見出し画像

人工股関節置換手術のあとさき41ちょっと調子に乗りすぎました

あと1週間ほどで術後3ヶ月。
家の中ではほぼ不便なく暮らせるようになった。
階段の上り下りも術前よりも上手くなったと思う。
まだ自転車には乗ってない。

お出かけも車で乗り付けるショッピングモール止まりだったのだが、
先日どうしても海を見たくて、術後初めて夫の車に乗せてもらってドライブしてきた。

大好きな海

毎年夏になると行っている海に行けたわたしは嬉しくて、杖を使わずに海岸の砂の上を歩いたり、長い階段を上り下りしたりした。
せっかく遠くまで来たからといろんなお店にも寄った。とても楽しかったのだが少し歩きすぎたかなと思った。

その翌日も、休むことなく買い物に出かけたり、うちの中の片付けや、トイレやお風呂の掃除を念入りにしたりした。草ぼうぼうの庭にも出て雑草を抜いたりした。

そしたらその日の午後遅くになって、パソコン仕事の後で椅子から立ちあがろうとした時、
忘れていた股関節の痛みがやってきた!

あ。これはちょっとヤバいと思った。歩くたびに股関節が痛む。痛くて足が上がらない。
いつものリハビリをしようとすると、痛くて足上げができない。
それはまるで術前のわたしに戻ったようだった。
このまままた痛み始めてしまうのではないかと思うと、急激に風船がしぼむように、自分でもおかしいくらい落ち込んでしまった。

今では術前の痛みを忘れているほど良くなっていたこと、そして、それが当たり前のようなになっていたこと、それを改めて感じさせられた。

絶え間なく続く痛みに耐えかねて、怖くてたまらなかった手術を受けると決めたこと、手術直後は想像以上に辛かったこと、そして翌日から始まったリハビリの過酷さ。
それらを超えていまこんなに良くなってきたことを、わたしの身体がどんなに喜んでいたかを、その時初めてわたしはわかった。
そう!わたしの(心ではなく)身体が喜んでいたんだ!

もしかしたら股関節がどうかなってしまっていて、また術前の痛みとともに暮らす日々に戻るかもしれないという時になって、やっとわたしは自分の身体の気持ちを感じることができた。

幸いなことに骨に異常はなかったようで翌々日には歩く時の痛みはなくなったし、身体の動きもスムーズになってきた。

それとともに心に刻みつけたこと。これからはもっとしっかり身体の声に耳を傾けて、無理はしない。だけどリハビリはちゃんとやる!(最近はサボりがちだった)
そう、身体に意識を向けて、もっと身体と向き合って、身体を大切にしていこうと思った。

この人生では身体の着せ替えはできない。死ぬまでこの身体のお世話になる。すでに60年以上も休むことなく動いてくれているこの身体をもっと大切に、尊重して暮らしていこう。
今回の、一見ネガティブに思えた出来事はそのことを教えてくれるためだった。

そんなことに気づかされた2024年の夏の終わり。

揚げたてのじゃこカツ、おいしかった!




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?