見出し画像

人工股関節置換手術のあとさき38〜術後2ヶ月目

夫の退職の日は、わたしの人工股関節置換手術後2ヶ月目でもあった。

この日はこのマガジンの記事を読み返して手術のことを振り返っていた。

手術直後はリハビリがキツくて、足も痛いし、ぜんぜん思うように動かなくて、こんなんで退院しても何もできないんじゃないかと不安になっていたことをなつかしく思い出す。

今では、家の中では杖なしで動けるし、外出しても短い距離なら杖を使わなくてもいける。まだ筋肉の痛みはあるものの術前の股関節のつらい痛みからは開放された。

術前、左より2.5cm短かった右足は、現在0.9cm長くなった。なかなかきっちり同じ長さとはいかないようだ。
それでも術前に比べると足の長さがおおむね揃ったし、股関節周りの筋肉がついて来たので可動域が広がって格段に歩きやすくなった。歩く時に、すり足ではなく足が上がってきた。

以前は、ソファや椅子から立ち上がる時の痛みが嫌で、なかなか動けず最小限の家事しかできなかったが、今はそこそこ動けるようになった。

今では術前の不自由さがはっきり思い出せないほど、人工股関節がわたしの身体に馴染んできているのを感じる。

それとともに、
手術を経験して、以前はわけもなく西洋医学を嫌っていたわたしの考えも柔軟になってきて、わたしの人間の幅も広がった。

手術を受ける前は、手術を受けたらすぐにサクサク歩けると思っていたが、そんなふうにはいかないこともわかった。
それはまた身体に意識を向けて筋力をつけていく習慣づくりに役立っている。
まだまだ完全に健常体とはいかないが、概ね順調に回復しているのは大変にありがたいことである。

脚の痛みに耐えながら、身体の不自由さを言い訳にやりたいことに制限をかけて毎日を過ごしていたころに比べるとQOLは大きく向上している。

現状はこんなところだ。

次の節目は3ヶ月。
そして6ヶ月。
こうして日々を紡ぎながら、この身体ともに暮らしを創っていく。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?