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卵巣チョコレート嚢胞の腹腔鏡手術 なるべく詳しく体験記。1章:卵巣チョコレート嚢胞と診断されるまで(杏樹)

2020年10月某日。
朝起きてベッドからむくりと体を起こしたら、なんだか右腹が痛い。今まであまり無かったけど生理痛かな?変なもの食べておなかを壊したかなぁ…?と寝ぼけ眼でよたよたトイレへ向かいます。

トイレに座った瞬間「ズキンッ!ドカンッ!」と今まで体験したことがない、殴られるような強烈な腹痛に襲われました。
くぇrちゅいおp…!?!!!!!!?!
痛みのあまり息が吸えない感覚、手足が震え全身から汗が吹き出し滴り落ちます。

全く動けずうずくまる私をトイレから夫が救出し、とりあえず家にあったロキソニンを飲み、半日程度で痛みが落ち着きました。その日は立ち上がれず人をダメにするソファを抱えておまんじゅう状態で痛みに耐えていました。のちに病院では「そういう痛みのときは卵巣捻転や破裂など危険な場合もあるので、躊躇せずに救急車を呼んでくださいね。」と言われてしまいました(;´・ω・)

はて、思い当たる理由なくお腹が痛いとき、何科にかかるべきか悩んだのですが、ロキソニンで痛みが落ち着いたことから、もんのすごい生理痛だったのかなぁ?と考えて、近所の婦人科へとぼとぼ向かいます。

近所の婦人科は雑誌等に掲載される有名な病院で、先生もとても優しく、待ち時間が2時間~半日と激混みの人気医院でした。病院自体は好きだったのですが、病気発覚から半年間、通院時の待ち時間と仕事の両立に悩まされることになります。

卵巣のエコー内診が終了しー
医「右卵巣が腫れてますね。4cm。うーん、これはチョコですね。」
私「チョコ?」
医「卵巣チョコレート嚢胞という病気です。年齢や出産希望の有無にもよりますが5cmを超える場合、または早期の妊娠を希望する場合は不妊の原因にもなり得るので手術が推奨されます。万が一このまま妊娠した場合は圧迫や破裂のリスクになります。また40代からがん化の可能性が出てきます。診断確定のために血液検査とMRIを受けていただきます。[パンフレットで子宮内膜症の基礎説明]」
私「子ども…欲しいです(´;ω;`)手術は回避したいです(´;ω;`)もう少し様子を見させてください…ませんか…」

実は7月までピルを飲んでいましたが、社会人4年目、2部署で仕事を経験したので、そろそろ子どもが欲しいと、ピルの服用を辞めた矢先の出来事でした。悲しみで現実を受け入れることができません。ピルには子宮内膜症の進行を抑える効果がある場合もあり、ピルをやめたことで病気が表面化した可能性あるとのことでた。

また私の場合、10月の時点では右卵巣4cm、左卵巣正常の状態でした。まだこのレベルだと即手術という状態ではなかったため、様々な検査を重ねながら手術が回避できないか模索することとなりました。

2章へ続く。


<コラム:病気発覚について後悔していること>

①行きつけの婦人科を決めておけばよかった
行きつけの婦人科が定まっていなかかったこともこの病気の発覚が遅れた原因かなと考えています。23歳以降半年に1度は婦人科には通っており、定期検診で「少し卵巣腫れてますね~排卵関係かな?体質かな?」などと指摘を受けることも複数回あったのですが、実家近くの婦人科、新居近くの婦人科、大手町の婦人科、職場近くの婦人科など、行けるタイミングや状況に合わせて複数の病院に通っていたため、一つの病院で定期的に経過観察ができていれば、少しでも早く対策が打てたのかもしれません。

②テレワーク下での運動習慣を整えるべきだった
コロナ下のテレワークで運動量が劇的に減ったことも体調を崩す一因だったのではないかと(医学的な根拠があるわけではないですが)個人的には感じました。コロナ前の歩数計は1日1万歩前後をキープしていましたが、2020年4月にテレワーク&自粛生活が始まってから1日の歩数は3000歩前後、雨の日など外に出かけられないときは1日100歩を下回ることも。部署が変わった直後のテレワーク生活でストレスも少なからずあったと思います。職場だと食べないおやつ習慣もテレワークで根付いてしまい、つい早朝や深夜まで働いてしまうことも増え、リビングのデスクで終日仕事をした後は、ばっきばきに肩や背中が凝る生活が数か月間続いていました。体重に変化はありませんでしたが、筋肉は衰えボディラインは明らかにぷにぷに化しているではありませんか(;´Д`)!東洋医学では、子宮内膜症の原因は「血の滞留」と言われますが、この半年、血流はかなり悪くなっていたのではないかと思っています。

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