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美術で楽しく知る西洋占星術⭐︎金星

🖼️今回の絵

『パリスの審判』 ピーテル・パウル・ルーベンス
1632年 - 1635年頃/油彩、板/144.8×193.7 cm /ナショナル・ギャラリー、ロンドン

牡牛座のルーラー支配星は金星
金星は愛と美の星。
ギリシャ神話では言わずと知れた「ヴィーナス」アフロディーテとも言われます。
誰が最も美しいか?は昔から論争になるもの。
ギリシャ神話ではトロイの戦争の発端になる誰が美人か問題。
「パリスの審判」です。
多くの芸術家が描いています。

ルーベンスの「パリスの審判」

右端の木の下に座って黄金のリンゴを持つ男性が羊飼いパリス。その後ろに立っている帽子を被った男性はマーキュリーで神々のメッセンジャーです。
決まったらゼウスに知らせに行くのでしょう。
左端の服を脱ごうとしている女性が知恵・戦いの女神アテナ、横の木の枝に彼女のフクロウがいます。
真ん中がヴィーナス。パリスの方に「私を選ぶわよね?」とでも言っているように歩み寄っていきそうです。
ヴィーナスと行動を共にするキューピッドは画面左下で女神たちには興味なさそうに反対を向いて衣を触っています。
ヴィーナスの右隣にいるのが結婚の守護神ヘラ。毛皮が裏についている豪華な赤い衣装を脱いでいるところ。
ヘラの足もとには、彼女のアトリビュートの雄のクジャク。パリスを威嚇しているように嘴を開けています。
空は暗雲で暗く、雲の中から復讐の女神が出てきてこれからを予感させる雰囲気があります。

「パリスの審判」の物語

物語は海神の娘テティスと人間の男性ペレウスの結婚式が発端。
式に招かれなかった闘争の女神エリスは「最も美しい女神へ」と書かれた黄金の林檎を結婚式に投げ込みます。
結婚の守護神ヘラ、知恵の女神アテナ、愛と美の女神ヴィーナスは、我こそが最も美しいと譲りませんでした。
これを見た大神ゼウスは、トロイア王の息子で羊飼いの若者パリスに選ばせることにします。
女神たちはパリスに賄賂を提示、「最も美しい人間の女を与える」と言ったヴィーナスをパリスは選びます。
「最も美しい人間の女」とはトロイアの敵国スパルタの王妃ヘレネのこと。
パリスはスパルタからヘレネを連れ去り、これがあのトロイア戦争の原因となったのです。
いい加減な賄賂だな、と思ったり、そんなに最も美しいが重要なのか?なんて疑問に思う点は満載ですが。

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