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人工股関節置換手術のあとさき37 毎日リハビリ一生リハビリ

6月中旬に右人工股関節置換術を受け、退院して3週間が過ぎた。

現在は週一の通院リハビリと、家での自主リハビリの日々である。

家では毎日、リハビリ士からいただいたメニューをこなしている。
と言っても簡単なもので時間にすると全部で30分もかからない。
わたしは夕食の準備前、お腹が空いている時にすることにしている。

簡単なメニューだが、1週間ぶりに病院にリハビリに行くと、リハビリ士の方が
「以前よりよく動くようになってきましたね」
「筋肉の使い方がうまくなってますね」と言ってくださる。とても嬉しい。簡単なものでも毎日続けることが大事なんだなと改めて思う。

そのことは入院中に教えられた。
二人部屋だったが、同室の方はわたしより一回り年上の人生の先輩。一年前に右の人工股関節置換手術を受けていて、今回は左の人工股関節置換手術のための入院だった。

わたしの手術の1週間後に手術をされたその方の様子を、わたしはとなりのベットで、ああそうだった、とか、管が外れるまでは辛かったなあ、などと思いながら見ていた。
その方も同じように手術の翌日からリハビリが始まる。
「辛かったなあ」と思いながら、わたしは隣のベッドにいた。
カーテン越しにリハビリ士の方の声が聞こえてくる。
「わ、すごいすごい!とても昨日手術を受けたばかりとは思えないくらい筋肉が強いです!!!」
えー!わたしは驚く!
(そんなことはわたしには言われなかった)

わたしより一回りお年を召しているのに、リハビリ士も驚くほどの筋肉の強さとは!

‥わたしは、手術の前日にその方とおしゃべりした時にその方が言われたことを思い出していた。
「一年前に右の股関節を手術してから、わたし毎日朝起きる前にベッドの上で、リハビリ士に言われたメニューをしているのよ。最後にベッドから起き上がってスクワットを10回だけするのよ」

わたしは、この方の強い筋肉の秘密はこれだと思った!

一回の筋トレは簡単なものでも、それを一年毎日欠かさず続けることで確実に筋肉は鍛えられていく。

その方は術後の経過もよく、歩行器から(杖歩行を飛ばして)一足飛びに自立歩行に移っていた。
退院もわたしより1週間ほど早かったと思う。(ほぼ同時期に退院した)

決してとり立てて運動をしている人ではない。ごく一般的な主婦の方である。(ただし考え方はとてもお若い!)


わたしにとってはこの方の存在が大きな希望だし、モチベーションになった。
なので、毎日の自主リハビリを欠かすことなく続けられているのだと思う。

手術のことを抜きにしても、これから歳を重ねるにつれて、身体は少しずつ衰えていくのを感じるようになる。そして、健康が人生において大切なものの筆頭になっていく。
(この年代からトレーニングジムに行き始める方も多い)


毎日身体に意識を向けて、筋肉に負荷を課すことで、身体は確実に変わっていく。
だから、保険適用の通院リハビリが終わっても、リハビリという名称を筋トレにかえてこの先ずっと現在の生活を続けようと思う。

せっかく新しくピカピカの人工股関節になったのだからもっともっと歩けるようになりたい。

そう、リハビリは終わらない。
リハビリは身体が動く限り一生続けていくものだと、この歳になってようやくわかった。

「一生リハビリ」
これがわたしのこの先の人生のスローガンだ!



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