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アクアマリン

意味

アクアマリンは、ラテン語で「アクア=水」「マリン=海」を意味します。

すべての生命の源である海のエネルギーを持つ石とされており、悪いエネルギーを洗い流してくれると信じられています。

幸福や富、生命、若さといったものを象徴しています。さまざまな面から私たちに潤いをもたらしてくれることでしょう。

アクアマリンは、ギリシャ神話において「海の精が持っていた宝物が浜へ打ち上げられたもの」とされています。
また、古代ローマでは勇敢で活発な月の女神「ディアナ」の石であり、海だけでなく月にも結びつきがあることから、アクアマリンの広大で深い世界観を感じます。

1889年チャールズ・ゴッドフリー・リーランドが発表した『アラディア、あるいは魔女の福音』ではディアーナが原初の月の女神として登場しており、光の神ルシファー(悪魔のルシファーとは別である)との間に生まれた娘・アラディアを地上に遣わし、受難する抑圧された者達に、迫害する者に対して魔女術によって対抗する事を教えたとされている。


『魔女の福音』におけるアラディア

本書ではディアナが原初の神として登場する。彼女は闇たる自分自身から光を分離し息子たる神ルシファーを産んだ。アラディアはディアナとルシファーとの間に誕生した。

地上に人間が増えるとしだいに富者と貧者の二つに分かれていき、富者は貧者を支配下において抑圧するようになった。支配に苦しむ貧者は山野に逃れ、中には盗賊に身を落とす者もいた。

ここでの富者はキリスト教徒を、貧者はペイガン魔女を表している。

ディアナは魔女たちを抑圧者から救うため、アラディアを地上に遣わし、アラディアは被抑圧者たちに魔術によって対抗することを教えた。

アクアマリンは別名『天使の石』と呼ばれ、美しい若さと幸せな喜びを象徴するとされています

中世ヨーロッパでは、ロウソクなどの夜の照明の中でとりわけ美しく輝くことから、夜会用の宝石「夜の女王」としても好まれていました。
また、"月の光を受けて輝く"という幻想的な特性を持つ宝石であるため、別名「人魚石」とも呼ばれることがあるそうです。

神話では『海の精の宝物が浜へと打ち上げられ宝石になった』とされるアクアマリン。
美しい海をちいさな石に閉じ込めたような、広く深い世界を感じさせる宝石ですね。

古代ローマでは、月の女神『ディアナ』の石とされています。
『ディアナ』は太陽神"アポロン"の妹であり、勇敢で活動的な女神であったと伝えられています。
そんなさわやかな女神のイメージどおり、深い透明感のブルーは、どこか凛とした雰囲気を感じさせます。


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