事を、何となく想定して置きます。

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