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卵巣チョコレート嚢胞の腹腔鏡手術 なるべく詳しく体験記。5章:入院3日目(手術後1日目)(杏樹)

2021年7月3日 6:00 起床・飲水解禁。
寝たり覚醒したりを繰り返しながら朝を迎えましした。もともと出張に慣れていて、不眠に縁のないぐっすり体質だったのが功を奏しました。痛みはあまり感じませんので細切れで数時間寝ることはできましたが、相変わらず管が6本も繋がっているので自由を制限される辛さがあります。フットポンプのマッサージは音が気になるものの意外と気持ち良いです。
全身麻酔の影響(喉に呼吸補助用の管が入っていたそうです)としばらく口から水分摂取をしていなかった影響で、のどが風邪の引きはじめのようにチクチクし唇がカッサカサになります。夜中何度か横になったまま、うがいをさせて頂いたことと、点滴があるため、あまりのどの渇きは感じませんでしたが、1日ぶりに飲む水はオアシスの水に感じました。

2021年7月3日 10:00 点滴を残し管5本が外れる。
ドレーンも膀胱留置カテーテルも体内から繋がっていましたが、抜くときに痛みは全くありませんでした。ドレーンは右下の穴に繋がっており(引き抜くときにやっと直視でき確認)、引き抜くときドュルン!という内臓を引っ張られるような違和感があり「ふげぇ!」という声が出てお医者さんに笑われました。

2021年7月3日 10:30 ベッドから起き上がり歩行開始。
手術翌日に目覚ましい回復と人体の底力を目の当たりにします。ベッドから起き上がる時がもうやってきました。手術終了から20時間経過くらいでしょうか。
腹筋に力が入らないので、両腕でベッド柵を握って、腕力だけで起き上がります。実は歩行よりも寝る⇔起きるの体位変更の方が難易度が高いです。

私はいま大地に立っています。ベッドから立ち上がる瞬間が痛み5、歩くと痛み4くらいで傷に響き、点滴のカラカラ棒を使ってカタツムリの速度で移動します。トイレまで20m程自力で歩ければ自由行動解禁です。
(恥ずかしいので小さい声で:カテーテルを外したあとすぐに自力トイレ(小)解禁です。痛みも違和感もなくクリア。)

2021年7月3日 12:00 二日ぶりの全粥食事解禁→点滴外れ自由に。
ものすごい勢いで完食。さすがに胃が久しぶりの消化活動にびっくりし30分くらい座って休憩。食事が摂取できたため、最後の管である点滴も外されます。

2021年7月3日 13:00 歩行訓練・病院内10周の自主トレを開始。
ゴールデンカムイ1巻読む→主人公のセリフ「俺は不死身だ」を復唱する→気合で立ち上がる→点滴のカラカラ棒を使ってアヒルの速度で1周(100m程度)する→ゴールデンカムイ2巻読む→主人公のセリフ「俺は不死身だ」を復唱する…というリハビリを10巻まで行いました。金カムは偉大です。

2021年7月3日 15:00 Noteに登録し体験記執筆を始める。

2021年7月3日 17:00 点滴のカラカラ棒が回収される。
補助輪が無くなったので自力で歩かなければいけなくなりました。4か所の傷口の中で左下の1か所(最も傷が大きい箇所)のみが術後から痛みと腫れがあり、左足を上げると痛み4のため、足を引き摺りつつリハビリを続けます。痛みのある傷大以外の3か所は鎮痛剤を飲んでいれば痛み1-2くらいまで落ち着きました。ドレーンが繋がっていたところの穴がまだ塞がっておらず、パジャマ1組目を滲出液で汚し2組目へ交換。

2021年7月3日 18:00 通常食事解禁。
気合いで完食。白身魚フライのカロリーが体に沁みわたります。昼と同じく食後は胃に負担がかかり動くのが辛かったので30分ほど休憩。傷の痛みが引くにつれて、今まで気にして無かった喉のかすれや痰のからみが気になってきました。またお腹が手術の影響でぽっこり出ていることも(乙女心として)気になりはじめました。

2021年7月3日 20:00 疲れてゴロゴロ。
術後は腸閉塞や癒着を防ぐため、とにかく歩いたほうが良いとは聞いていましたが、気合を入れすぎて疲れたため、ニュースを見たりYoutubeを見たりしてごろごろ過ごす。体温が術後安定せず、37度台を上下しているので、だるさがなかなか抜けません。のどのイガイガがとても気になりはじめ、ソフトキャンディやガムで緩和を図ります。

2021年7月3日 21:00 就寝。
鎮痛剤があり動かなければ傷の痛みは忘れるレベルまで回復。科学の力って凄い。翌朝4:30までぐっすりと眠れました。

6章へ続く。

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