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『ラブ&ドラッグ』感想

エロティクラブコメ。
薬の営業をしているチャラい男性と難病を持つ女性とが、気軽なセックスから関係が始まる。
お互いに「一時何もかも忘れたい」とセックスをする。相手が好きだとかそういう事はなく。
「ただしたいだけ」
それ以上を求めるということは、未来を考えることになる。先が見えない、見るのが怖いから、簡単でお手軽な関係でいたいと。
恋愛関係に進むと、お互いの領域に踏み込まざるを得ない。健康体であるならば“普通”なこと、そこを考えたくないからお手軽な関係が良いと。

恋愛や、その先の将来を考えること。そういう普通のことをして裏切られた経験があるならば、ますます関係を深めようとは思えないだろう。
また、ずっとモテていて好かれることが当たり前になっていたら、次があるからと真剣になれないのかもしれない。
ある意味、人を愛するということに問題を抱えた二人が、体の関係だけでなく心の結びつきを求めることの葛藤と、それを乗り越えてのハッピーエンドが描かれてます。

エロさもある素敵な作品でした。

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