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おからマフィンの研究(あね)

いもうとへ

ご無沙汰してます。ご心配もおかけしてます。1番小さなだんごくんの具合が良くなく、私も苦しみと緊張感とを味わっています。

そんな日々なのに日課にしていることがある。おからマフィンの研究。そう、以前はまっていたのをあなたもご存知と。再燃です。

かれこれ8年前、うちの近くにあるパン屋の看板商品だった(私はそう思っていた)おからマフィン。初めて食べた時は衝撃だった。しっとりしていて、ふんわりしていて、甘すぎることもなく、油っぽさもない。いわゆる、バターと卵が入ったリッチタイプとは別物なんだけど、私は断然おからマフィンが好き。

そのマフィンが食べられなくなった。店主、お店を閉めてしまって。つぶれた、というわけでなく。彼は実は建築家でありランナーでもあったので、いろいろ忙しくなったらしい。

そこで、研究を始めた。また食べたい一心で。

ちょうど長男の育休中だったし、おっぱいやおむつの合間に、それくらいの時間はあった。それで1年間試行錯誤を続けたけれど、なかなか納得いかず、結局完成しないままだった。仕事も復帰して忙しい日常が始まったので。

また研究を再開したくなったのは、どうした気持ちの変化だろうと思ったのだけど、たぶんマフィンがぷーっと膨らむ様子や出来上がった姿を見て、癒されているんだと思う…!味はもとより、ぷーっと丸く膨れるかどうかがとても大事。そしてミックスジュースの歌のように、いろんな気持ちを詰め込んでいるのかもしれない。そして日課にすることで、TODOを増やしてる。気持ちより手を動かす。

研究に当たり、これまでにおからマフィンやおからのおやつの本はたくさん読んだし、実際に商品として売られているものも食べた。でもどれもピンと来なかったんだよね。

大体のレシピにて多いのは、材料に卵が入っていること、あるいは油が多めであること。あるいは思ったほどおからの量が多くないこと。ノンエッグ、油分控えめ、おからたっぷりと謳うものは大体がダイエット目的なので、見た目はあまり重視されていないこと。おからは重いから、あまり膨らまないのだ。

私の目指すおからマフィンは、あくまでおからがメインでたっぷり入っていること。そして卵やバターに頼らなくてもコクがあり、油に頼らなくてもしっとりして、かつ見た目もふんわりしているもの。毎日食べられる素朴な味。うん、やっぱりあのパン屋のマフィンもそうだったと思う。

あのマフィンの原材料は、基本的に

小麦粉、おからパウダー、メープルシロップ、豆乳、菜種油、塩、ベーキングパウダー

だった。

この材料を基本に、研究した私の考察は以下のよう。

おからがメインだからこそ、しっとりとふんわりを出せるのだから、卵は入れなくてもよいし、油も最低限でよい。そしておからはたっぷり入れたい。とはいえ小麦粉も入れないと、マフィンの骨格がもろくなってしまう。骨格をしっかりさせるにはグルテンの多い粉を使うのがよい。かといって強力粉を使ってしまうとどっしりしてしまう。落ち着いたのはたんぱく量の多い薄力粉を使うこと。甘みのシロップは他に合わせる材料によってメープルシロップだったりオリゴ糖だったり使い分けている。水分の多いにんじんやほうれん草を混ぜる時はきび砂糖にする。コクを出すかくし味に白みそ。同じ大豆で相性がよい。醤油を入れることもある。ふっくらした形を保ちたいから、膨らし粉は縦に伸びる性質のベーキングパウダーと、横に伸びる性質の重曹をミックス。おからの水分をほどよく抜けさせるために、温度を高くして2度焼きを。

っていう…。ここひと月、前日に焼いたおからマフィンを食べ、また新たに焼いてから、病院に出かけています。

っていう自己満足の世界でした。BUMP OF CHICKEN、聴いたよ。

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