M-1のある日

M-1のある日は、大半の国民が1日お笑い評論家になる日。
そしてM-1のある日は、大半の国民が有馬記念の予想と回顧をしている日。
という書き出しだけ考えて調べてみたら。

M-1が開催された日とその日の競馬グレードレース

こんな感じだった。
なんだこれ、全然有馬記念とリンクしてないやん。
最初の10年はまだいいわ。
再開後よ。
なんでダートG1と同日やねん。
しかもすぐにレース名称変わるし。

とまあ並べてみても少し感慨深かったり。
初年度のM-1って平日開催で、ここまで大きなコンテンツになることは予想されていなかったんだろうなあ、とか。
芸人もお馬さんも一等賞を取ったからと言ってその後ゲフンゲフン…

ちなみに有馬記念、クリスマスイブ開催は武豊、クリスマス開催だとC.ルメールだそうで。
確かに2005年ハーツクライ(ルメール)、2006年ディープインパクト(武豊)、2023年ドウデュース(武豊)ですわ。
来年は…どちらでもないので頑張って予想しましょう。

とまあ競馬の話は置いておいて第19回M-1グランプリの回顧を。
飛び道具が少なかったせいか全体的にはまとまったM-1という印象でした。
そしてやっぱり普通の漫才とは違う「M-1」という競技だなあ、と。
カベポスターが審査員からしきりに「6分、8分あればなあ」と言われてましたが、裏を返せば「M-1向いてないよ」というこの競技における死刑宣告をされいていたわけで。
2年連続で勝ち上がってきているのは実力なのでめげずに頑張ってほしい。

あとやっぱり連続出場組は厳しいね。
モグライダー真空ジェシカもどうしたってハードルが前回出場の自分たちになるのでそこを超えるのは容易ではないよね。
それこそ中断前のM-1ではそうやって連続出場して決定戦に2年続けて、とかあったけど当時とは状況が違う。
ネタ番組も定期的にあるし、YouTubeなんかで発信もしてて届いちゃってるよね。
M-1で知名度上げるとどうしてもそうなっちゃうのでよほどネタを磨かないとしんどいよね。
どちらも人気者になって忙しい中ここまで持ってきたのは立派。
だけどモグライダーなんかは歌ネタじゃなくてもっとおもしろくともしげ君が動くネタがあるのになあ、と勿体ない気持ちが。

その中で2年連続で決定戦に進んださや香は凄いね。
優勝候補とあげられてお客さんも前のめりでネタを待っているのにそのハードルを易々と越えてきた。
ケンカと評していたけど、ケンカというよりは狂気。
新山さんのツッコミが狂気に変わる瞬間がたまらない。
1本目はまさにさや香、だったのに。。。
2本目よ。。。
なんでそんなことしたんよ。。。
山田邦子さんが「おもしろくなかった!」と笑顔で言わなければ本当に死んでた。
掛け合い漫才で3回出場してしっかり結果も残してるので、こちらもまた再チャレンジしてほしいな。

初進出組は敗者復活も含めて6組。
令和ロマンはトップバッターながらお見事。
あんなにトップから温まったM-1は初めてじゃなかろうか。
ツカミからすごく速いスピードでお客さん掴んじゃった。
これがまさにM-1漫才。
これから露出も増えてくるんじゃないかなあ。

敗者復活から上がってきたシシガシラには厳しかったかな。
脇田さんがいいキャラ、いい声してるのでもっと活かせるネタがあると思う。
中年なのにかわいい、これすごい武器だわ。
ハゲネタやったけど敗者復活のネタはすごくおもしろかったのよ。
ハゲよりもズレが前面に出てて面白かったなあ。

マユリカは最近露出が増えてきてて、そんな上げ潮の中ついに本選出場。
全員90点以上と高評価だったのでこちらもまた期待したい。
タイムリミットまであと2回、バラエティに染まることなく漫才も頑張ってほしい。
阪本さんのツッコミ、好きよw

ヤ―レンズはボケがうざいというアンタッチャブル、インディアンスの系譜。
楢原さんのウザいボケが割と静かに進行していくのが狂気じみてておもしろかった。
あと散らばせたシチュエーションの回収にそつがなく、その辺も高ポイント。
すごくコント向けだけどこちらもまた再挑戦してほしい。
狂気になりうるものはそこいらに転がっている。
もっと見たいなと思わせるコンビでした。

ダンビラムーチョは面白かったけど、審査員からの指摘もあった通りやっぱりツカミが長いかな。
最後のボケはもっと爆発しても良かったけど、ツカミの長さをそのまま引きずっちゃった感じ。
歌ネタは難しいやね。

くらげも審査員のご指摘通り。
ツカミでどっかで見たネタやなと思われた節はあるかなあ。
実際思ったし。
この順番(9番目)で新顔が爆発させようと思うと相当なエネルギーがいるなあと。
去年のキュウとかと同じかな。
俺は好きよw
あと昨日のネタは「女の子が喜びそうなものがたくさん出てくる」から面白いんじゃなくて、「あの顔から化粧品のメーカー名がポンポン出てくる」ところが面白かったと思う。

決勝ラウンドはヤーレンズ、令和ロマンどっちが勝ってもおかしくなかったね。
本当に少しの差かな。
逆にさや香があのネタでよかったかもw
とにかく令和ロマン、おめでとうございます!
そしてヤーレンズ、来年からは露出増えるかな、楽しみです!

漫才師が一番かっこいい夜が今年も終わりました。
「M-1」という4分間の競技に人生かける皆さんは本当にかっこいいです。
今年もありがとうございました、楽しかったです。
また来年!

ちなみに…
M-1開催日の重賞レースで、一番勝っているジョッキーは武豊(4勝)でした。


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