「空中強襲揚陸艦SIVA」 ~劇場版SHIROBAKO※ネタバレ含む注意
※2020/3/31修正
劇場版SHIROBAKO見てきた!
様々な感想見て記憶の整理になったし、自分では気づかなかったが共感する解釈ばかりだったので、本編感想はそちらに頼り、私は劇中劇「空中強襲揚陸艦SIVA」で思うところがあったので少し感想書いておきたい。
「空中強襲揚陸艦SIVA」
概要
劇場版SHIROBAKOで悪徳制作会社げ~ぺ~う~が制作を放棄し、武蔵野アニメーションが元請けとなった劇中の劇場作品だ。何とか完成させるものの権利関係で粘られるという中々最悪すぎる対応。
宮森&宮井のげ~ぺ~う~カチコミでビクトリー!、エンドロール。
「え、これで(劇場版SHIROBAKOが)終わり!?」がそのまま作中で木下監督が感じる「(SIVAが)これで終わり?」という不満足になっているという仕掛けも面白い。
作ってみたカレーに「これじゃないんだよね…」とぼやいた木下監督の言葉を「カレーが?作品が?」と拡大解釈もとい拾って「ラスト、作り直したいです」
「悪あがきだよ、ヨーソロー!」
無事劇場公開され、アルテのヨーソローでそのまま星をあつめて
個人的にトマトちゃんかわいい
ともあれ、SIVAのラストがそのまま劇場版SHIROBAKOのラストとなっていることもあり、劇場版SHIROBAKOのメインテーマが詰め込まれていると考えられる。
あらすじ(想像含)
宇宙空間を航行する巨大な空中強襲揚陸艦SIVA。
虐げられた地下市民たちは異次元生命体の猛攻を事前に察知し、それに乗じた上陸用舟艇による脱出を企てる。かつてSIVAの圧倒的な強襲揚陸により侵略され、連れ去られ離れた故郷の星へ帰るためだ。
しかし、その計画を知ったSIVAのコウヨウ大尉による猛追が迫る…!
2頭のペガコーンに引かれた列車は、ヘドウィック(ウサギ)、ラウル(少年)、スイカ(鳥)、チーク(でかいげっ歯類)、ハートフル(ロボ)の5人と、食堂で働いていたアルテ(短髪の少女)、トマト(長髪の少女)と子供たちをのせて脱出用の舟艇に向かう。
迫る追撃を退けるため、ヘドウィック達5人はジェットビート板で打って出る。
アルテ「奇跡なんてないんだからね…!」
5人「俺達の明日へ向かって、ヨーソロー!!」
一人称視点の激闘から対数百人の地上・空中戦へ。
列車への追撃を防ぐため、ヘドウィックとラウルはターボを使用して後退し斬り結ぶ。
ヘドウィック「なあ、俺達の故郷ってどんなところなんだろうな!」
ラウル他「争いがなくて、みんなが笑ってて、平和に暮らせる所さ」(うろ覚え 4人分あったと思う)
ゲートに向かってペガコーン飛翔、コウヨウ大尉の銃弾1発目をラウルが弾き、ヘドウィックが2撃目を自爆させて阻止。
辛くも列車が脱出用舟艇に辿り着き、そのままヘドウィック達5人を残して出発。
絶望的な数の敵に向かい突進するラウルとヘドウィック。
アルテ
「ヘドウィックやラウルが教えてくれた。同じ日なんて無い、明日は違う日が来る。なのにどうしてみんな諦めるなんて言うんだ。」
「行こう、上手くいくかいかないかわからないけど、夢に向かって進もうよ」
「ジタバタと見苦しく、前に進もう」
「明日を目指して、ヨーソロー…!」
感想:アルテは未来
キャスト整理
・ヘドウィック(ウサギ)-木村珠莉
・ラウル(少年)-千菅春香
・スイカ(鳥)-髙野麻美
・チーク(でかいげっ歯類)-佳村はるか
・ハートフル(ロボ)-大和田仁美
・アルテ(短髪の少女)-千菅春香
アルテを未来、の象徴と捉えたい。
アルテがラウルをひっぱたくシーンがある。1人で演じている、のを見られたのは千菅春香ではなく木下監督だったわけだがww
ラウル木下をひっぱたいたアルテ木下「いくじなし!奇跡なんてない…自分の手でつかみ取るしかないのよ!」
オーディション課題にもなっているこのシーンによって、ラストのホバーボードで5人が打って出る前の「奇跡なんてないんだからね…!」の意味が「自分でつかみとって!」に聞こえる。
ずかちゃん(cv千菅春香)演じるアルテが別の声優(cv千菅春香)演じるラウルをひっぱたくと考えると、強いずかちゃんが弱いずかちゃんに語りかけているように聞こえる。
なんか弱い男性遠藤くんを強い女性瀬川さんが格ゲーと言葉でひっぱたくのを思い出す。共通したテーマかも。
舞茸しめじが「集まってもらって悪いんだけど今余計混乱してる…」ってアルテの役割に悩んだのも、未来に悩んでいたのかな。
そんな彼が自分の手で役を掴み取ろうと決めたずかちゃんの声によって、発想を得て前に進むという構造もいいなぁ。
結局脱出は失敗するんだけど、脱出用舟艇がアルテと(トマトと)子供達を乗せて脱出できたことにより爽快感がある。
ヘドウィックの「俺達の故郷ってどんなところなんだろうな!」も理想を思い描きながら脱せない日々を戦う宮森たちそのものだ。TVシリーズ(三女完成)のカタルシスではない、おれたたENDだけど未来を旅立たせることができて爽快。
SIVAはドーナツ娘5人が現在で仕事に苦闘する姿と未来へ進む姿を描いた物語だと捉えた。
ありがとう劇場版
劇場版SHIROBAKO3回見て8回泣いたww
1回見た後にTVシリーズ全話見直して、名前とか設定真面目に頭に入れようとしてから2回目以降のぞんだら満足感が違いました。
こんな真面目にアニメ見たのはじめてかも。
プライベートでも大きな変化があったんだけどいきていけそうです。
明日を目指して、ヨーソロー…!
(今後理解したい疑問)
・少なくとも変更前の脚本でアルテはヘドウィックの復讐(?)に関わる重要なキャラだったようだが、変更後もそのまま?
・脚本変更後の「ヘドウィックの思いが報われた」ってなんだろ
・脚本変更前「…ずっと同じ毎日が続くと思っていた…→でもラウルやヘドウィックが教えてくれた…」→変更後「でもラウルやヘドウィックが教えてくれた…」と後半が切り離されてエンディングに使われた?
・監督の一人芝居、冒頭マジでブツブツいってて意識してても聞き逃したw
・「コウヨウ大尉の趣味がミニカー集めだって設定どこかで活きますかね?」
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