人工股関節置換手術のあとさき16リハビリの過酷さ

術後1週間が過ぎた。

手術の翌日から毎日続けているリハビリ。
これがもうキツい。

愚かにも、わたしは、
わたしの脚が開かない、動かないのは、
股関節の軟骨がすり減って、可動域が制限されているからだと思っていた。

手術で悪い部分を取り除いて、ピカピカの人工股関節に置き換えたら、それはもうオリンピックの体操選手並みに、ぐるんぐるん動くようになる、と思っていた。

リハビリが始まって、わたしは自分のあさはかさを痛感することになる。

痛みの原発になっている患部の痛みはなくなった。  
けれども、脚の動きとそれは別物であった。
脚を動かしているのは、骨ではなく筋肉だったのだ!

言われてみればそのとおり!
リハビリでは、長年の生活習慣で この硬く膠着した筋肉をゆっくりゆっくりはがしていく。
これが痛い!
リハビリ士の方たちは一様にニコニコ笑いながら、わたしの脚にとんでもないことを要求する。

痛い痛い痛い!!!

けれども、これを超えた先には明るい未来が待っている!と信じるしかない。

仲のいいお友だちから
「無理せず焦らずリハビリがんばってね」などというメッセージをいただく。
その心配りは嬉しいが、
ついつい
「あのね、わたしは無理しようなんて1ミリも思ってないし、焦ったりなんてこれっぽっちもしていないのよ。だけど、リハビリ士の方が(わたしのためを思って)わたしの身体に無理を強いるし次々と新しいことを要求するのよ!」
と反論しそうになる。
リハビリとはそういうものだ。
リハビリのメニューの中には、術後の今やっておかなければできないものもあるようだ。後になって動かそうとしても固まってしまうもの。

世の中経験してみないとわからないことはたくさんある。

リハビリルームはトレーニングジムのようだ。(ジムには行ったことないけど)

ひとりの患者にひとりのリハビリ士がついてマンツーマンで、ていねいに指導してくれる。

めちゃくちゃ痛いが、こんなありがたいことはない。
1日も早い退院に向けて今日も過酷なリハビリをこなすわたしです^_^


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