親和健忘録

こんにちは、前知の人です。先日パウパーで禁止改定があり、少しの間メタゲームが固まりそうなので記事を書こうと思います。

現在のメタゲーム


現在のメタゲームは適当に強い親和、親和に強いポンザ、ポンザに強いコンボやアグロといったような環境になっています。先日行われた海外の大きなパウパー大会でも大多数を親和とポンザが占め、親和がポンザに食われる形となりました。決勝はポンザvsブラッドバーンという形になり、サイド後ポンザを意識して組まれていたブラッドバーンが見事優勝しました。現状は増加した親和を食いに来たポンザを食うデッキが流行っている感じですね。つまり親和勝ちまくりタイム!

親和がポンザに弱い理由

破壊不能土地があるのに親和が不利なの?って方へ。親和デッキにおける破壊不能土地の枚数は標準赤黒3、青黒3、赤青2の8枚です。そこに黒4青4赤3の19枚が基本構成となります。つまり2枚に1枚は割れるため、多少耐性があるとはいえランデスは効くわけですね。

嫌い

ここまでなら以前までの親和vsポンザと同じです。どすがそれぞれモダホラ3で手に入れたカードを見てみましょう。


ぶっ壊れ。意味不明。自己主張激しい

はい、ネズミ愛好家のみなさんは腰を抜かして転がりますね。金属ガエルに貪欲なネズミを足して飛行つけた上で何故かハンデス出来ないならドローするという絶対アド取るマン。マリガン相手に1t目に血の泉、2t目にこれ2枚出すとほぼ勝ちます。飛行も持っており、タフ1という脆さはあるものの頭2あるため相打ちも取りやすいおばけカード。元のコストも4なので勢団の取引で4点回復できるのも◎。

対するは


2マナ加速+到達4/5ぼでぃ

みんな大好きのたうつ蛹。モダホラリミテッドでも神話レア含め上から3番目の勝利貢献度を持つガチぶっ壊れカード。唱えた時点で2マナ加速確定する上、こいつの能力で生贄に捧げるわけではなく、どんな場合でも良いため、蛹の次のターンにアルティサウルスをプレイすると4/5になって襲い掛かってきます。また、蛹が2体いる場合1体のエルドラージを生贄に捧げるだけで2体の蛹にカウンターが乗るため、爆発的にサイズが上がっていきます。


マナ加速+サーチ

こちらは所謂緑版衝動。四枚落としその中からパーマネントを持ってきつつ落し子トークンを生成します。そう、このトークンも落とし後のため、のたうつ蛹とシナジーします。また、今までのポンザはトップお祈りクソデッキな感がありましたが、このカードにより安定感が増したことでただの不快デッキへと成り上がりました。大嫌いです。


中盤を支えつつ1マナ加速、唱えた時と死亡時に落し子を生成する

そしていぶし銀なこちら。ポンザデッキはマナ加速をしランデス、続唱等の大振りな動きで圧殺するのが基本で、ウィニーデッキには轢き殺されることが弱点でした。依然ウィニーデッキは得意ではありませんが、再利用者やのたうつ蛹のおかげで面で殴ってくるデッキにもある程度耐性がつき、除去されても最低限ブロッカーが出せるため以前より戦えるようになりました。

以上がそれぞれのデッキが得た新カードです。


血で捨てて胆液置くと返ってくる!論争でサクッたらタダ!

こそこそサクサク入りの親和も見かけますが、こちらは使用してみて親和に必要のないカードであると感じました。理由としては

1、血トークンでしか能動的に落とせない
2、タップ状態で返ってくるためブロックに回れない
3、論争や取引のコストにするなら胆液や星がいい
4、刷新された使い魔と弱点が同じ(間に合せの砲弾や火の中へ投げ捨てる)
5、そもそも墓地対されるのにこれを入れるメリットが薄い

1、構築を変えて答えの要求を入れることで解決出来ますが、サイド後墓地対策も入ってきて砲弾対策の青ブラや論争潰しの払拭があるのにこれ使うか?という。それでも赤単がいなかった環境初期は勢団の取引を減らして積むのも有りでしたが、赤単が増えてきている今使う理由はほぼ無し

2、このカードは攻めた時強いカードで有り、基本的に序盤守りの親和とは相性がよくありません。ブラッドバーンの様に回転率が高いデッキでオマケに出てきて強いデッキでなければ向いてないと言えます。

3、言わずもがな。この枠を彩色の星にすれば3色故のガタガタ色基盤の安定しつつ親和カウントを稼げ、使い魔をや物読みのプレイを楽にします。これ引いて黒マナ出ないと終わりですよ

4、ブロッカーに回そうとしてもゲーム終盤相手が腐らせていた投げ捨てるが2∶1交換採れるカードに変わります。砲弾でも壊滅する上、帰ってきても次のターンまで仕事しません。

5、一番大きいのがこれ。対親和では血の泉を意識して必ず墓地対策が積まれます。黒爆弾や大祖始の遺産等、アドバンテージを失わないカードで対策されるのにこちらは1枚使うわけですから、そりゃ弱いよねと。

それではそれぞれのリストをば


パウパーチャレンジ入賞デッキ

こそサクを入れ、メインから墓地対策も取ってありテラーやオーラを意識して布告除去をサイドに取ってある形。既存のリストからケンクのアーティフィサーを抜きこそサクが入っています。飛行クロックは十分というところでしょうか。


翌日のパウチャレ入賞デッキ

サイド後は親和を目の敵にした構築。見てもらうとわかるように、親和側にはのたうつ蛹を突破できるカードは1枚もなく、必ず2∶1交換を要求されます。そして蛹をで稼がれた時間でまたも1枚で突破できないアルティサウルスが次の蛹を連れて来る訳ですね。布告除去もトークンをサクったり、相打ち嫌った乗り込み部隊をサクることでアルティサウルスや蛹を守ることが出来ます。つまり構造上不利なマッチと言えます。

親和を再構築

以上を踏まえリストそれぞれに評価点つけてみましょう。(現環境に対する個人的なものです)


★★★★★

4必須。速いデッキには1減らすこともありますがまあ4枚でしょう。


★★★★★

こちらも必須。抜くマッチはほぼありません。ブラッドバーンには抜くことあります。


★★★☆☆

正直今のメタならメインにはいらない。ポンザには間に合わず、赤単にはいなくても五分、サイド後はイジれば六割位有利取れます。


★☆☆☆☆

いらない。強いマッチが無い。強いマッチには使い魔で充分


★★★★☆

とても強いが重なっても勝てない。あくまで補助。サイド後は良く1枚減る。メインは3が安定する。


★★★★★

親和のこれはインチキ。どのマッチでも絶対4。サイドアウトもしない。


★★★★☆

とても強い。序盤のもっさりを4点火力で解決してくれる。ミラーではいらないので、環境が親和とテラーだけになったら抜いても良い。基本は4



★★★★☆

とても強い。ただし環境が加速している場合後手では置く隙が無い。個人的に今なら3がオススメ。代わりに星か統合機入れるとゲームがすごい楽になる。


★★★★★

インチキ。1枚で勝てるので1枚でいい。サイド後は相手によって消える。ミラー最強兵器。青黒テラーにもクソ強。


★★★★☆

ややインチキ。これを強く使うには金ガエルを積もう。赤単が増えた今入れない理由はない。4でも良いが、論争と違い序盤ダブつくと邪魔なため3推奨


★★★★★

インチキ。使い魔を出す関係上3t目にはだいたい1マナで唱えられる様になる。赤単やポンザ相手には1枚減らすこともある。


★★★☆☆

いぶし銀。色事故回避、論争でのコスト要員、親和カウントと実に渋い。3積みたいが枠次第。こそサクの100倍強い


★☆☆☆☆

今このカードで消せる&消したいカードある?お守りにするには撃ちにくく、効果も長期戦では頼りない。それなら撃ちやすいピアスで良くないかな?これ撃てずに塵塵されると血管切れるよ

ということでメインボードで不要と判断したカードは···

こそこそサクサク
金属の叱責
虚無の呪文爆弾

これら7枚を環境に合わせて変更します。個人的に推しのカードはこちら


★★★☆✩

のたうつ蛹の4/5を単騎で超えることが出来、ミラーでは2∶1交換の要求ができます。また、青黒テラー等には殺しが効かず相打ち要求が出来るのも◎。サイド後血の泉に対し黒爆弾等を構えている相手を無視して出てくるのも魅力的。1枚積むと輝くよ


★★★★☆

正直これ減らしてこそサク積むやつはアホだと思う。4t目にブロッカー2体立てられて片方は破壊不能だぞ。そして泉で使い回せる、取引で3点になる等々いいとこ尽くし。ミラーでも何回これを唱えられたかでゲームが決まる。ポンザにもこいつでイニシアチブ取り返してこいつを5/5にすればまず負けない。メインに2積もうな


★★★★☆

物読みを強く使うための1枚。序盤の壁になるのと、2t目にこれ、3t目に血の泉マイアマイアの場合5t目に感電破で殺し切れます。血の泉で拾って0マナで壁にできるのも良いところ、ゲームに関与しないことも多々あるので3枚がオススメ。


★★★☆☆

前知式親和。印鑑の候補は赤黒か青黒。冷鉄の心臓でも可。論争や血の泉を構えられるようにしよう。弱く見えるがミラーで先手後手を入れ替える事が出来、ゴリラのシャーマンにも耐性がつけられる。ポンザに対してもこれがあるとテンポ差が付かずズッシリゲームができる。出来るなら2積みたいけど重ね引くとゴミなので1推奨。ドロソ多いんだから、マナ伸びたら強いに決まってるんだよなぁ。


好き

前知式。強いよね。色事故するんでラクドスの印鑑併用して2枚くらい積もう。


★★★★★

前知式。ポンザに勝てないならエンチャントされた土地割ればいいじゃない。自分のデッキにも1枚か2枚基本土地積めばいらない相手には土地伸ばしてドロー出来るじゃない。私はこれを使って1週間でmoリーグ5-0を2回してます。2〜3推奨。3積むなら基本土地は2にしましょう。親和カウントが減って爆発力が落ちるので、これを積むなら星を3枚積みましょう。

ということで、速いデッキに対応しつつポンザに勝てるデッキはこちら(対ポンザ6勝3敗)


苦手な青単を意識してパイロ2枚

ポンザに対しサイド後ピアス2枚と野火をin、サイドアウトはゲームに関与しないカエル3と胆液を1枚。相手のマナ加速をピアスし、通した場合は野火する。ブロックの優先度は蛹>>>アルティサウルス>>>>その他。3ターン目はフルタップしてでもケンク投げましょう。ゲームプランはケンクで蛹を止めて砲弾や感電破で焼き切ります。殴り合いは捨てて守りに徹するように。クラーク入れないの?という人。ゲームで勝てない要員がのたうつ蛹で、あいつ6/7とかなるのにクラークで焼ききれると思いますか?無理です。なので、基本は全てのリソースをブロックに回して火力で勝ちます。殴れるチャンスが有れば8点を目標に削りましょう。ライフ12まで削る事が出来れば感電破3発もしくは砲弾で勝てるのと、相手はケンクや砲弾をケアして動かなければならず、時間が有利をもたらしてくれます。何度も言いますが焦ると負けます。サイド後胆液を2t目に胆液を優先してプレイする人がいますが、向こうがドルイドから入っている場合、繁茂等から酸苔で加速+土地破壊される可能性があるので、論争や取引を構えて過ごせるようにしましょう。急がなければ勝てます。

現在の環境はまた少し変わっており、サディストコンボやポイズンストームが増えているため、メインの土地を増やしスクリューによるもたつきを減らすのが良いだろう。印鑑はムラが大きいため、野火に変えるのが良さそう。サイドにあるパイロは2枚とも焚火に変えると赤単やブラッドバーンに大きく有利になる。青ブラストはピアスや払拭に変えても良いが、ミラーの際砲弾を割れるは大きいので、どの程度ミラーを意識するかだろう。

終わりに

勢いで書いたので各デッキへのプレイングは大雑把になっています。東海王、関西帝王にこのデッキで挑むかはわかりませんが、それらが終わったらそれらもまとめるかも?
壁コンボは親和に手も足も出ないので今ではありませんよ。

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