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人工股関節置換手術のあとさき11 いよいよ手術!

(この日以降の記事は術後数日経ってから思い出しながら書いています)

手術当日は、食事をとらない。
シャワーも前日に終えた。
無事お通じもあった!

9時に手術室に入る予定なので、術衣に着替えて病室で待っていたら、
「もうご主人が手術室の前にいらしていますので早めに行きましょう」ということになる。
そこで待っていた夫と手術室の前でちょっと話したが何を話したか覚えていない。
車椅子に乗って手術室に入るとき、看護師の方が
「ご主人の方を見られます?」と言ってくれたので、夫の方を見て手を振ったのを覚えている。夫はちょっと照れていたと思う。

そこからは、自分で手術台に上がり、まな板の上の鯉状態になる。

担当医と麻酔医、担当看護師たちが挨拶と声掛けをしてくれる。見慣れた主治医の爽やかな笑顔が嬉しい。昨日説明に来てくれた麻酔医は素敵な女性。皆さん慣れたものでとてもリラックスしているのがよかった。

始まった!

矢継ぎ早に
「体消毒しますね」
「点滴の針を入れます」
「酸素マスクつけます」
「心電図とるので装置を貼ります」
「血圧計つけます」



もう覚えていないが、わたしの頭が理解するのを待たず声をかけられる。
わたしは言われることに対して「はい」「はい」を繰り返すのみ。

そして麻酔の準備。
背中からまず痛み止めの注射をしてから麻酔の管を入れるらしい。
(よく覚えていないが)
その際に胎児のように背中をうんと丸めさせられる。
股関節が硬いので膝を抱える姿勢がちょっとつらかった。
そして、麻酔注入が始まる。

意識がなくなるまで30秒か1分くらいか。
わたしは今の股関節に「今までよくがんばってくれたね、ありがとう」と感謝し、あとは、いつもわたしを守ってくれている見えない存在、すなわち亡くなった家族やご先祖さま、その他諸々の存在から放たれるあたたかな光に包まれるイメージをしていた。
(気のせいか、大天使たちも集まってくれていたような‥笑)
とにかく何でもいいのだ!頼れるものにはここぞとばかり頼ろう!
なんせもうわたしにできることは何もないのだから。
委ねるということはこういうことか。



わたしの人生において初めての手術が終わった。

全身麻酔なので、
麻酔が効いて知らない間に意識を失ったと思ったら
「終わりましたよー!」と起こされた。

この間約2時間半。
わたしの意識では瞬きくらい。
記憶が全くない。

いま、わたしの右股関節はセラミックの人工股関節になっている。
(とはいえあまり実感はない)

西洋医学もなかなかのもんである。

これから約1ヶ月お世話になる病室。
最初個室を希望していたが、満室だったので2人部屋に入った。

3〜4人の相部屋の大きさを2人で使うのでちょっとだけ広い感がある。
あとはいつもの病室と同じ。

ベッドと、食事や日常生活を送るのに必要なものを置く可動式テーブル。

テレビと冷蔵庫が備え付けられたもの入れ。

傍にもうひとつ、着替えやその他のものを入れる物入れ。
これが全て。

いやはや、人はこのコンパクトさで実は暮らしていけるのである。(院内でという条件付き)

そして、いまわたしはたくさんの管につながれて身動きができないのだが、それでも全てのことを看護師ほかたくさんのスタッフか介助してくれる。

しみじみとありがたいと思う。

(写真を添えたいが、
この病院は写真動画撮影禁止なので悪しからず)

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